カテゴリー「音楽」の記事

2008/01/12

モーツァルト「キラキラ星変奏曲」

Cdkirakiraboshi 復活・のだめ連動企画 涙の最終回!

華々しく(嘘)復活したのだめ連動企画も、回を重ねて最終回を迎えました(2回目だけど・・・w)。今回は、のだめが初リサイタルで披露したモーツァルトのキラキラ星変奏曲を取り上げます。演奏するのは、ハンガリーが生んだ才人、アンドラーシュ・シフ。

シフの演奏はひたすら落ち着いています。いうなれば、折り目正しいモーツァルト。だから、安心して聴いていられます。曲も曲ですから、派手さはありません。でも、丹念に織り込まれた刺繍のごとく、滑らかで、品のある音楽を聴かせてくれます。キラキラ星には、こういう演奏がよく似合います。というわけで、オススメ度が高い一枚です。では、またの機会にお会いしましょう。

アンドラーシュ・シフ(ピアノ)

モーツァルト/キラキラ星変奏曲 ハ長調 K.265 他

[ 録音:1986年2月、ウィーン ]

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/01/06

チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」

Cdtchaikovskyviolin祝・のだめ連動企画復活!

ぎゃぼーん!・・・というわけで、ついに待望久しかった「のだめカンタービレ」ヨーロッパ編が放送されました。いやあ、面白かったですね。ヨーロッパの由緒ある街並み、全編を彩るクラシック音楽の数々、もちろんのだめワールドも満載。そこで、当然このorfeo.blogでも、これまた待望久しかった(・・・と言ってくれw)あの連動企画を発動します。

今回取り上げるのは、千秋サマが指揮者コンクール・ファイナルで振ったチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。言うまでもありませんが、いい曲ですよね、これ。当然、この曲のディスクは世の中にゴマンとありますけれど、最近私が気に入っているのは現代屈指の名ヴァイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムターが旦那のアンドレ・プレヴィン&ウィーン・フィルとともに2003年に録音した一枚です。かなり艶っぽい演奏で、大人の色香がムンムン漂っています。その表現はダイナミックにして、尚かつ、的確。一音一音が見事に決まってしまいます。さすがにバックとの息もピッタリだし、大人の余裕が感じられる演奏です。カップリング曲のコルンゴルドも充実。オススメの一枚です。

Vn:アンネ=ゾフィー・ムター
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(チャイコフスキー)
ロンドン交響楽団(コルンゴルド)
指揮:アンドレ・プレヴィン

チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35
コルンゴルド/ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35

[ 録音:2003年9月ウィーン、10月ロンドン ]

| | コメント (7) | トラックバック (1)

2007/04/29

シューマン/チェロ協奏曲イ短調

Cdrostropovichberstein 追悼 ロストロポーヴィチ

巨星がまたひとつ、堕ちた。ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ。スケールの大きな音楽家だった。チェリストとしても、そして指揮者としても。

彼がチェリストとして全盛期にあった1970年代半ば、パリの地で今は亡きバーンスタインとともに録音したシューマンのチェロ協奏曲イ短調のディスクが手元にある。熱い演奏だ。芳醇なロマン主義の世界に没入する二人のマエストロ。小手先の技巧で表面を飾るのではなく、シューマンの晩年の傑作の、その「ハート」に迫る名演。渾身、入魂の音楽がそこにある。悠々と流れるシューマン。素晴らしい。かくも美しいディスクを残してくれたことに、我々はただただ感謝するしかない。安らかに眠られよ。

チェロ:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
指 揮:レナード・バーンスタイン
フランス国立管弦楽団

ブロッホ/「シェロモ」-チェロと管弦楽のためのヘブライ狂詩曲
シューマン/チェロ協奏曲イ短調 作品129

[  録音:1976年11月、パリ  ]

| | コメント (7) | トラックバック (1)

2007/01/21

オフコース 1982・6・30

Dvdoff_course_2 昨夜BSフジで、あの伝説のグループ、オフコースの1982年武道館コンサートの様子を放送していたので、懐かしさのあまり、見てしまいました。この映像を見るのも随分久しぶりだけど、やっぱいいよねえ。甘く切ないメロディ・ライン、美しいハーモニー・・・痺れます。

