カテゴリー「映画」の記事

2007/10/21

『マリー・アントワネット』

Dvdmarie ▼ソフィア・コッポラ《マリー・アントワネット》
(米、仏、日、2005)
Sofia COPPOLA, MARIE ANTOINETTE

わずか14歳で単身オーストリアからフランス王家へ嫁ぎ、18歳で即位した王妃マリー・アントワネット・・・そのマリーの心の軌跡を描いたソフィア・コッポラの作品。あまりにも幼かった少女から、妻となり、母となり、やがて国民の怒りを買い、身の破滅を招くまでの様子が浮遊感あふれるタッチで描かれている。骨太な歴史映画ではないので、浅い、といえば、浅いが、きわめて繊細に練り上げられた女性的な映画だ。バロックからロックまで、背景を彩る音楽も実にポップで、みずみずしい。

| | コメント (8) | トラックバック (1)

2007/09/29

『河』

Dvdriver ▼ジャン・ルノワール《河》(米、1951)
Jean RENOIR, THE RIVER

フランス映画界の巨匠、ジャン・ルノワールが初めて撮ったカラー作品。舞台はインドのガンジス河流ベンガル地方。いちおうストーリーはあるものの、この映画の主役は、題名にあるとおり、「河」そのもの。というわけで、光に溢れた悠久の大河の美しい映像とともに、多感な少女たちの恋や絶望、そして明るい未来とを垣間見せてくれる。詩情豊かな傑作だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/08/28

『熊座の淡き星影』

夏休み・特別研究レポートNo.4(最終回)

Dvdkumaza ▼ルキノ・ヴィスコンティ《熊座の淡き星影》
(イタリア、1965)
Luchino VISCONTI, VAGHE STELLE DELL'ORSA

クラウディア・カルディナーレ(サンドラ)
ジャン・ソレル(ジャンニ)
マイケル・クレイグ(アンドリュー)
レンツォ・リッチ(アントニオ・ジラルディーニ)
マリー・ベル
フレッド・ウィリアムソン
アマリア・トロイアーニ

監督:ルキノ・ヴィスコンティ
製作:フランコ・クリスタルディ
脚本:スーゾ・チェッキ・ダミーコ
   エンリコ・メディオーリ
   ルキノ・ヴィスコンティ
撮影:アルマンド・ナンヌッツィ
音楽:セザール・フランク
美術:マリオ・ガルブリア
編集:マリオ・セランドレイ
衣裳:ビーチェ・ブリケット

熊座の淡き星影よ
再び会えるとは思わなかった
昔と同様輝くお前たちに
幼いころに暮らした館の窓辺でお前たちを見て
私は喜びの終焉を知る

ジャコモ・レオパルディの詩『回想』の一節がモチーフとなったヴィスコンティの作品。ギリシャ悲劇に題材を取りつつ、ミステリアスな姉と弟の禁断の愛を描いている。つまりは、ヴィスコンティ流「報われぬ愛」の決定版、というわけ。もうお腹いっぱい(笑)。

セザール・フランクのピアノ曲に導かれて、重苦しい雰囲気が全体を支配しているせいか、ここで見るヒロインのカルディナーレはあまり魅力的とは思えない。こんなストーリーで行くのなら、もっと女性を綺麗に撮ってほしいところだけれど、ヴィスコンティにその意思はないようだ。なんとも特異な映画監督だなあ、ヴィスコンティって!

CineKen2-FORUMのアーカイヴもご参照下さい。こちらです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/08/18

『ルートヴィヒ 神々の黄昏』

夏休み・特別研究レポートNo.3

Dvdludwig_2 ▼ルキノ・ヴィスコンティ《ルートヴィヒ 神々の黄昏》
(伊、西独、仏、1972)
Luchino VISCONTI, LUDWIG

ヘルムート・バーガー(ルートヴィヒ)   
ロミー・シュナイダー(エリザベート)   
トレヴァー・ハワード(ワーグナー)   
シルヴァーナ・マンガーノ(コジマ)
アドリアーナ・アスティ
ソニア・ペトローヴァ
ジョン・モルダー=ブラウン
マルク・ポレル
ゲルト・フレーベ

