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2007年7月

2007/07/29

日本代表はどこへ向かうのか

Japan このブログではサッカーのアジアカップに関しては完全にスルーしてきました。その理由は現在のオシム・ジャパンに対して、私がまったく期待していないこと、そして、彼らになにか批判めいたことをここに書いた途端に、たちまち非礼なコメントが飛び込んでくることにあります。じゃあ、私はオシム・ジャパンに対して非礼ではないのか?だからこそ、これまで記事を出すのを控えていました。アジアカップを迎える前段階で、この1年で彼らがどんな準備をしていたか、どんな試合をしていたか。そこを見れば、とても現日本代表に興味を持つことなどできなかった。それは多分、今後も当面変わることはないと思います。酷暑の地で厳しいゲームをこなした選手たちに「お疲れさま」と言ってあげたい気持ちもあるでしょうが、そんな言葉をブログに書くことにいったいなんの意味があるのでしょう。この先、オシム・ジャパンはどこへ向かうのか。その趨勢を今しばらく遠巻きから眺めていたいと思います。

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2007/07/23

ヴィスコンティ・オペラ演出総覧

Luchino Visconti - operagrafia
ルキノ・ヴィスコンティ=オペラ演出記録

(モニカ・スターリング=著、上村達雄=訳『ルキーノ・ヴィスコンティ〜ある貴族の生涯』平凡社、1982より:キャストはオリジナルのままで補ってません。固有名詞の日本語表記は、明らかに間違っている場合訂正してあります。)

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▼スポンティーニ《ラ・ヴェスターレ》
美術&衣裳:ピエロ・ズッフィ
指揮=アントニーノ・ヴォット:フランコ・コレッリ、マリア・カラス
1954年12月ミラノ・スカラ座

▼ベッリーニ《夢遊病の女》
美術&衣裳=ピエロ・トージ
指揮=レナード・バーンスタイン:ジュゼッペ・モデスティ、マリア・カラス、ガブリエラ・カルトゥーラン、チェーザレ・ヴァレッティ
1955年3月ミラノ・スカラ座

▼ヴェルディ《椿姫》
美術&衣裳=リラ・デ・ノービリ、振付=ルチアナ・ノヴァーロ
指揮=カルロ=マリア・ジュリーニ:マリア・カラス、シルヴァーナ・ザノーリ、ルイザーリラ・デ・ノービリ
1955年5月ミラノ・スカラ座

▼《マリオと魔術師》(原作=トーマス・マン、脚色=ルキノ・ヴィスコンティ)バレエ
出演=ジャン・バビレ
1956年2月ミラノ・スカラ座

▼ドニゼッティ《アンナ・ボレーナ》
美術&衣裳=ニコラ・ブノワ
指揮=ジャンアンドレア・ガヴァッツェーニ:ニコラ・ロッシ=レメニ、マリア・カラス、ジュリエッタ・シミオナート
1957年4月ミラノ・スカラ座

▼グルック《トーリードのイフィジェニー》
美術&衣裳=ニコラ・ブノワ、振付=アルフレード・ロドリゲス
指揮=ニーノ・サンツォーニョ:マリア・カラス、ディーノ・ドンディ、フランチェスコ・アルバネーゼ
1957年6月ミラノ・スカラ座

▼ルキノ・ヴィスコンティ《ダンス・マラソン》(台本=ルキノ・ヴィスコンティ)バレエ
出演=ジャン・バビレ、マリオン・シュネル
1957年9月西ベルリン、ドイツ歌劇場

▼ヴェルディ《ドン・カルロ》
美術=ルキノ・ヴィスコンティ&マウリッツィオ・キャーリ、衣裳=ルキノ・ヴィスコンティ&フィリッポ・サンユスト
指揮=カルロ=マリア・ジュリーニ:ボリス・クリストフ、ジョン・ヴィッカーズ、ティート・ゴッビ
1958年5月ロンドン・コーヴェント・ガーデン