オフコースといえば、私は、小田和正さんと鈴木康博さんの二人でフォーク・デュオをやっていた時代から好きでした。その後5人グループになって、この武道館での10daysコンサートで鈴木さんが脱退。ちなみに私は、小田さんも好きでしたけど、鈴木さんのほうがもっと好きだったので(ヘンな意味じゃないよw)、本当に残念な思いをしたものでした。この頃私も学生だったし、いろんな思い出が映像を見ているとまた蘇ってくるんだよね。・・・そうだ、俺、行ったよ、このコンサート!(爆)誰と一緒に行ったんだっけ?・・・あ、あの悲しい悲しい物語か!?(なんだ、それ?w)

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2006/12/26

最後の演奏会

CDライブラリーより。

Cdnodame_1 毎週楽しく見ていたドラマ『のだめカンタービレ』が、昨夜、爽やかな感動とともに終了してしまいました。なんだか寂しいですね。でも、何事も、始めがあれば終わりがある。それは、ここのブログとてまた同じ。というわけで、『のだめ』連動企画、その最終回は、ドラマ同様、あらためてベートーヴェンの交響曲第7番で締めたいと思います。強烈な印象を残した曲でしたからね。紹介するのは、フィナーレにふさわしく、バーンスタインのファイナル・コンサート。

Cdbernsteinfinalconcert_1 レナード・バーンスタイン。1918年8月25日生まれ、1990年10月14日没。20世紀アメリカが生んだ稀代の名指揮者にして作曲家。その生涯最後の演奏会となった1990年8月19日、マサチューセッツ州タングルウッドのミュージック・シェッドでのライブ録音です。はたして指揮できるかどうかも怪しかったこの日の演奏。ベートーヴェンの7番、第1楽章からもはや、バーンスタインらしい躍動感も、激しい感情の表出も感じられません。ピンと張りつめた緊張感の中、テンポはスロー。第2楽章も静謐な雰囲気が全体を支配します。深々と呼吸する音楽。やはり指揮は無理なのか。その彼が第3楽章で一転、きらめきを取り戻します。なんという生命力!そして最終楽章へ。もうここまで来ると、涙を浮かべずには聴いていられません。「老境の悟り」だとか、「枯れた音楽」だとか、そんな生易しいものでは決してない。一人の音楽家が、文字どおりその命を賭けて、持てる力を振り絞って紡ぎ出す、壮絶なベートーヴェン。その峻厳なる響き。最後の音が打ち鳴らされた瞬間、堰を切ったように客席から湧き上がる悲鳴のような大歓声・・・レニーは、そして、星となりました。

バーンスタイン最後の演奏会

管弦楽:ボストン交響楽団
指  揮:レナード・バーンスタイン

ブリテン/4つの海の間奏曲 
       歌劇『ピーター・グライムズ』作品33から
ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調 作品92

[  録音:1990年8月、Deutsche Grammophon  ]

*この企画にお付き合いいただいた皆様に深く感謝いたします。そして、その機会を生み出してくれたドラマ『のだめカンタービレ』制作関係者、及び出演者の方々に対して、心よりお礼申し上げます。お陰様で、こちらも思う存分きままに遊ばせていただきました。まるで消臭プラグのCMみたいに・・・(爆)。スペシャルでも映画でもなんでもいいから、次のパリ編、期待していますよ!

【『のだめ』連動企画記事一覧】

ショルティのベト7
ラフマニノフのピアコンNo.2
ヴァイオリン・ソナタ《春》
オーボエ協奏曲
ブラームスの1番
ラプソディ・イン・ブルー
2台のピアノのためのソナタ
最後の演奏会(→本記事)

| | コメント (10) | トラックバック (63)

2006/12/19

2台のピアノのためのソナタ

CDライブラリーより。

ドラマもいよいよ大詰め。この『のだめ』連動企画の方も、そろそろエンディングが近付いてきたようです。そこで今回の第7弾は、ストーリー的には大きく遡りますが、どうしても扱いたかったあの曲、第1話で、のだめと千秋サマが谷岡先生のレッスンで初めて一緒に取り組んだ思い出の曲、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」です。

Cdargerichmozart この曲の定番はどのディスクなんでしょうか?古いところはよく知りませんが、最近でいえばやはりアルゲリチ&ラビノヴィチ盤(録音:1993年、画像上)?それとも、ちょっぴり古いけど、アシュケナージ&フレージャー盤(録音:1964年?、画像下)辺りでしょうか。アルゲリチのは容易に想像が付きますね。「のだめ」的な演奏を期待Cdashkenazymozart するのなら、やはり断然これでしょう。アシュケナージの方は?う~ん、綺麗な音楽を聴きたいのなら、これかもしれません。でも、アシュケナージとモーツァルトの組み合わせって、一体どうなんでしょうか?「モーツァルトといえばピンク色」なんて言っている「のだめ」的定理からすれば、絶対合わないような気も・・・(笑)。

