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2006/12/11

ラプソディ・イン・ブルー

CDライブラリーより。

『のだめ』連動企画も回を重ねて早6回目。今回はドラマのエンディング・テーマであり、Sオケが学園祭の伝説のステージで披露した(第5話)、ジョージ・ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」です。

Cdprevin1 この曲に関しては、私は昔からプレヴィン盤を愛聴してきました。なんてったってアンドレ・プレヴィンという人は、若い頃ジャズ・ピアニストとして活動していたぐらいの人ですから、もうジャズの感覚なんかバッチグー(完全に死語w)。私が聴いていたロンドン響と70年代に録れた旧盤(画像上)もいいですし、こちらは残念ながら聴Cdprevin2 いたことがありませんけど、80年代に彼が改めてピッツバーグ響と録れたディスク(画像下)の方もかなりいいらしい。というわけで、スウィング感溢れる正統な(?)ガーシュインを聴きたいのであれば、断然プレヴィン盤をお勧めします。

さて、あのSオケの演奏のことをミルヒーはドラマの中でこう評していましたね。

「ズイブンカワッタ ガーシュイン デシタケドー、トテモヨカッター、トテモタノシソーデー」。

Cdrhapsody_in_blue_1 今日ここでご紹介するのも、負けず劣らずかなり変わったガーシュインです。演奏者はあのアルゲリチの元旦那、シャルル・デュトワとモントリオール響のゴールデン・コンビ。その演奏は、ジャズの匂いなんてまったく感じさせない、シンフォニック・ガーシュイン!たしかにハイソで、都会的な響き。いつもながらのデュトワ&モントリオール響のなめらか~な演奏が展開されます。

そういや、かって、きのけんさんがデュトワにインタビューしたときに、デュトワが、「俺はフランス音楽のスペシャリストみたいに見られがちだけど、てやんでい、こう見えて、レパートリーは広いんだぜい!」みたいなことを話していましたっけね(かなり勝手な想像が入っています。詳しくはこっちを参照)。たしかにレパートリーは広そう。でも、なんでもかんでもこの調子じゃなあ、という気がしますが、ここまで徹底出来るのも、それはそれで一つの才能かもしれません。

さて、そんな「ズイブンカワッタ ガーシュイン デスケドー」、あなたは聴いてみますか?それともやめとく?(笑)

トランペット:ジェイムズ・トムソン(*)
ピアノ:ルイ・ロルティ(**)
クラリネット:ロバート・クロウリー(**)
管弦楽:モントリオール交響楽団
指  揮:シャルル・デュトワ

ガーシュイン/パリのアメリカ人(*)
           ラプソディ・イン・ブルー(**)
                  交響的絵画「ポーギーとベス」
           キューバ序曲

[ 録音:1988年、LONDON DECCA ] 

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コメント

おおー!
これでしたか。
Orfeoさんがおっしゃっていたデュトワ&モントリオールの企画は!
面白そうですね、私もぜひ聴いてみたいと思います。

投稿: Miyajima | 2006/12/11 09:13


>Miyajimaさん
ぜひぜひ!(^^;

投稿: Orfeo | 2006/12/11 11:54

これはOrfeoさんお勧めのプレヴィン盤も興味ありますが、
>デュトワ&モントリオール響のなめらか~な演奏
も聞いてみたい(笑)なめらか~なガーシュインってどんなだろ~?

投稿: Sardanapalus | 2006/12/11 20:03

 …でも、アンドレ・プレヴィンは何故、かつて自分がジャズ・ピアノの名手だったことに触れたがらないんだろうね?…。《マイ・フェア・レディー》なんか見事なもんだ!あれはリーダーのシェリー・マンのドラムスも圧倒的に素晴らしいし、ベースは誰だっけ?…レイ・ブラウン?、リロイ・ヴィネガー?…。
 それから、僕は聴いてないけど、サイモン・ラトルも録れてるでしょ。あれは、ジャズのリズムを体の中に持ってる奴だぜ。彼がアンサンブル・アンテルコンタンポランを振った時、仰天しちゃった。ブーレーズが振ろうと誰だろうと、いつもは現代音楽の優等生ってな演奏をしている連中が、ぎゃんぎゃん鼓舞するラトルにほだされて、やたらスウィングしちゃってねえ…。あれには驚いちゃったよ…。
きのけん

PS:
土曜日の吉祥寺サムタイムでのライヴ。Orfeoさんがよろしくと言ってたぞ、とムラケンに伝えときました。なんか、ムラケン、乗りに乗りまくってすごかったですよ。ミカエルさんは、僕が来てたからだ、なんてお世辞言ったけど、そんなもんじゃないでしょ(苦笑)。久しぶりにライヴで聴いた本格的なジャズに大満足。リーダーのチンさんこと鈴木勲さんのオリジナル・ナンバー「For You」というのが異常に美しい曲でした。来春NYで録れたCDが出るというんで、是非聴いてみてください。まあまあキレイな曲だよ。
http://www.sometime.co.jp/sometime/

投稿: きのけん | 2006/12/11 21:57


>Sardanapalusさん
ぜひぜひ!(^^;(←こればっかw)
それはそれは、キモチワルイですよ~!(爆)

>きのけんさん
プレヴィンのベースはリロイ・ヴィネガーですよね、たしか。レイ・ブラウンはオスカー・ピーターソン・トリオの方だったかと。

「ジャズ・ピアノの名手だったことに触れたがらない」・・・これはプレヴィン本人に尋ねるしかないですが、やはりオーケストラを振るようになってから、自分がかってジャズ・ピアニストだったということが、クラシックの世界の中で様々な偏見や弊害を生んだんじゃないですかね。オケの中でも、そして外でも。そこはやはり大変だったんじゃないかと想像しますが、いかが?