▼ヴェルディ《マクベス》
美術&衣裳=ピエロ・トージ
指揮=トーマス・シッパーズ:カルミーネ・トーレ、ウィリアム・チャップマン、フェルッチョ・マッツォーリ、シャケ・ヴァルテニシアン
1958年6月スポレート二世界演劇祭、テアトロ・ヌオヴォ

▼ドニゼッティ《アルバ公爵》
美術=カルロ・フェラーリオ、美術&衣裳=ルキノ・ヴィスコンティ&フィリッポ・サンユスト
指揮=トーマス・シッパーズ:ルイ・キリコ、ヴラディミロ・ガンザロッリ
1959年6月スポレート二世界演劇祭、テアトロ・ヌオヴォ

▼R・シュトラウス《サロメ》
美術&衣裳=ルキノ・ヴィスコンティ、振付=アーサー・ミッチェル
指揮=トーマス・シッパーズ:ジョージ・シャーリー、リリー・チュッカシアン、マーガレット・ティネス、ロバート・アンダーソン
1961年6月スポレート二世界演劇祭、テアトロ・ヌオヴォ

▼《庭園の悪魔》(作=ルキノ・ヴィスコンティ、フィリッポ・サンユスト&エンリコ・メディオーリ、音楽=フランコ・マンノーニ)
美術&衣裳=ルキノ・ヴィスコンティ&フィリッポ・サンユスト
指揮=フランコ・マンノーニ:ヨランダ・ガルディーノ、クラウコ・スカルディーニ、エンリコ・カンピ
1963年2月、パレルモ、マッシモ歌劇場

▼ヴェルディ《椿姫》
美術=ルキノ・ヴィスコンティ(フェルディナンド・スカルフィオッティ)、衣裳=ピエロ・トージ、ビーチェ・ブラケット、振付=ローダ・レヴィン
指揮=ロベルト・ラ・マルキーナ:フランカ・ファブリ、ダニエラ・ディナート
1963年6月スポレート二世界演劇祭、テアトロ・ヌオヴォ

▼モーツァルト《フィガロの結婚》
美術&衣裳=ルキノ・ヴィスコンティ&フィリッポ・サンユスト、振付=アッティリア・ディーチェ
指揮=カルロ=マリア・ジュリーニ:ウーゴ・トラマ、イルヴァ・リガーブエ、ロランド・パネライ、マリエラ・アダーニ
1964年5月、ローマ歌劇場

▼ヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》
美術&衣裳=ニコラ・ブノワ
指揮=ジャンアンドレア・ガヴァッツェーニ(スカラ座管&合唱団):ピエロ・カプッチッリ、ガブリエラ・トゥッチ、ジュリエッタ・シミオナート
1964年9月モスクワ・ボリショイ歌劇場

▼ヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》
美術&衣裳=フィリッポ・サンユスト
ピーター・グロソップ、ギネス・ジョーンズ、ジュリエッタ・シミオナート
1964年11月ロンドン・コヴェント・ガーデン

▼ヴェルディ《ドン・カルロ》
美術&衣裳=ルキノ・ヴィスコンティ
指揮=カルロ=マリア・ジュリーニ:チェーザレ・シエピ、ジャンフランコ・チェッケーレ、コスタス・パスカリス
1964年11月ロンドン・コヴェント・ガーデン

▼ヴェルディ《ファルスタッフ》
美術&衣裳=ルキノ・ヴィスコンティ&フェルディナンド・スカルフィオッティ、振付=ガーリンデ・ディル
指揮=レナード・バーンスタイン:ディートリヒ・フィッシャー=ディスカウ、ロランド・パネライ、フアン・オンシーナ
1966年3月ウィーン国立歌劇場

▼R・シュトラウス《バラの騎士》
美術=ルキノ・ヴィスコンティ&フェルディナンド・スカルフィオッティ、衣裳=ヴェラ・マルツォー
指揮=ゲオルク・ショルティ:セナ・ユリナッチ、ジョゼフィーヌ・ヴィージー
1966年4月ロンドン・コヴェント・ガーデン