Cdeschenbach ここでご紹介するのは、最近ではそのアシュケナージ同様、指揮者として世界的に活躍しているクリストフ・エッシェンバッハが、ユストゥス・フランツとともに演奏して録れた一枚です。現在、パリ管弦楽団とフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督の座にあるエッシェンバッハですが(ただし、フィラデルフィアのほうは2007/08年シーズンまで)、1940年生まれの彼は若い頃、まずはピアニストとしてスタートしました。1962年ミュンヘン国際コンクールで1位なしの第2位、1965年クララ・ハスキル・コンクールで優勝。ドイツ・ピアノ界の希望の星として、国際的にその活動の場を広げていきます。その彼が指揮者として再デビューする1973年の前の年に録音したのがこの「2台のピアノのためのソナタ」。とても気持ちよい演奏です。しっかりとしたテクニックと構成の上に繰り出される愉悦感溢れるモーツァルト。堅実なのに、ちっとも堅苦しくない。爽やかに疾走する両端楽章、フワフワと浮遊する第2楽章。聴いているこちらまで何か幸せな気分にしてくれます。同じハンブルクのエリーザ・ハンゼン門下生で、デュオ・パートナーとしての共演でも馴染みのフランツ(1944年生まれ)との息はさすがにピッタリ。エッシェンバッハという人は今日でも室内楽が大好きで、自らピアノを担当してパリ管のメンバーたちとも盛んに室内楽演奏会を開いています。音楽することの喜びを誰よりも謳歌している人なのかもしれません。こういう気質の人の演奏は、かなりの確度で信頼出来ると思うんですが、いかがでしょう?まあ、外れてしまう人もいますけどね・・・(笑)。そういや、あのデュトワからN響音楽監督の座を引き継いだアシュケナージは、そのN響メンバーたちと室内楽の演奏をやることはないみたいですね。N響って、結構その手の演奏会も積極的にやっているし、過去にはサヴァリッシュやプレヴィンなんかとも一緒に室内楽をやっているようですが、アシュケナージとはなし。勿体無い話です。この差は、意外と大きいと思いますよ。

さて、次回はいよいよ感動の最終回。ドラマともども、盛り上がっていきますよ!

ピアノ:クリストフ・エッシェンバッハ
     ユストゥス・フランツ(*)

モーツァルト/《キラキラ星》の主題による変奏曲 ハ長調 K.265
                   ロンド ニ長調 K.485
                   2台のピアノのためのソナタ ニ長調  K.448(*)
                   4手のためのソナタ ヘ長調 K.497(*)

[  録音:1964-73年、Deutsche Grammophon  ]

| | コメント (8) | トラックバック (18)

2006/12/11

ラプソディ・イン・ブルー

CDライブラリーより。

『のだめ』連動企画も回を重ねて早6回目。今回はドラマのエンディング・テーマであり、Sオケが学園祭の伝説のステージで披露した(第5話)、ジョージ・ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」です。

Cdprevin1 この曲に関しては、私は昔からプレヴィン盤を愛聴してきました。なんてったってアンドレ・プレヴィンという人は、若い頃ジャズ・ピアニストとして活動していたぐらいの人ですから、もうジャズの感覚なんかバッチグー(完全に死語w)。私が聴いていたロンドン響と70年代に録れた旧盤(画像上)もいいですし、こちらは残念ながら聴Cdprevin2 いたことがありませんけど、80年代に彼が改めてピッツバーグ響と録れたディスク(画像下)の方もかなりいいらしい。というわけで、スウィング感溢れる正統な(?)ガーシュインを聴きたいのであれば、断然プレヴィン盤をお勧めします。

さて、あのSオケの演奏のことをミルヒーはドラマの中でこう評していましたね。

「ズイブンカワッタ ガーシュイン デシタケドー、トテモヨカッター、トテモタノシソーデー」。

Cdrhapsody_in_blue_1 今日ここでご紹介するのも、負けず劣らずかなり変わったガーシュインです。演奏者はあのアルゲリチの元旦那、シャルル・デュトワとモントリオール響のゴールデン・コンビ。その演奏は、ジャズの匂いなんてまったく感じさせない、シンフォニック・ガーシュイン!たしかにハイソで、都会的な響き。いつもながらのデュトワ&モントリオール響のなめらか~な演奏が展開されます。