うん、サイモン・ラトルをすっかり忘れてました。ていうか、面白そうだな、とは思いますが、私もきのけんさん同様、彼のガーシュインを聴いたことがないので、語る資格なし、です・・・(笑)。

ムラケンさんへの伝言をお伝えいただき、ありがとうございます。そうですか、ノリノリでしたか。いいなあ!そのCDにもムラケンさん、参加しているんでしょうか。だったら絶対聴くな^_^;;

投稿: Orfeo | 2006/12/11 22:44

訂正:
ムラケンさんより(2006年12月11日):
>サムタイムにようこそでした。
>強い味方をえたようで気持ちよく演奏できました、ありがとう。
>ほんとにうれしかったよ、23日が楽しみだ。
>ところで土曜日にキノケンが聞いたベースは勲じゃなくて良雄の方だからね(笑)
>鈴木勲さんはもっと年寄りだ!ベースはもっと若いけど。
>じゃ23日にまた会いましょう!

…というわけで、鈴木良雄の方でした(笑)。

Orfeoさん:
 NY録音のCDはセシル・モンローらしい。
 ああ、やっぱりリロイ・ヴィネガーでしたか!すっかりレイ・ブラウンだと思ってて、いや、待てよ…と(笑)。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/12/12 07:02

のだめももう終わりに近づいてますよねー。他局ですが、うちの上司が観てますよ(かなりハマってるらしい 笑)
ラプソディン・イン・ブルーですが、以前ガーシュウイン本人が弾いたというものをNHKFMで放送してました。アナログ盤だったので音はよくないのですが、これ、ほんとすごいんです!
本人が自由気ままに弾いてて、ピアノロールに録音されているものにオケがあわせるってやつなんですよ。もー勝手なピアノに振り回されてる感じなんですよ。ガーシュウイン…はた迷惑なことをしたもんです(笑)

私が持ってるのはバーンスタイン指揮のものだったかな?
ほんとアメリカ的な演奏です。

投稿: イズミ | 2006/12/12 14:29


>きのけんさん
なんだ、セシル・モンローですか。じゃあ聴かない(笑)。
ところで、セシル・モンローって、いったい誰?(爆)

>イズミさん
こんにちは。
「ガーシュイン・プレイズ・ガーシュイン」ってやつですよね、たしか。
近所の図書館に置いてあったな。今度聴いてみようかなあ・・・。
バーンスタインのもよさげですね^_^;;

投稿: Orfeo | 2006/12/12 16:23

はじめまして、あまり興味はなかったのでCDがなかったので最寄の図書館へ行くとおっしゃるプレビン盤がありなかなかしゃれた感じで、バーンスタイン盤も聞き比べたいですね(^^♪

投稿: ウルトラセブン | 2006/12/12 19:49


>ウルトラセブンさま
はじめまして。M78星雲からようこそ!
プレヴィン盤、気に入っていただけたようで、とても嬉しいです。(←私が言うのも、なんだか変ですが^^;)

投稿: Orfeo | 2006/12/12 21:20

▼クリント・イーストウッド《ピアノ・ブルース》(米、2003)

 …ひょっとしたら出るんじゃないかな?…と思っていたら、案の定、オスカー・ピーターソンとピアノを並べ流暢なブギウギを弾いてるのがアンドレ・プレヴィンでした。
 ブルースを主題としたTVドキュメンタリー・シリーズ《ブルース》の一編をクリント・イーストウッドが担当しています。その他のエピゾードにはマーティン・スコセッシやヴィム・ヴェンダースも参加してます。イーストウッド映画の音楽番はレニー・ニーハウスだし、《バード》 (>106 : 1988)があまりにも見事なジャズ映画になっていたのに驚かされもしたわけですが、これはちょうどクリント・イーストウッドがブルースに宛てたラヴ・レターじみた体裁を備えています。

 初っ端、ピアノの前に座るレイ・チャールズやデイヴ・ブルーベックの脇にイーストウッドがちょこんと腰を下ろし、連弾ならぬブルース談義が始まるんですが、ファッツ・ドミノ、セロニアス・モンクからマディー・ウォーターズ、アート・テイタム…、《バード》 にストラヴィンスキーとチャーリー・パーカーとの邂逅の場がありましたが、なんと!パデレフスキの弾くショパンまで登場して、アーカイヴ映像も豊か。フィニアス・ニューボーンなんて、嬉しくなっちゃうような人まで出てきて、やっぱりイーストウッドにとってはジャズが最も大きなものなんでしょうが、それでも彼のブルースに対する思い入れの深さがひしひしと伝わってくる素晴らしいフィルムです。
 「テキサス・ブルースって何だ?…ちょっと弾いてみてくれよ!」、「いやー、左腕を撃たれてからは、もう指が回んねえんだ」、「オレなんぞ、撃たれなくったって、そんなピアノは弾けんからなあ…。」

>「もしイーストウッドが何らかのファミリーに属して
>いるとするなら、それはジャズのファミリーだろう」
>(レニー・ニーハウス)
(2006年12月25日:CaTV Cinefil Imagica)
CineKen2

>CineKen2クリント・イーストウッド特集:
http://perso.orange.fr/kinoken2/cineken2/cineken2_cont/cineken2_archive/archive_indx.html#milliondollar

投稿: CineKen2 | 2006/12/26 03:05


へえ!こんなのがあるんですねえ。
見てみたいものです。

それにしても、CineKen2さん、ケーブルテレビにどっぷり浸かっている?(笑)

投稿: Orfeo | 2006/12/26 09:32

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