▼ヴェルディ《椿姫》
美術=ナート・フラスカ、衣裳=ヴェラ・マルツォー、振付=ピーター・クレッグ
指揮=カルロ=マリア・ジュリーニ:ミレッラ・フレーニ、アン・ハウウェルズ、エリザベス・バンブリッジ、レナート・チョーニ
1966年4月ロンドン・コヴェント・ガーデン

▼ヴェルディ《シモン・ボッカネグラ》
美術&衣裳=ルキノ・ヴィスコンティ&フェルディナンド・スカルフィオッティ
指揮=ヨーゼフ・クリップス:エバハルト・ヴェヒター、ニコライ・ギャウロフ、グンドゥラ・ヤノヴィッツ
1969年3月ウィーン国立歌劇場

▼プッチーニ《マノン・レスコー》
美術=リラ・デ・ノビリ&エミリオ・カルカーノ、衣裳=ピエロ・トージ&ガブリエラ・ペスクッチ
指揮=トーマス・シッパーズ:ナンシー・シェイド、アンジェロ・ロメロ、ハリー・ゼイヤード
1973年6月スポレート二世界演劇祭、テアトロ・ヌオヴォ

以上、

きのけん

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2007/07/21

『夏の嵐』

夏休み・特別研究レポートNo.1

Dvdnatsunoarashi ▼ルキノ・ヴィスコンティ《夏の嵐》
(イタリア、1954)
Luchino VISCONTI, SENSO

アリダ・ヴァッリ(リヴィア・セルピエリ伯爵夫人)
ファーリー・グレンジャー(フランツ・マーラー軍曹)
ハインツ・モーク( セルピエリ伯爵)
マッシモ・ジロッティ(ロベルト・ウッソーニ侯爵)
リナ・モレッリ(小間使いラウラ)
クリスチャン・マルカン(ボヘミア士官)
セルジョ・ファントーニ(ルカ)
ティノ・ビアンキ(メウッチ将軍)
アーネスト・ナドハーニー(ヴェローナ市広場監督官)
トニーノ・セルワート(クライスト将軍)
マルチェッラ・マリアーニ(娼婦クララ)
クリストフォロ・デ・ハルトゥンゲン(ハウプトマン将軍)
マリアンヌ・リーブル(将軍の妻)
アニータ・チェルクェッティ(レオノーラ: 《イル・トロヴァトーレ》)
ジノ・ペンノ(マンリーコ: 《イル・トロヴァトーレ》)


監督:ルキノ・ヴィスコンティ
(助監督:ディノ・リージ、フランコ・ゼフィレッリ、ジャン=ピエール・モッキー、アルド・トリオンフォ、ジャンカルロ・ザーニ)
脚本:ルキノ・ヴィスコンティ、スージ・チェッキ・ダミーコ、カミーロ・ボイト、カルロ・アリアネッロ、ジョルジョ・バッサーニ、ジョルジョ・プロスペリ、テネシー・ウィリアムズ、ポール・ボウルズ
撮影:ロバート・クラスカー、アルド・グラツィアーティ
音楽:アントン・ブルックナー(《交響曲第七番》:フランコ・フェラーラ指揮イタリア放送管弦楽団)、ジュゼッペ・ヴェルディ(《イル・トロヴァトーレ》)
編集:マリオ・セランドレイ
音響:アルド・カルピーニ、ヴィットリオ・トレンティーノ
美術:オッタヴィオ・スコッティ(セット:ジノ・ブロージオ;衣裳:マルセル・エスコフィエ、ピエロ・トージ)

ヴィスコンティ特集の初っ端は《夏の嵐》。だが、いきなり失敗したなと思ったのは、この映画、DVDなんかで見るべきものじゃないな、ということを強く感じました。「映像美」なんて言葉が陳腐なぐらい、構成感のある美しい映像に、ブルックナーの7番。こういうのはやはり映画館のスクリーンで見てこそでしょう。その切迫感が違う。というわけで、テレビの画面では正直苦しかったです。