そういや、かって、きのけんさんがデュトワにインタビューしたときに、デュトワが、「俺はフランス音楽のスペシャリストみたいに見られがちだけど、てやんでい、こう見えて、レパートリーは広いんだぜい!」みたいなことを話していましたっけね(かなり勝手な想像が入っています。詳しくはこっちを参照)。たしかにレパートリーは広そう。でも、なんでもかんでもこの調子じゃなあ、という気がしますが、ここまで徹底出来るのも、それはそれで一つの才能かもしれません。

さて、そんな「ズイブンカワッタ ガーシュイン デスケドー」、あなたは聴いてみますか?それともやめとく?(笑)

トランペット:ジェイムズ・トムソン(*)
ピアノ:ルイ・ロルティ(**)
クラリネット:ロバート・クロウリー(**)
管弦楽:モントリオール交響楽団
指  揮:シャルル・デュトワ

ガーシュイン/パリのアメリカ人(*)
           ラプソディ・イン・ブルー(**)
                  交響的絵画「ポーギーとベス」
           キューバ序曲

[ 録音:1988年、LONDON DECCA ] 

| | コメント (12) | トラックバック (14)

2006/12/03

ブラームスの1番

CDライブラリーより。

皆さん、お元気ですか?いよいよ冬本番。風邪などひいて、病院のお世話になどならないよう、毎朝おなら体操で身体をちゃんと鍛えましょう。でも、それをやっているところを家の人に見られたら、やっぱり病院に連れて行かれることになるので、十分気をつけましょう。ぷぷ~v

Cdbrahms1_1 さて、『のだめ』連動企画第5弾は、お約束の(?)ブラ1。ブラームスの1番には過去トスカニーニ、フルトヴェングラー、ミュンシュ、バーンスタインなどが録音した名盤が数多く存在します。私はベームがウィーン・フィルを振ったものが好きでしたが、最近でいえば、やはりこれ。アバドがベルリン・フィルを指揮して録れた一枚です。最近といっても、もう15年も前の録音。光陰矢の如し、という感じがします。

アバドは音楽を歌わせます。ここでも、手兵ベルリン・フィルをその前任者のように厳しくコントロールするのではなく、自発的に、そして大らかに歌わせています。ときに激しく、ときに緩やかに流れるブラームス。それがやがては完全一体となって燃え上がり、フィナーレへと突き進んでいく様は圧巻です。こんなブラームスはお好き?

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
合 唱:ベルリン放送合唱団(*)
指 揮:クラウディオ・アバド

ブラームス/交響曲第1番 ハ短調 op.68
          運命の女神の歌 op.89(*)

[ 録音:1991年、Deutsche Grammophon ]

| | コメント (6) | トラックバック (1)

2006/11/27

オーボエ協奏曲

Cdoboenkonzerte CDライブラリーより。

親愛なるホリガー先生。先生が演奏するアムステルダム、コンセルトヘボウでの公演。今年こそまた見に行きたかった。なぜ僕は、ここにいなければならないんでしょうか?・・・

というわけで、『のだめ』連動企画第4弾は、モーツァルトのオーボエ協奏曲。オーボエといえばハインツ・ホリガー。これは世界の常識です。オーボエ吹き(元)が言うんだから間違いありません。革命的天才オーボエ奏者、ホリガーの軽やかな、そして優美な歌心に満ちたモーツァルト。是非是非ご堪能あれ!

今思い起こすと、この私も、オーボエ始めてわずか1年でこの曲をコンクールで演奏したよなあ・・・。オレサマも、ある意味天才だったのかもしれん("天災"だったという説が有力w)。

オーボエ:ハインツ・ホリガー
管弦楽:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
指  揮:エド・デ・ワールト

モーツァルト/オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314
リヒャルト・シュトラウス/オーボエ協奏曲 ニ長調 AV.144

[ 録音:1970年、PHILIPS ]

| | コメント (20) | トラックバック (18)

2006/11/20

ヴァイオリン・ソナタ《春》

CDライブラリーより。

Cdspring 『のだめ』連動企画第3弾はちょっと遡って、第2話で登場してきたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ《春》。峰クンと千秋サマの《春》も十分個性的でしたが、このクレーメルとアルゲリチの演奏は銀河的スケールで超ウルトラ個性的です。現代を代表するヴァイオリンとピアノの名手が、互いにその強烈なテクニックを駆使しながら戯れています。クレーメルが鋭いフレージングで切れ込めば、アルゲリチが奔放かつ流麗なタッチでそれに応える。個性と個性のせめぎ合い。もうこれは完全に大人の遊びの世界です。熟乱の《春》。息つく暇がありません。イージーリスニング的に気楽にこの曲を聴きたいという人にはまったくもってお勧め出来ない、困った名盤です(笑)。

