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2007年5月

2007/05/30

ワイルドに行こう!

1久々の伊音ちゃんの登場です。ゴールデンウィークに風邪をひいて、お医者さんにかかったりしていましたが、もうすっかり元気を取り戻し、毎日活発に動き回っています。ワイルドです(笑)。

伊音ちゃんは運動神経がいいです。画像のような遊具(これ、なんて言うの?)もへっちゃらで、どんどん上っていきます。最初の頃は危なげだったけど、こつを覚えたら、もうまったく無問題。安心してほっておけます(ほっておくなって?)。とっても楽しそうに遊んでいます。

ちなみに、ここは近所の小学校です。滑り台、鉄棒、ブランコ、シーソー、なんかの遊具や、小学生のみんなが飼っているうさぎちゃんなんかもいたりして、伊音ちゃんのお気に入りスポットになっています。ひととおり遊び回って、裏口から出ると、そこにウチのマンションがあるので、部屋に寄ってジュースを飲んでいきます。伊音ちゃん、また遊ぼうね!

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2007/05/26

『クリングホファーの死』

Dvdklinghoffer DVDライブラリーより。

1985年、地中海豪華クルーズ客船、アキレ・ラウロ号で起こったパレスチナ過激派によるハイジャック事件に題材を取ったジョン・アダムス作品の映画化。作曲者のジョン・アダムス自身がタクトを振るっている。

第2次大戦後、パレスチナ人が住んでいた土地から追放され、流浪の民となる。そして、エルサレムに、流浪の民、イスラエル人の国家が建設される。この歴史的契機から始まるこの映像は、その後のハイジャック事件にストーリーを収束しながら、この船に乗り合せたユダヤ系アメリカ人、車椅子を使うレオン・クリングホファーがテロリストに撃ち殺され、車椅子もろとも海に捨てられる「受難」を通して、現代の両立しがたいその有り様を浮き彫りにする。

この作品の初演は90年代初頭、ピーター・セラーズの演出、ケント・ナガノの指揮により、ブリュッセル、リヨン、ニューヨークなどで行われたが、その内容がテロの犠牲になったユダヤ側はもちろんのこと、事件を引き起こしたパレスチナ側の境遇にも等しく目を配るものであったため、物議を醸した。というわけで、その後、この作品を上演しようという機運はほとんどない。ましてや2001年同時テロの後では、こういう作品を舞台に掛ける勇気など、どの劇場でも持てやしない。そこで作曲者自身がイギリスのCHANNEL4の企画協力を得て、その映画化に踏み切った、ということか。テロはもちろん許されるべきものではない。だが、それにはそれを生み出す原因となった根本的問題というものが厳然としてある。そこを見落としてはならないのだということを、この作品は我々に切々と訴え掛けている。

ジョン・アダムズの音楽は、現代音楽としては親しみ易い書法で書かれているが、その構成上の問題点は、初演時から指摘されているとおりだ(cf.NY初演時のVillage Voice紙の批評がこちらにあります。どうぞご参照下さい)。末尾に置かれた激しい怒りに満ちたマリリン・クリングホファーの長い独白。この現代のはりつけとも言うべきレオン・クリングホファーの死から結末にかけての部分の収まりが、どうにもしっくりこないのだ。せっかくユダヤ側、パレスチナ側双方の由縁、思惑を交差させる作りを取るならば、違うエンディングがあってしかるべきではなかったかと思う。互いの対立を止揚するムーヴメントが生まれれば、と思うのだが、犠牲者が出てしまった以上、それは高望みだろうか。ともあれ、パレスチナからイスラムに広がる現代のテロリズム、あるいは諸々の国際紛争の問題に向き合うためにも、一度接しておきたいオペラではある。