前半の舞台になるヴェネツィアは個人的にも行ったことがある場所なので、郷愁を覚えます。とりわけ、冒頭のフェニーチェ歌劇場!とはいっても、火事で消失してしまう前のこの歌劇場には実際には一度も中に入ったことがなかったのですが。というか、その建物の前にも立ったことがない。なにせ、道が分からず、たどり着けなかったもんで・・・(恥)。というわけで、憧れのフェニーチェでの《トロヴァトーレ》の舞台をしばし疑似体験。これが面白いですねえ。生き生きとした舞台。それを伝える映像。ブライアン・ラージよ、これを20年ぐらい毎日繰り返し見なさい!(笑)そしてビラが劇場で乱舞するシーンの鮮やかさときたら!のっけから見るものをフィルムの中に引きずり込むヴィスコンティの魔術がそこにあります。

ストーリー的にはとことんメロドラマしていますが、ヴェネツィア貴族の伯爵夫人であるリヴィアと、占領軍であるオーストリア=ハンガリー帝国の青年将校、フランツとの道ならぬ恋。ともに衰退に向かいつつある者同士の危うい関係が語られていきます。その中で、たった一つの言葉のやりとりで、その人物たちが置かれている状況や人間関係までがあらわになってしまいます。

リヴィア:「ヘアピンを取って」
フランツ:「奥様、私は召し使いではありません」

貴族としてのリヴィアの支配願望と、軍人としてのフランツの独立志向とが刹那的に激しくぶつかり合う印象的な瞬間です。世の中にも多く見られる、お嬢様族のいいなりになる僕(しもべ)みたいな男たち。ああいう関係には絶対この二人はなりません(笑)。もともとこの二人、最初に言い寄ったのはフランツのほう。リヴィアのほうは相手にするつもりはなかったけれど、やがてフランツと深い関係を持つ。そうすると、リヴィアはフランツを支配しようとする。が、フランツは名うてのプレイボーイ。そうそう簡単には言いなりにならない。というわけで、この二人の緊張関係がこのメロドラマの推進力になっています。そして最後に待つのは、男の死。それも、リヴィアの密告による銃殺刑。これは《トスカ》の逆ヴァージョンみたいなものでしょう。滑稽で、かつ恐ろしい人間たち・・・。ヴィスコンティは哀しい。

*CineKen2-FORUMのアーカイヴをご参照下さい。こちらです。

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2007/07/14

オペラティック・アワー

ミカドが永い眠りから目を覚ますと、そこは深い森の中。いきなり魔弾の射手が襲ってきたが、間一髪のところで薔薇の騎士によって救われる。平和の日は終わった。眠れる森を出る時がついに来たのだ。彼は運命の力に突き動かされ、道化師のリゴレットを従え、伝説の幽霊たちが棲むという死の家からニーベルングの指環を取り戻すために、海賊となって南太平洋へ繰り出した。途中さまよえるオランダ人に遭遇して一緒にさまよう羽目になり、あろうことかアフリカ大陸のほうへ漂着、方角も分からず困りはてていたところ、アルジェのイタリア女が連れて来たエジプトのモーゼが親切にもガイド役を買って出てくれたお陰で問題も無事解決。面白半分に立ち寄ってみたセヴィリアの理髪師のところで虎刈りにされて怒ってしまったリゴレットと喧嘩別れをしたミカドではあったが、そこで妖精のような女性、美しいエレーヌと出会い、恋に陥る。彼女は婚約手形と引き換えに、パリにしかないといわれている幻のお菓子を手に入れてくれるようミカドに言い付ける。早くその約束を果たさなければ、誰か身近なものがヴェニスに死す運命にある、と脅す清教徒たちに促されて、ミカドは一路パリを目指す。