ヴァイオリン:ギドン・クレーメル
ピアノ:マルタ・アルゲリチ

ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第5番《春》 作品24
                              同        第9番《クロイツェル》 作品47

[ 録音:1987・94年、Deutsche Grammophon ]

| | コメント (14) | トラックバック (1)

2006/11/14

ラフマニノフのピアコンNo.2

Cdrachmaninovpiano2 CDライブラリーより。

『のだめ』連動企画第2弾(笑)。第3番ならウチにもDVDがあるんだけど、第2番は残念ながら見当たらないので、今回はCDで行きます。

この曲に関しては、リヒテルだとか、アシュケナージだとか、はたまた作曲者ラフマニノフ自身がピアノを弾いた名盤もありますが、私が愛聴しているのはこれ。ジルベルシュテインとアバド&ベルリン・フィルによる演奏です。ジルベルシュテインは1966年生まれのロシアの女流ピアニスト。派手さはないけれど、内省的で深みのあるピアノを聴かせてくれます。抒情美に満ち溢れたラフマニノフ。それを包み込むようなアバドのサポートもまた素晴らしい。とってもカンタービレしています(笑)。全体がメランコリックな曲調ですが、最後は決然と未来へ向けて歩み始める・・・詩情豊かな興趣に富んだ名曲であり、その演奏だと思います。このピアノ・・・ピアノ聴かなきゃv

ピアノ:リーリャ・ジルベルシュテイン
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指  揮:クラウディオ・アバド

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番、第3番

[ 録音:1991・93年、Deutsche Grammophon ]

| | コメント (15) | トラックバック (7)

2006/11/07

ショルティのベト7

Dvdsoltiwiener DVDライブラリーより。

ドラマ『のだめカンタービレ』の影響で、ベートーヴェンの7番を聴きたくなった、という人も多いのではないでしょうか?私もその一人です。CDでもいいけど、orfeo.blogらしく、ここはDVDで行きたい。というわけで、ウチの棚を探してみたら、ありました、ありました。ショルティ&ウィーン・フィルの1994年、サントリーホールでの来日演奏会のライブ映像。高齢にして尚、矍鑠たるショルティの指揮ぶりは流石です。ウィーン・フィルの柔らかい響きを得て、ベートーヴェンが弾み、躍動する。ショルティらしい率直で、風格に満ちた名演奏だと思います。

来週はラフマニノフのピアコン?あったっけっかなあ(笑)。

管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指  揮:ゲオルク・ショルティ

ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」から
        前奏曲と"愛の死"
リヒャルト・シュトラウス/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調 作品92
ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から
        第1幕への前奏曲 

[  収録:1994年10月3日、サントリーホール  ]

| | コメント (6) | トラックバック (10)

2006/08/30

夏の音楽祭:ザルツブルク音楽祭

Salzburger_18月も末となり、2016年五輪国内候補地も東京に決定!・・・ということで(?)、各地で開催されている夏の音楽祭もそろそろ終わりです。(←keyakiさんの真似っこw)最近ではインターネット放送も充実しているため、日本にいながらにして、世界中のいろんな音楽祭の公演を楽しむことができちゃったりします。本当、いい時代になったものです。

私もこの夏、インターネットやFM放送等を通して、バイロイトだとか、ザルツブルクだとか、数々の公演のライブ、録音中継を聴くことができました。とくに今年のザルツブルクは、モーツァルト・イヤーに合わせてモーツァルト大特集を組んだため、普段聴くことのないような作品にまで接することができて、非常に面白かったです。新しいアーティストたちにも数多く巡り合えたし、それは極めて新鮮な場ともなりました。

そんな中、つい先日、そのザルツブルク音楽祭での『フィガロの結婚』を聴く機会がありました。指揮はアーノンクール、オケはウィーン・フィル。これがまた・・・ひどかった(爆)。高速道路をチャリンコが走っているような序曲から始まり、その後は音楽の流れをぶち切れにして楽しんでいるとしか思えないアーノンクールの恣意的、醜悪なモーツァルトが展開。この人の美点て、いったいどこにあるんでしょうかね?