★★★

レオン・クリングホファー:サンフォード・シルヴァン
船長:クリストファー・マルトマン
マリリン・クリングホファー:イヴォンヌ・ハワード
モルキ:トム・ランドル
マムード:カメル・ブトロス
ランボー:レイ・メルローズ
オマール:エミル・マルヴァ(声=スーザン・ビックレー)
スイス人の祖母:ヴィヴィアン・ティエニー
一等航海士:ディーン・ロビンソン
英国人ダンサー:カーステン・ブレイス
オーストリア人の女性:ヌアラ・ウィリス

作曲/指揮:ジョン・アダムス
台  本:アリス・グッドマン
合  唱:ロンドン交響楽団合唱団
管弦楽:ロンドン交響楽団
監  督:ペニー・ウールコック

[  制作:2003年、CHANNEL4、DECCA  ]

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2007/05/24

CL決勝はミラン!

Uefaclfinalチャンピオンズリーグ決勝戦@アテネ
ACミラン 2-1 リバプール
得点【ミ】インザーギ(45,82)
   【リ】カイト(89)

やったああああ~~~~!!!ミラン、ビッグイヤーだあああ~~~~!!!

取り乱して、すいません。私の念願がついに叶いまして、ACミランがCL決勝を制し、4季ぶり7度目の欧州王者の地位につきました。おめでとう、ミラン!残念だったね、リバプール。でも、今年は許せ!(笑)

試合はリバプールが攻めている時間の方が長かったんじゃないかと思いますが、ミランのセンターバック、ネスタとマルディーニが安定していたので、安心して見ていられました。そして数少ないチャンスをピッポが決める。最初のピルロのFKで、そのコースを変えたやつはハンドくさかったけど、まあ、いいや。ちゃんと腕は身体にくっつけていたからハンドじゃないさ(・・・ということにしてw)。そして2点目。カカからのスルーで抜け出して、止めに入ったGKレイナの身体の下を擦り抜けるボールをゴールにきっちり送り込む。いやあ、これはしびれました。ピッポ、偉い!カカ、偉い!

終盤、CKの局面からカイトに頭で押し込まれ、1点差になったときにはまた悪夢が頭をよぎりましたが、そのまま試合終了。歓喜のときを迎えました。うおおおお~~~~!!!酒だ、酒もってこい!!(朝だぞ・・・)

というわけで、今季はいい形で締めくくりができました。過去2年の悔し涙も、この喜びのためのプレリュード。そういうことにしといて下さい。よっしゃ、飲むぞ!!(コーヒーを)

*素敵な画像はイズミさんからのいただきものです。イズミさん、どうもありがとう!

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2007/05/20

FAカップ決勝:栄冠はチェルシーに!

Fa_cup_1_7FAカップ決勝戦@ウェンブリー・スタジアム
チェルシー 1-0 マンチェスター・ユナイテッド
            
(延長)
得点【チ】ドログバ(116)

チェルシー:GKツェフ、DFフェレイラ、エッシェン、テリー、ブリッジ、MFランパード、マケレレ、ミケル、FWショーン・ライト=フィリップス(→カルー、94)、ドログバ、ジョー・コール(→ロッベン、46→アシュリー・コール、108)

マンチェスター・ユナイテッド:GKファン・デルサール、DFブラウン、リオ・ファーディナンド、ヴィディッチ、エインセ、MFキャリック(→オシェイ、112)、フレッチャー(→スミス、92)、クリスティアーノ・ロナウド、ギグス(→スールシャール、112)、スコールズ、FWルーニー

やってきました、FAカップ決勝。新装なったウェンブリー・スタジアムでのチェルシーとユナイテッドとの激突です。今季カーリングカップを取っているチェルシー。そしてプレミアを制したユナイテッド。二冠に輝くのは、はたしてどちらか。