一方、ミカドと別れ、道楽者の成り行きで身の破滅を招いたリゴレットは、放蕩息子のドン・ジョヴァンニとともに悲惨な旅を続けていた。出会う女といえば、無口な女や夢遊病の女、はたまた影のない女といった奇妙きっかいなものばかり。椿姫には相手にされず、大尉の娘にも小馬鹿にされ、結局彼らはヴェニスのゴンドラの上で白衣の貴婦人を口説いている最中、西部の娘に撃ち殺される。

他方、アルツ気味のミカドはシンデレラと一緒に仮面舞踏会に出掛けるなどしてパリの生活を呑気に楽しんでいた。ある日、エレーヌから催促の電話が入り、あわててオペラ座前まで友人フリッツと一緒に買い物に出掛けた彼は、そこで回転木馬に乗ったトロイの人々と出くわした。昔馴染みの彼らから、問題のお菓子とは実はラインの黄金という名の、いまや彼が忘れかけていた例の指環そのものであることを教えられたミカドは、それが隠されているという地下迷宮、ラ・ボエームへと急行する。そして、うるさくまとわりつくヴェルサイユの幽霊を魔笛で吹き飛ばし、そこで出会った真珠採りの娘に導かれ、無事指環を手に入れる。こうしてすべては片がついた。ミカドはエレーヌの待つ微笑みの国への帰路につくべく、絹のはしごをつたってノートル・ダムの天井まで駆け上がり、そこから勢いよくこうもりの背に飛び乗った。

所詮夏の夜の夢だった。

*頭が暴風雨突入状態ですので、来週から夏休み・特別研究レポートを掲載します。オペラ・レヴューは9月から再開予定です。

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2007/07/07

『ルクセンブルク伯爵』(メルビッシュ音楽祭)

Dvdder_graf_von_luxemburg DVDライブラリーより。

レハール作のオペレッタ。パリを舞台にした甘く切ない恋物語。メルビッシュならではの華やかな演出で魅せてくれます。貧乏伯爵のルネを演じるズットナーがいいですねえ!

★★★★

ルネ:ミヒャエル・ズットナー
バジル・バジロヴィチ侯爵:ハラルト・セラフィン
スターシャ:マリカ・リヒター
アンジェール・ディディエ:ゲザ・ホッペ
アルマン・ブリサール:マルコ・カトール
ジュリエット・ヴェルモン:アニヤ・ニナ・バールマン

バレエ:メルビッシュ音楽祭バレエ
振 付:ジョルジョ・マディア
合 唱:メルビッシュ音楽祭合唱団
管弦楽:メルビッシュ音楽祭管弦楽団
指 揮:ルドルフ・ビーブル
美術・衣裳:ロルフ・ランゲンファス
演 出:ディートマー・プフレーゲルル

[ 収録:2006年8月5日、オーストリア・ノイジードラー湖 ]

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2007/07/01

『さまよえるオランダ人』(モネ劇場)

Dvdhollandermonnaie DVDライブラリーより。

演出のギー・カシアスは本職がコンピュータ・グラフィック・アーティストだそうで、そういう人物が現実の世界で舞台を作るとこんなにヘンテコリンなものになっちゃった、という舞台。オランダ船の物語、というよりは、造船所の物語みたい。おまけに合成映像が入ったりするので、見苦しいことこの上なし。主役以外は人間性皆無のお化けの集団で、この辺はいかにもCG仕様、かもね。大野和士の音楽はきれいにまとまってはいるが、ワーグナー特有のうねりが不足している。

オランダ人:エギルス・シリンス
ゼンタ:アニヤ・カンペ
ダーラント:アルフレート・ライター
エリック:トルステン・ケルル
マリー:ジャクリーヌ・ヴァン・クァイユ
舵取り:イェルク・シュナイダー

合  唱:王立モネ劇場合唱団
管弦楽:王立モネ劇場管弦楽団
指  揮:大野和士
演  出:ギー・カシアス

[  収録:2005年12月20日、ベルギー王立モネ劇場  ]

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