独墺圏では、このプロダクションに関して、スザンナ役で登場したネトレプコに話題沸騰、また大騒ぎになっていたそうですが、そのネトレプコも放送で聴くかぎり、全然魅力がない。清澄感に欠けた、腰の座りの悪い歌唱で、周りとのアンサンブルも合わない。スザンナって、出番が多くてテキストが長いことを除けば、モーツァルトが生み出した数ある難役の中では、そう難しいパートとも思えませんが、それでいてこの出来・・・。そもそも、彼女って、いったいどこがいいんだか、私にはさっぱり分かりません。

思えば、アーノンクールにしてもネトレプコにしても、商業主義に乗っかって担がれているだけ、そんなきな臭いにおいがプンプンします。そんなものに踊らされるのは馬鹿げている、よね?そんなことを強く感じた、夏の終わりの一日でした。

ときは音楽祭の夏から芸術の秋へ。9月、オペラ・レヴュー再開です。

| | コメント (5) | トラックバック (2)

2006/08/09

追悼:シュヴァルツコプ

Kinoken2_logo_1 ▼エリーザベト・シュヴァルツコプ

Orfeo:
>先週、エリザベート・シュワルツコップが亡くなられたよう
>ですね。
>享年90歳だったそうだから、天寿をまっとうしたといえるので
>しょうか。。。
>
>ブログに追悼記事を出したいところですが、私なんぞが彼女のこ
>とを語るには、あまりに経験が浅すぎます。
>正統的なリート歌手、ぐらいの印象でしか書けない・・・。
>お忙しいでしょうが、もしもご寄稿いただけたら、これ幸いです。

 シュヴァルツコプ…ですかあ!。これも、こないだのニルソン同様、ぎりちょんで間に合ったクチなんで、おまけにこっちはオペラ体験というのが皆無なんですが、リサイタルなら2度ほど聴いたことがあります。全部正確かどうかは保証の限りではありませんが、プログラムを再構成してみました。(邦題は『クラシック音楽作品名辞典』三省堂に従いました)

1977年05月31日:パリ・シャンゼリゼ劇場
ジェフリー・パーソンズ (P)

▼花
ヴォルフ 《花で私をおおって》
モーツァルト 《すみれ》(ゲーテ)
ヴォルフ 《クリストブルーメに》(メーリケ)
グリーク 《早咲き桜草とともに》(イプセン)
▼眠りと死
ヴォルフ 《明るい月の何と輝かしく》(ケラー)
ブラームス 《私の眠りはますます浅くなり》(リング)
シューベルト《魔王》(ゲーテ)
▼献身
ヴォルフ 《狩人の歌》(メーリケ)
シューベルト 《君こそわが憩い》(リュッケルト)
シューマン 「君は花のごとく」(ハイネ)
R・シュトラウス 《献呈》(ギルム)
▼歌曲の中の子供
モーツァルト 《春へのあこがれ》(オヴァーベック)
エルマノ・ヴォルフ=フェラーリ 《Preghiera》
R・シュトラウス 《母親の自慢》(ビュルガー)
マーラー 《いたずらな子をしつけるために》
▼トスカナの愛
ヴォルフ 「なぜ怒っているの」(ハイゼ)〜「私を紐で縛ろうとするのか」(ハイゼ)〜 「お前を呼んだのは誰か」(ハイゼ)〜「今宵私の思いは高まり」(ハイゼ)〜「さあ、静かにしておくれ」(ハイゼ)〜「ペンナに私の恋人がいる」(ハイゼ)

Cdschwarzkopf_1  …とプログラムを引用するだけで、この人がいかに素晴らしいアーティストだったか想像つくようですね。
 例によって楽屋に出掛けていって、カラヤン盤《バラの騎士》のLPボックス表紙に特大のサインをもらいました。なるたけでっかく!と頼んだら、本当に巨大なのをくれて、ペンが霞んじゃったんで、上書きしてくれたりね(笑)。

1978年06月13日、パリ・シャンゼリゼ劇場
ジェフリー・パーソンズ (P)

ヴォルフ《ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスター』による5歌曲》:ミニョン1〜3、「君よ知る南の国」、「フィリーネ」(ゲーテ)
シューベルト 《挽歌》? 〜《シルヴィアへ》
シューマン 《くるみの木》(モーゼン)〜《トランプ占いの女》(シャミソー)
グリーク 《早咲き桜草とともに》(イプセン)
ブラームス 《甲斐なきセレナード》
R・シュトラウス《三つのオフィーリア歌曲》(シェイクスピア、ジムロック訳)
ヴォルフ《スペイン歌曲集》(ハイゼ&ガイベル訳):「お前の足を痛めたのはだれ」〜「花で私をおおって」〜「恋をもてあそびなさい」
ヴォルフ《イタリア歌曲集》(ハイゼ)より:「恋人が私を食事に招いた」〜「もうかたいパンをたべることはない」〜「ペンナに私の恋人がいる」