両チームともさすがにディフェンスが堅く、相手にいい形での攻撃を許しません。というわけで、息詰まる展開で両者相譲らず、0-0のまま延長戦へ。その延長も終わりが見えてきた116分、勝負を決めたのは、この男、ドログバでした。互いにバテがきて、DFの動きが緩慢になってきたところ、ミケルがエリア手前のドログバへ縦パス。これをドログバが右のランパードにはたいて、エリア内へダッシュ。そこにランパードからボールが戻ってきますが、ユナイテッドのDF陣は完全に遅れを取ります。GKファン・デルサールも止めに入りましたが、間に合わず、ドログバがちょこんとボールに足を合わせ、ゴールの中に送り込みました。均衡破れて、1-0。このまま試合終了となりました。

チェルシー、7シーズンぶり4度目のFAカップ制覇です。怪我人に泣きながら、このタイトルを奪取したのは見事でしたね。本当におめでとう。ユナイテッドもよく戦いました。でも、来季はガナーズがいただくよ(爆)。

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2007/05/18

『ハメット』

Dvdhammett ▼ヴィム・ヴェンダース《ハメット》(アメリカ、1982)
Wim WENDERS, HAMMETT

製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
監督:ヴィム・ヴェンダース
原作:ジョー・ゴアズ
脚本:ロス・トーマス、デニス・オフラハティ
音楽:ジョン・バリー
美術:ディーン・タブラリス
衣裳:ルース・モーリー

ハメット:フレデリック・フォレスト
ジミー・ライアン:ピーター・ボイル
キット・コンガー:マリル・ヘナー
クリスタル・リン:リディア・レイ

フランシス・フォード・コッポラの製作総指揮の下に作られたヴィム・ヴェンダース監督のハリウッド映画。ハードボイルド小説の元祖、タジール・ハメットを主人公にしたジョー・ゴアズのベストセラー小説《ハメット》を映画化したもの。1930年代の禁酒法時代のサンフランシスコを舞台に、失踪した中国娘を追ううちに巨大な陰謀に巻き込まれていく探偵上がりの小説家、ハメットの活躍を描く。

主役のハメットを演じているフレデリック・フォレストがとにかくシブイです。いかにもハードボイルドしています。粋だよねえ(笑)。この時期、乗りに乗っているヴェンダース監督の細部にまで徹底的にこだわった演出も見事。ハードボイルドを描きながら、そこはかとなくヴェンダースの世界観が構築されていきます。ジョン・バリーの音楽も秀逸で、全体が極上のエンターテインメントに仕上がっています。タイプライターを使ったラストがまたかっこええ!できれば、夜、ウィスキーでも飲みながら見たい映画ですね(爆)。

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2007/05/13

『カルメン』

Dvdcarmen ▼セシル・B・デミル《カルメン》(アメリカ、1915)
Cecil B. DeMille, CARMEN

製作・総監督・脚本:セシル・B・デミル
原作:プロスペル・メリメ
脚本:ウィリアム・デミル
美術:ウィルフレッド・バックランド
音楽:ジョルジュ・ビゼー
編曲:ヒューゴ・リーゼンフェルド

カルメン:ジェラルディン・ファーラー
ドン・ホセ:ウォーレス・リード
エスカミーリョ:ペドロ・デ・コルドーバ 
パスティア:ホーレス・B.カーペンター

DVDにて鑑賞。後に《十戒》(1956年)を生み出すハリウッドの巨匠、セシル・B・デミル監督がそのデビュー直後の1915年に撮ったサイレント映画の復元版だ。当然白黒で、イーストマン写真映画博物館に保存されていたデミル監督本人の所有のプリントを使っているが、監督自身の指示書に従って画面全体に着色を施している(赤みがかった画面、とか、青みがかった画面、とか、その程度の単純な処理だが、これがなかなかどうして雰囲気がある)。1915年の公開当時、上映にあたって楽団が演奏していた随伴音楽も楽譜が見つかって復元され、その演奏が付いているが、歌曲も数箇所挿入されている。カルメン役のジェラルディン・ファーラーはこの当時のオペラ界の大スターであるが、映画本編とは別に、このファーラー自身が歌う「ハバネラ」、「セギディリャ」、「フィナーレ」が(映画からの)映像付きで収められている。

