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2008/02/02

『ポントの王ミトリダーテ』(ザルツブルク音楽祭)

Dvdmitridate DVDライブラリーより。

モーツァルトが14歳の若さで初めて書き上げたオペラ・セリアが、構成に手を加えられ、ミンコフスキとクレーマーのコンビによって現代的な息吹をもって立ち現われた。開閉式のパネルで組み立てられた壁の前に狭い演技スペースがあり、上部に斜めに掲げられた鏡面で人物たちの動きを二重に増幅して見せる。鏡を使った演出は最早珍しいものではないが、ここではコンパクトな舞台をダイナミックに見せることに成功している。野戦服姿のミトリダーテ、現代服姿のアスパージアやシーファレたち。舞台は原作のラシーヌの世界からは随分と離れてしまったが、不思議と違和感がない。その中で、ザルツブルクでは馴染みになったミンコフスキが、手兵のルーヴル宮音楽隊を導いて、軽快、かつ颯爽と音楽を紡いでドラマを盛り上げていく。前年の2005年度に初演されたプロダクションということもあって、アンサンブルも練られ、完成度は高い。とりわけ、清澄な中にもしっとりとした情感を表出するシーファレ役のミア・ペションとアスパージア役のネッタ・オルの二人と、そして声を張る場面でもスタイルが崩れない題名役のリチャード・クロフトがいい。

★★★★

ミトリダーテ:リチャード・クロフト
アスパージア:ネッタ・オル
シーファレ:ミア・ペション
ファルナーチェ:ベジュン・メータ
イズメーネ:インゲラ・ボーリン
マルツィオ:コリン・リー
アルバーテ:パスカル・ベルタン

管弦楽:ルーヴル宮音楽隊
指  揮:マルク・ミンコフスキ
演  出:ギュンター・クレーマー

[  収録:2006年8月、ザルツブルク・レジデンツホーフ  ]

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