==================

 ただ一つ。彼女にとってあまり名誉にならないエピゾードを一つ。クラシック・ファン、オペラ・ファンというのは臭いものには蓋をしろ主義で、こういうことを言い出すと、誹謗だの、中傷だのと騒ぎ出す御仁がいるんで(笑)要注意ですが、僕がわりと親しかった年配の評論家で、シュヴァルツコプを絶対に認めず、絶対に公演も聴きに行かず、レコードも絶対聴こうとしなかった人が一人いるんです。彼はユダヤ人で、第二次世界大戦中ダッハウの収容所に収容され、アウシュヴィッツ送りにならなかったことが不思議だと言ってるんですが、そのダッハウ収容所に若きシュヴァルツコプが慰問公演に来たというんですね。以来、彼はシュヴァルツコプだけは絶対に認めようとしなかったですね。

きのけん

| | コメント (10) | トラックバック (1)

2006/01/20

ショルティの指環

video-goldenring 追悼 ビルギット・ニルソン

DVDライブラリーより。

DECCAのジョン・カルショウのチームによって行われた、史上初となる『ニーベルングの指環』全曲レコーディングの風景を収めたドキュメンタリー映像(白黒、モノクロ音声)。1964年秋の『神々の黄昏』の収録の様子を追っている。ワーグナーに忠実たらんとするカルショウ、やたらリズムにうるさいショルティ、それに「お好きね」といって笑って応えるニルソン、などなど、それぞれの人柄も伺えて、とても興味深い。

中で、劇場上演との違いをニルソンが語る場面がある。

「難しいわ。劇場なら観客の反応があるし、衣装やメイクで役になりきれるけど、録音は何度もやり直す中で緊張を保たなければならない。気の散る事も多いし、指揮者は遠いし、大変な仕事よ」

というわけで(?)、収録最終日、スタッフがニルソンのために、こっそり馬を外から連れてきて、「ブリュンヒルデの自己犠牲」(歌詞の中で愛馬グラーネに呼び掛ける部分がある)のリハ中に登場させて彼女を驚かせるというシーンも出て来る。大喜びしているニルソンの満面の笑顔が印象的だ。もちろん、その圧倒的な歌唱も素晴らしい。

心から哀悼の意を表したいと思います。

* * * * * * * * * *

ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ハーゲン:ゴットロープ・フリック
グンター:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
グートルーネ:クレア・ワトソン

合  唱:ウィーン国立歌劇場合唱団
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指  揮:ゲオルク・ショルティ
構成・ナレーター:ハンフリー・バートン

[  収録:1964年11月、ウィーン・ゾフィエンザール  ]