その本編はというと、これが強烈なストーリーになっている。出だしは海のシーンで、海を見下ろす高台から男が合図を出し、密輸団の一味たちが波に悪戦苦闘しながら小船で上陸する映像から始まる。その後、海岸に上り、野営地までやってきた一行は、「新しく来た若い伍長は金で動かないシブトイやつだ」なんて話をするが、そこに、「あら、そんなのわけないわ。わたしが女の武器を使えばイチコロよ」なんていうジプシー女が。これがカルメン(笑)。妖艶で官能的なカルメン・ショーがこうして始まるというわけ。

あとは省略するが、音楽も自由に継ぎはぎしているので、その展開もあっち行ったり、こっち行ったり、と、かなり目まぐるしい。ちなみに、ミカエラなんか出てこない。何はともあれ、最初からカルメンが下心丸出しでドン・ホセに迫っていくので、ちょっとお下劣なのは致し方ないところ。大仰な演技はいかにもサイレント映画らしいところだが、同時に、オペラ的、とも言える(笑)。流し目がいやらしいファーラーではあるが、映像とはいえ、その姿を拝むことができて、本当に光栄です(爆)。

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2007/05/12

『イドメネオ』(ミラノ・スカラ座)

Dvdidomeneoscala DVDライブラリーより。

ミラノ・スカラ座、2005-06年シーズンの開幕公演。前のシーズンの途中、ひと騒動が持ち起こり、音楽監督のムーティらが辞任。結局フランスからリスネルが総裁兼芸術監督として招き入れられ、初めて迎えたシーズンの幕開けに、早速彼がひいきにしている若手指揮者、イギリス人のハーディングを起用しての公演となった。演出を担当したのはスイス人、リュック・ボンディ。いつものごとく簡素で、闇が支配する舞台~浜辺の周辺~の中で展開していく。衣裳が現代モード(20世紀半ば?)になっているのが特徴的なぐらいで(黒味がかった単色系でまとめているし、舞台も暗いからそれほど目立たない)、クレタ島の島民は2004年12月、及び2005年3月のスマトラ沖大地震で津波の被害にあった避難民たちにイメージを重ね合わせているようだが、演出的にはさして盛り上がるところがない。事実、大団円の祝祭的バレエがカットされているので、全体が地味になってしまった。そのことは実は音楽面でも大いに言えていて、さすがに急場で準備したプロダクションだけあって、その陣容も小粒としか言いようがない。ハーディングの指揮は若々しい覇気に溢れたものではあるのだが、ダイナミクスに欠け、こじんまりとしたものになっている。だいたい、『イドメネオ』でオーブニングじゃ、やはり盛り上がらないよね(失礼!)。これで懲りたリスネルは、次の2006-07年シーズンの開幕にフランスの大スター、アラーニャを起用して『アイーダ』を敢行。ご承知のように、もろくも砕け散った(爆)。3年目に期待。

★★☆

イドメネオ:スティーヴ・デーヴィスリム
イダマンテ:モニカ・バチェルリ
イリア:カミア・ティリング
エレットラ:エンマ・ベル
アルバーチェ:フランチェスコ・メリ
祭司長:ロビン・レガーテ
ネプチューンの声:エルネスト・パナリエルロ

合  唱:ミラノ・スカラ座合唱団
合唱指揮:ブルーノ・カゾーニ
管弦楽:ミラノ・スカラ座管弦楽団
指  揮:ダニエル・ハーディング
美  術:エーリヒ・ヴォンダー
衣  裳:ルディ・サブンギ
照  明:ドミニク・ブリュギエール
振  付:アルコ・レンツ
演  出:リュック・ボンディ

[  収録:2005年12月7日、ミラノ・スカラ座  ]