監督:ルキノ・ヴィスコンティ   
製作総指揮:ロバート・ゴードン・エドワーズ   
脚本:ルキノ・ヴィスコンティ   
        エンリコ・メディオーリ   
        スーゾ・チェッキ・ダミーコ   
撮影:アルマンド・ナンヌッツィ   
音楽:フランコ・マンニーノ   

19歳の若さでバイエルン国王の地位に就いたルートヴィヒの半生を描いた大作。豪華絢爛な演出には唖然とするしかない。主役のヘルムート・バーガーの一世一代の演技も見ものだけど、この映画の眼目は私はエリザベートだと思う。ロミー・シュナイダー、最高!それにしても、ヴィスコンティというのは、報われぬ愛というのが大好きだよねえ(笑)。

ルートヴィヒが報われなかったもう一人の対象、それがワーグナー。映画で見る限り、酷い人間ですね、この大作曲家殿は。ヴィスコンティ、ワーグナー作品の演出をしないはずだ(笑)。

| | コメント (14) | トラックバック (1)

2007/08/04

『白夜』

夏休み・特別研究レポートNo.2

Dvdbyakuya ▼ルキノ・ヴィスコンティ《白夜》
(イタリア、1957)
Luchino VISCONTI, LE NOTTI BIANCHE

マルチェロ・マストロヤンニ(マリオ)
マリア・シェル(ナタリア)
ジャン・マレー(恋人)
クララ・カラマーイ(娼婦)
ダーク・サンダース

監督:ルキノ・ヴィスコンティ 
製作:フランコ・クリスタルディ 
原作:フョードル・ドストエフスキー 
脚本:ルキノ・ヴィスコンティ、スーゾ・チェッキ・ダミーコ 
撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ 
音楽:ニーノ・ロータ

ドストエフスキー原作。詩情たっぷり、というか、どっぷり浸かった恋愛譚。1年後、同じ日、同じ時間、同じ場所でまた会おうといって恋人が去っていったら、あなただったら待ちますか?わたしは待ちます・・・という映画。すべてが起こるのは夜。待つのは女。それを見守る一人の男。女は不安で心が揺れ動き、男を避けて鶏小屋にまで逃げ込む。だが男は諦めない。次第に心を通わせる二人。男の愛は報われるかに見えた。だが、諦めかけていた女の前に突然恋人が姿を現す。取り残される男・・・。

報われぬ愛を求めるマリオ役のマストロヤンニもいいけれど、この映画はやはりマリア・シェル。その登場から幕切れまで、純情な乙女、ナタリアを演じ切り、走り去っていく。恋人が現われるのをひたすら信じ、でも、どうしようもない不安にかられる・・・その危うい心情をマリア・シェルが全身で表現していて、見事です。

恋人の話が虚構なのか、ナタリアの話が虚構なのか、その二重の虚構性の罠を仕掛けておいて、ぎりぎりまで引っ張り、マリオに希望の光を垣間見せながら、大詰めで一気に引っ繰り返す。あまりにも残酷な結末。ヴィスコンティは、やっぱり哀しい。

*CineKen2-FORUMのアーカイヴはこちらを参照のこと。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007/07/21

『夏の嵐』

夏休み・特別研究レポートNo.1

Dvdnatsunoarashi ▼ルキノ・ヴィスコンティ《夏の嵐》
(イタリア、1954)
Luchino VISCONTI, SENSO

アリダ・ヴァッリ(リヴィア・セルピエリ伯爵夫人)
ファーリー・グレンジャー(フランツ・マーラー軍曹)
ハインツ・モーク( セルピエリ伯爵)
マッシモ・ジロッティ(ロベルト・ウッソーニ侯爵)
リナ・モレッリ(小間使いラウラ)
クリスチャン・マルカン(ボヘミア士官)
セルジョ・ファントーニ(ルカ)
ティノ・ビアンキ(メウッチ将軍)
アーネスト・ナドハーニー(ヴェローナ市広場監督官)
トニーノ・セルワート(クライスト将軍)
マルチェッラ・マリアーニ(娼婦クララ)
クリストフォロ・デ・ハルトゥンゲン(ハウプトマン将軍)
マリアンヌ・リーブル(将軍の妻)
アニータ・チェルクェッティ(レオノーラ: 《イル・トロヴァトーレ》)
ジノ・ペンノ(マンリーコ: 《イル・トロヴァトーレ》)


