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2007/06/23

NINAGAWA十二夜

Ninagawa 博多座にて『NINAGAWA 十二夜』を鑑賞してきました。二年前に東京・歌舞伎座で初演されて大評判となった演目の再演です。歌舞伎とシェイクスピアの融合を謳い、音楽には浄瑠璃のみならず、チェンバロまで登場。鏡を巧みに利用した幻想性溢れる舞台、早替りを繰り返す歌舞伎役者の活躍、見ても聴いてもなかなか楽しい内容です。

菊五郎、菊乃助親子の共演、左團次の渋味、今売り出し中の亀治郎の女形、などなど、役者の魅力にも事欠きませんし、枝垂桜が重なる冒頭の場面、船が海上で難破するところ、白ユリが咲き誇る庭、等々、印象的な場面も数多い。が、せっかくなら結末にかけてさらに盛り上がる趣向がなにか欲しかったかなと思います。後半はほとんど似たような場面の繰り返しになってしまうので、目が慣れてしまうとインパクトが弱くなってしまう。そこが少し残念でした。

もうひとつだけ難点を挙げさせてもらえれば、脚本のモトが小田島雄志訳を使っているので、あまりにくだけすぎて、歌舞伎には合わないような気がしたのですが、どうでしょう。まあ、私は以前から小田島訳が苦手だから、ということなのかもしれませんが。

ともあれ、歌舞伎とシェイクスピアが合体した舞台というのもまたオツなものです。浄瑠璃の部分も聴き応えが十分(誰だ、歌舞伎は聴くだけじゃツマランなんて言ってる阿呆は!w)。来月は東京・歌舞伎座で上演が続きますので、最寄りの方は是非足をお運び下さい。

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コメント

いつも拝見させていただいておりながら、書き込みもしておりませんでしたが、十二夜は見に行きたい作品でコメントさせていただきました。
私も見たい作品ですがオペラで懐寂しくいかれないように思いこちらで感想が聞けてよかったです。

以前万斎がオイディプスをやった時は見に行きました。
とても素晴らしかったので、今回の歌舞伎役者のシェークスピアというので、どんな作品になるのか楽しみでした。
やはり行きたくなりました。

投稿: おぺきち | 2007/06/29 11:35


おぺきちさん、どうもはじめまして。
コメント、ありがとうございます。

この《十二夜》の舞台は、オペラ愛好家のみなさんにも是非見てほしいと思います。ともに通じるところが多々あって、見ててかなり面白いですよ。いざ歌舞伎座へ!(笑)

投稿: Orfeo | 2007/06/29 16:28

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