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2007/05/08

チェルシーを阻止したのはアーセナル

Premireleague_34プレミアリーグ 第32週
アーセナル 1-1 チェルシー

今シーズンの開幕時に私が出した予想を、皆さん、覚えていますでしょうか?(こっちを見てね。)
「チェルシー、3連覇ならず。優勝はアーセナル!」
というわけで、半分当たりました(爆)。第32週、4位アーセナルが2位チェルシーと引き分けたため、首位マンチェスター・ユナイテッドの4季ぶり16度目の優勝が決定しました。おめでとう、ユナイテッド!今季の戦いぶりは見事でした。でも、来シーズンはガナーズがいただくよ・・・(笑)。

磐石に見えたチェルシーでしたが、今シーズンは怪我人に泣きましたね。とくに、DFが崩壊した前半は酷かった。それでもじわじわユナイテッドを追い詰め、最後までリーグを盛り上げてくれたんだから、さすがです。なんだかモウリーニョ監督はロシア人オーナーとの確執ばかり報じられていたような気がしますが、選手たちが一丸となってその解任を阻止したため、どうやら来季も続投のようですね。そうこなくっちゃ!でも、来シーズンはガナーズがいただくよ・・・(爆)。

これで、今シーズンのお楽しみは、あと、19日のFAカップ決勝(ユナイテッド対チェルシー)と、そして23日のチャンピオンズリーグ決勝(リバプール対ミラン)ですね。FAカップ・ファイナルは、なんだかCLの3位決定戦みたいな感じになっちゃいますが、「夢の4冠」といわれていたチェルシーがこれを落とすと、今季価値の低いカーリングカップのタイトルだけ、という結果になってしまうので、それだけは避けたいところでしょう。というわけで、熱いゲームになるでしょうね。期待していますよ!

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2007/05/07

フランス新大統領はサルコジ

Sarkozyフ、フ、フランス人よ!それでいいのか?こんな男を大統領にしてしまって、本当にいいのか?こ、こんな、日和見で、まともな政治感覚のない人間も珍しいぞ。本当にそれでいいのか?アーメン・・・

【今後予想されるシナリオ】
ただでさえ威信が低下しているフランス
→アメリカべったりの政策で、存在感が消える
→産業がどんどん国外に流出する
→生産性が落ち、空洞化現象が起きる
→高い失業率がさらに跳ね上がる
→移民系の暴動がエスカレートする
→暴動が若年層、社会全体にまで広がり、国内大混乱になる
→すわ!?革命か?あわててサルコジが非常事態宣言をする!
→フランスの国際的信用度、威信がゼロとなる・・・

ついでに、大混乱の中、ロワイヤルがジャンヌ・ダルクを気取って立ち上がる!というシナリオもありそう。もうお先真っ暗、だね。やれやれ・・・。でも、ある意味、面白そう!(爆)

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2007/05/05

『三つのオレンジへの恋』(リヨン歌劇場)

子供の日記念

Dvdtrois_orangeslyon DVDライブラリーより。

1989年、ガーディナーからリヨン歌劇場音楽監督の座を引き継いだケント・ナガノの就任記念公演のプロダクション。ジャン=ピエール・ブロスマンとともに二頭体制でこの歌劇場の総監督を務めていたルイ・エルロが演出を担当している。が、そのエルロはここで、ピーター・ブルック一座のアラン・マラトラの協力を仰いでいて、その舞台もシンプルな基本セットの中にモダンでスタイリッシュなデザインを織り込み、ブルック流の舞台が現出している。真っ白のパネルを組み合わせて作った壁が場面によって形を変え、そこが開いて登場人物たちが出入りしたりするが、小道具が極力排除されていて(出て来るのは椅子、マリオネット、傘、ロープ、そして巨大なオレンジ)、地域性や具体性といった要素も消し去っている。「なにもない空間」で繰り広げられる寓話劇。コロスとしての合唱団の動かし方も面白いし、小人の使い方も上手い。