監督:ルキノ・ヴィスコンティ
(助監督:ディノ・リージ、フランコ・ゼフィレッリ、ジャン=ピエール・モッキー、アルド・トリオンフォ、ジャンカルロ・ザーニ)
脚本:ルキノ・ヴィスコンティ、スージ・チェッキ・ダミーコ、カミーロ・ボイト、カルロ・アリアネッロ、ジョルジョ・バッサーニ、ジョルジョ・プロスペリ、テネシー・ウィリアムズ、ポール・ボウルズ
撮影:ロバート・クラスカー、アルド・グラツィアーティ
音楽:アントン・ブルックナー(《交響曲第七番》:フランコ・フェラーラ指揮イタリア放送管弦楽団)、ジュゼッペ・ヴェルディ(《イル・トロヴァトーレ》)
編集:マリオ・セランドレイ
音響:アルド・カルピーニ、ヴィットリオ・トレンティーノ
美術:オッタヴィオ・スコッティ(セット:ジノ・ブロージオ;衣裳:マルセル・エスコフィエ、ピエロ・トージ)

ヴィスコンティ特集の初っ端は《夏の嵐》。だが、いきなり失敗したなと思ったのは、この映画、DVDなんかで見るべきものじゃないな、ということを強く感じました。「映像美」なんて言葉が陳腐なぐらい、構成感のある美しい映像に、ブルックナーの7番。こういうのはやはり映画館のスクリーンで見てこそでしょう。その切迫感が違う。というわけで、テレビの画面では正直苦しかったです。

前半の舞台になるヴェネツィアは個人的にも行ったことがある場所なので、郷愁を覚えます。とりわけ、冒頭のフェニーチェ歌劇場!とはいっても、火事で消失してしまう前のこの歌劇場には実際には一度も中に入ったことがなかったのですが。というか、その建物の前にも立ったことがない。なにせ、道が分からず、たどり着けなかったもんで・・・(恥)。というわけで、憧れのフェニーチェでの《トロヴァトーレ》の舞台をしばし疑似体験。これが面白いですねえ。生き生きとした舞台。それを伝える映像。ブライアン・ラージよ、これを20年ぐらい毎日繰り返し見なさい!(笑)そしてビラが劇場で乱舞するシーンの鮮やかさときたら!のっけから見るものをフィルムの中に引きずり込むヴィスコンティの魔術がそこにあります。

ストーリー的にはとことんメロドラマしていますが、ヴェネツィア貴族の伯爵夫人であるリヴィアと、占領軍であるオーストリア=ハンガリー帝国の青年将校、フランツとの道ならぬ恋。ともに衰退に向かいつつある者同士の危うい関係が語られていきます。その中で、たった一つの言葉のやりとりで、その人物たちが置かれている状況や人間関係までがあらわになってしまいます。

リヴィア:「ヘアピンを取って」
フランツ:「奥様、私は召し使いではありません」

貴族としてのリヴィアの支配願望と、軍人としてのフランツの独立志向とが刹那的に激しくぶつかり合う印象的な瞬間です。世の中にも多く見られる、お嬢様族のいいなりになる僕(しもべ)みたいな男たち。ああいう関係には絶対この二人はなりません(笑)。もともとこの二人、最初に言い寄ったのはフランツのほう。リヴィアのほうは相手にするつもりはなかったけれど、やがてフランツと深い関係を持つ。そうすると、リヴィアはフランツを支配しようとする。が、フランツは名うてのプレイボーイ。そうそう簡単には言いなりにならない。というわけで、この二人の緊張関係がこのメロドラマの推進力になっています。そして最後に待つのは、男の死。それも、リヴィアの密告による銃殺刑。これは《トスカ》の逆ヴァージョンみたいなものでしょう。滑稽で、かつ恐ろしい人間たち・・・。ヴィスコンティは哀しい。