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2006/01/17

追悼:ビルギット・ニルソン

kinoken2_logo   ビルギット・ニルソンが亡くなってたんですねえ。12月25日。僕らの世代になるとビルギット・ニルソンの実演は最後の方をちょこっと聴いただけなんですけど、やっぱし、こりゃすごいなって思いましたよ。
 初めて聴いたのが、ちょうどショルティがバレンボイムと交代した頃のパリ管で、ゲルト・アルブレヒト指揮の演奏会で《ワルキューレ》最終場(ヴォータン:フランツ・マツーラ)に《神々…》最終場(1976年1月)。実はこれにはがっかり。ああ、やっぱしワーグナーってのは通しで聴かなきゃダメなんだ!って…。あの名高いニルソンでも、こんな風にしかならないんだ、なんて、コンサート後、たまたま一緒になった日本人のお客さんとしみじみと語り合ったものなんです。
 ところが、同年11月パリ国立歌劇場でやった《エレクトラ》が凄かった。ホルスト・シュタイン指揮でアウグスト・エファーディンク演出。クリテムネストラがよぼよぼの怪物じみた婆さんに作られていて、クリスタ・ルートヴィヒだったんだけど、二本の杖に縋って出てくるわけよ。そうすると舞台床に蹲って唸っていたニルソンがむくむくと起きあがって、つつーっと彼女の前へ来て、バシっと彼女の体を支える二本の杖を払っちゃうの。と、ルートヴィヒがドドーっと前のめりに倒れて…、あれはホントに凄かったよねえ…。ああー、やっぱしこの人の舞台がもっと見れなかったのは本当に残念だったと思ったよ。ホルスト・シュタインががんがん大音響でガ鳴り立てるのに負けてないんだよね。
cd-BirgitNilsson  こういうのって、実演じゃないと、つまりマイクを通しちゃうと判り難いところがあるんだけれど、この人のすごいところは人並み外れた巨大な中音域を持っていたこと。それがオケを圧して響くんだよね。その正反対だったのがズービン・メータ指揮のパリ管にモンセラ=カバリエが客演して《神々…》第三幕をやった時。この人はそういう強靱な中音域を持っていない人なんで、どう聴こえるかというと、キィーという最高音域が聴こえるわけ、それから中音域が完全に〜メータがそうブ厚い響きを立てているわけでは決してないのに…〜管弦楽の響きの中に埋没しちゃって全然聴こえないわけ。そして最低音域がウーウーって聴こえてくるわけよ。なーるほど、こういう具合に違うんだ!…と認識したというワケ。
 その次が、1978年のリサイタルだったんだけれど、やっぱしこの人は、ワーグナーの《ヴェーゼンドンク・リーダー》を含め、歌曲を歌う人では決してないんだね。それも、グリーグとかシベリウス、R・シュトラウスの比較的リリークな曲を選んだもんで、これはもう重戦車が大音響で可憐な曲をやってるって感じなんだよね。やっぱし彼女自身も、いくらお国物といっても欲求不満になるらしくて、アンコールは《トスカ》。  この間、カール・ベーム指揮フランス国立管のワーグナー・サワリ集なんてのがあったけれど、ロックをやる会場なんか使ったもんで、どうせマイクが入るだろうと思ってパス。
 最後は忘れもしない1980年12月19日のヘンリー・ルイス(…は確かマリリン・ホーンの黒人の旦那だよね)が振った放送フィルで、前半に放送局の合唱隊が《オランダ人》と《タンホイザー》の合唱を披露した後半に登場、またまた《神々…》最終場と、《サロメ》。
初めて、あっ引退かな?…って思ったのはこの時。相変わらず圧倒的な力量なんだけれど、その自慢の中音域の音程が安定せずちょっとフラついてきた。その後はもうパリには来てないんじゃないかな?…。ミュンヒェンには時々出てましたが、僕の時は決まってキャンセル。それに各オペラの間の休養日がニルソンが出る時は10日もあるんだ。舞台じゃなくて客背の方に来てやがるんだよね(苦笑)…。なんだいるんじゃないか!…なんて。
 そして、そのパリ最後のコンサートのアンコールで、驚くなかれ、最後の最後にワルキューレの雄叫びをやったのよ!、ええー!ウソでしょう、なんて(笑)。あのハヤトホー!は今でも耳に残ってます。

 それから、ニルソンの声を針金みたいだと形容する人が多いんだけど、若い頃のニルソンを聴いてご覧なさい。1950年代末のバイロイトの実況とか、エーリヒ・ラインスドルフ盤《ワルキューレ》とか…。全然針金みたいじゃないから…。ショルティ、ベームの全曲盤でのブリュンヒルデはもう声が重くなっちゃってからのニルソンなの!

きのけん

| | コメント (5) | トラックバック (2)

2005/12/24

クリスマス・キャロル

dvd-christmascarol オペラ・レヴュー番外編

DVDライブラリーより。

Merry Christmas

ということで、本日は特別企画。キリ・テ・カナワがコヴェントリー大聖堂でクリスマス・キャロルを歌ったコンサートを収録した映像です。やはり、クリスマスにはこういう音楽を聴いて過ごしたいものですね(・・・いちおう私、カトリックの人間だったりします)。

コヴェントリーは先の大戦で爆撃を受け、市の中心部にあった大聖堂は塔と壁面のみがかろうじて残され、現在もモニュメントとして、その無残な姿のまま保存されています。その旧聖堂に隣接する形で1962年、新聖堂が再建されました。このコンサートの華やかなステージの後ろにも、ガラス越しにその旧聖堂の暗い壁面が見える形になっています。

コンサートは中世から現代までのクリスマス・キャロルの変遷をたどる内容になっていますが、清純で慈愛に満ちたキリ・テ・カナワ、深みのあるマイケル・ジョージ、そして清らかなコーラス隊の美しい歌声が我々を幸せな気分へと導いてくれます。そして、同時に、あんな過ちを二度と繰り返してはならないと思わずにはいられません。どっかの超大国の指導者は、毎年ク リスマスにこれを見るべきだと思います。

地球上に平穏が訪れますように、

祈りを込めて・・・

* * * * * * * * *

ソプラノ:キリ・テ・カナワ
バリトン:マイケル・ジョージ
トランペット:ジューコ・ハリヤーヌ

合  唱:コヴェントリー&リッチフィールド大聖堂合唱団
管弦楽:BBCフィルハーモニー管弦楽団
指  揮:ロビン・スティプルトン

[  収録:1994年12月3日、コヴェントリー大聖堂(イギリス) ]

| | コメント (8) | トラックバック (2)