歌手は適材適所の布陣だが、ヴィアラやペラガンといった若手をベテランのバキエが引き締めて、全体を上手く落ち着かせている。ケント・ナガノの指揮はひとことで言えばシンフォニック。よく音楽を鳴らし、リズムも鋭敏だ。プロコフィエフに対する十分な適正を示した格好だが、表現がやや単調なのが気になるところか。映像は普通の舞台のナマ収録ではなく、カメラを自在に動かしながら、この親しみやすいようでいて、その癖空恐ろしい作品が持っている歪曲性といったものを強調した特別映像版になっているが、意図も明確で説得力があり、見ていて非常に面白い仕上がりだ。

euridiceさんの丁寧な記事がありますので、そちらを参照して下さい。

★★★☆

クラブの王:ガブリエル・バキエ
王子:ジャン=リュック・ヴィアラ
トルファルディーノ:ジョルジュ・ゴティエ
ニネッタ:カトリーヌ・デュボスク
料理女:ジュール・バスタン
クラリーチェ王女:エレーヌ・ペラガン
レアンドル:ヴァンサン・ル・テクシエ
パンタロン/ファルファレッロ:ディディエ・アンリ
チェリオ:グレゴリー・ラインハート
ファタ・モルガーナ:ミシェル・ラグランジュ
ニコレッタ:ブリジット・フルニエ
リネッタ:コンスエロ・カロリ
スメラルディーナ:ベアトリス・ユリア=モンゾン

合  唱:リヨン歌劇場合唱団
合唱指揮:ドナルド・パルンボ
管弦楽:リヨン歌劇場管弦楽団
指  揮:ケント・ナガノ
美  術:ジャック・ラップ
衣  裳:フェルディナンド・ブルーニ
映像監督:ジャン=フランソワ・ジュング
演出協力:アラン・マラトラ
演  出:ルイ・エルロ

[  収録:1989年、リヨン歌劇場  ]

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2007/05/03

そしてミランが行く

Uefacl_33 チャンピオンズリーグ 準決勝2nd-leg
ACミラン 3-0 マンチェスター・ユナイテッド
(TOTAL:5-3)
得点【ミ】カカ(11)セードルフ(30)ジラルディーノ(78)
やった、やった!ミラン、えらい!マンUに完勝で、アテネでの決勝戦への切符を勝ち取りました!すばらしい!

HPのプロフィール欄を覗いてくださればお分かりでしょうが、私が愛しているチームはACミランとアーセナル。思い起こせば、2シーズン前、CL決勝でそのミランがリバプールに3点のリードからまさかの逆転負け(PK戦)を喫し涙を呑み、そして昨シーズン、今度はアーセナルがバルサの前に屈し、またもや悔し涙を流しました。3度目の正直です。今度こそはミランがやってくれるはず!レッズ・サポーターのみなさんには申し訳ないけど、2年前にいい思いをしたんだから、いいでしょ?今度はミランの番です。そういう年なんです。だから諦めて下さい(笑)。

アテネでの決勝は23日。盛り上がっていきましょう!

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2007/05/02

CL準決勝2nd-leg:まずはリバプール!

Uefacl_32チャンピオンズリーグ 準決勝2nd-leg
リバプール 1-0
チェルシー
    (TOTAL:1-1)
         延長0-0
        PK 4-1 
得点【リ】アッガー(22)
1st-leg、チェルシーの1-0で迎えたアンフィールドでの2nd-leg。ホームのリバプールが22分、左サイドからのFKをジェラードが意表をついたグラウンダー性のボールでエリアの枠際に流すと、走り込んできたアッガーが左足でゴール左へ決めて、トータル1-1。次の1点をめぐって激しい攻防が繰り広げられましたが、結局このまま試合は動かず、延長を経て、運命のPK戦に。ここではさすがにホームのリバプールの方が心理的優勢に立ったようで、結果4-1でチェルシーを下し、リバプールが決勝へ名乗りを上げました。おめでとう、レッズ!チェルシーに土をつけるのは君たちだと思っていたよ!(←ホントかよ?w)

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