*CineKen2-FORUMのアーカイヴをご参照下さい。こちらです。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2007/05/18

『ハメット』

Dvdhammett ▼ヴィム・ヴェンダース《ハメット》(アメリカ、1982)
Wim WENDERS, HAMMETT

製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
監督:ヴィム・ヴェンダース
原作:ジョー・ゴアズ
脚本:ロス・トーマス、デニス・オフラハティ
音楽:ジョン・バリー
美術:ディーン・タブラリス
衣裳:ルース・モーリー

ハメット:フレデリック・フォレスト
ジミー・ライアン:ピーター・ボイル
キット・コンガー:マリル・ヘナー
クリスタル・リン:リディア・レイ

フランシス・フォード・コッポラの製作総指揮の下に作られたヴィム・ヴェンダース監督のハリウッド映画。ハードボイルド小説の元祖、タジール・ハメットを主人公にしたジョー・ゴアズのベストセラー小説《ハメット》を映画化したもの。1930年代の禁酒法時代のサンフランシスコを舞台に、失踪した中国娘を追ううちに巨大な陰謀に巻き込まれていく探偵上がりの小説家、ハメットの活躍を描く。

主役のハメットを演じているフレデリック・フォレストがとにかくシブイです。いかにもハードボイルドしています。粋だよねえ(笑)。この時期、乗りに乗っているヴェンダース監督の細部にまで徹底的にこだわった演出も見事。ハードボイルドを描きながら、そこはかとなくヴェンダースの世界観が構築されていきます。ジョン・バリーの音楽も秀逸で、全体が極上のエンターテインメントに仕上がっています。タイプライターを使ったラストがまたかっこええ!できれば、夜、ウィスキーでも飲みながら見たい映画ですね(爆)。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007/05/13

『カルメン』

Dvdcarmen ▼セシル・B・デミル《カルメン》(アメリカ、1915)
Cecil B. DeMille, CARMEN

製作・総監督・脚本:セシル・B・デミル
原作:プロスペル・メリメ
脚本:ウィリアム・デミル
美術:ウィルフレッド・バックランド
音楽:ジョルジュ・ビゼー
編曲:ヒューゴ・リーゼンフェルド

カルメン:ジェラルディン・ファーラー
ドン・ホセ:ウォーレス・リード
エスカミーリョ:ペドロ・デ・コルドーバ 
パスティア:ホーレス・B.カーペンター

DVDにて鑑賞。後に《十戒》(1956年)を生み出すハリウッドの巨匠、セシル・B・デミル監督がそのデビュー直後の1915年に撮ったサイレント映画の復元版だ。当然白黒で、イーストマン写真映画博物館に保存されていたデミル監督本人の所有のプリントを使っているが、監督自身の指示書に従って画面全体に着色を施している(赤みがかった画面、とか、青みがかった画面、とか、その程度の単純な処理だが、これがなかなかどうして雰囲気がある)。1915年の公開当時、上映にあたって楽団が演奏していた随伴音楽も楽譜が見つかって復元され、その演奏が付いているが、歌曲も数箇所挿入されている。カルメン役のジェラルディン・ファーラーはこの当時のオペラ界の大スターであるが、映画本編とは別に、このファーラー自身が歌う「ハバネラ」、「セギディリャ」、「フィナーレ」が(映画からの)映像付きで収められている。

その本編はというと、これが強烈なストーリーになっている。出だしは海のシーンで、海を見下ろす高台から男が合図を出し、密輸団の一味たちが波に悪戦苦闘しながら小船で上陸する映像から始まる。その後、海岸に上り、野営地までやってきた一行は、「新しく来た若い伍長は金で動かないシブトイやつだ」なんて話をするが、そこに、「あら、そんなのわけないわ。わたしが女の武器を使えばイチコロよ」なんていうジプシー女が。これがカルメン(笑)。妖艶で官能的なカルメン・ショーがこうして始まるというわけ。

あとは省略するが、音楽も自由に継ぎはぎしているので、その展開もあっち行ったり、こっち行ったり、と、かなり目まぐるしい。ちなみに、ミカエラなんか出てこない。何はともあれ、最初からカルメンが下心丸出しでドン・ホセに迫っていくので、ちょっとお下劣なのは致し方ないところ。大仰な演技はいかにもサイレント映画らしいところだが、同時に、オペラ的、とも言える(笑)。流し目がいやらしいファーラーではあるが、映像とはいえ、その姿を拝むことができて、本当に光栄です(爆)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/04/30

『夏物語』

Dvdconte_dete ▼エリック・ロメール《夏物語》
(フランス、1996)
Eric ROHMER, CONTE D'ETE

例によってストーリーその他の解説はCineKen2-エリック・ロメール特集におまかせします。こちらです。

ブルターニュの海に面した街でひと夏を過ごす若者たちの出会いと別れ・・・といったら、普通その間に激しく、かつ悲しい恋の物語が展開されると思うでしょうが、「アクション」を起こさないことで有名(?)なロメールがそんな陳腐な映画を撮るはずがありません。ここでも、院生同士のインテリの男女が、くっつきそうでくっつかないまま、ただしゃべり通します(饒舌の度合いはやや抑え気味ではありますが)。そこに他の女性二人が絡んできて・・・でも、結局なにも起こらない(笑)。そう、ディスクールがドラマ、ディスクールこそがアクション!(爆)これだけ分かっちゃえば、ロメールについてはもう十分なのかもしれません。ブルターニュの民俗風習を研究しているヒロイン、マルゴを演じているアマンダ・ラングレが実にいいです。他の二人の重要な女性たちよりも、とにかく彼女に惹かれました。僕はあなたに付いていきます(爆)。それにしても、そんなアマンダに見送られて連絡船で去っていく主人公ガスパール役のメルヴィル・プーポー君、おいしい役どころだなあ、オイ!

この映画は、とにかく、ノスタルジックな郷愁が全体を支配しているので、自分の青春時代を回想させる映画でもあります。私も、学生時代の夏休み、初めてロンドンに行ったとき、宿泊先として使ったのがヴィクトリア・ステーションそばの元は病院だったという建物で営業していたホステル。そこの大部屋で知り合ったスイス人の妙齢の女性と私はとても仲良くなり(男女同部屋だった!)、ある日の午後、デートの約束まで交わしたんだけど、結局彼女の都合でそれが実現しなかったので、夜宿舎で延々と謝られた。綺麗な上に真面目で素直ないい子だったなあ・・・。どうしているかなあ、彼女、今頃・・・(遠い日を見つめる目w)。うん、これも青春だ!そしてこれもまた、なにも起こらなかった!ロメールしてるな、オレ(爆)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/04/22

『手紙』

Dvdtegami ▼生野慈朗《手紙》(日本、2006)

東野圭吾原作。弟、直貴(山田孝之)の大学進学費用を作るために、誤って殺人を犯してしまった剛志(玉山鉄二)は無期懲役の刑で収監されてしまう。それ以来、直貴は犯罪者の弟として世の差別に晒されることになる。そんな弟に剛志は獄中から手紙を送り続けるが、直貴は度重なる悲劇に絶望していく。耐え切れず自暴自棄になる直貴を、深い絶望の底から救ったのは、かって同じ職場で勤めていた由美子(沢尻エリカ)の存在だった。しかし、そのささやかな幸せが再び脅かされるようになったとき、直貴は重大な決意をする・・・。

最近見た邦画の中では(といっても、少ないけどw)群を抜く出来の作品だと思う。少々展開が見え見えのところがあるものの、無理のない流れの中で見るものを引きつけながら、クライマックスまで一気にもっていくところなんかは、なかなか上手い。湿り気たっぷりのお話の中に「漫才」を取り入れて風通しをよくして、最後にはちゃんとカタルシスもある。人物描写がちょっと表面的すぎる嫌いはあるが(とくに由美子!)、いい映画を見たなあ、そんな気にさせてくれる佳作だ。見終わったら、あなたも「手紙」を書きたくなるかもしれません(?)。まだ見てない人はレンタル・ショップへGo!(笑)

| | コメント (4) | トラックバック (2)

より以前の記事一覧