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2006/12/19

2台のピアノのためのソナタ

CDライブラリーより。

ドラマもいよいよ大詰め。この『のだめ』連動企画の方も、そろそろエンディングが近付いてきたようです。そこで今回の第7弾は、ストーリー的には大きく遡りますが、どうしても扱いたかったあの曲、第1話で、のだめと千秋サマが谷岡先生のレッスンで初めて一緒に取り組んだ思い出の曲、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」です。

Cdargerichmozart この曲の定番はどのディスクなんでしょうか?古いところはよく知りませんが、最近でいえばやはりアルゲリチ&ラビノヴィチ盤(録音:1993年、画像上)?それとも、ちょっぴり古いけど、アシュケナージ&フレージャー盤(録音:1964年?、画像下)辺りでしょうか。アルゲリチのは容易に想像が付きますね。「のだめ」的な演奏を期待Cdashkenazymozart するのなら、やはり断然これでしょう。アシュケナージの方は?う~ん、綺麗な音楽を聴きたいのなら、これかもしれません。でも、アシュケナージとモーツァルトの組み合わせって、一体どうなんでしょうか?「モーツァルトといえばピンク色」なんて言っている「のだめ」的定理からすれば、絶対合わないような気も・・・(笑)。

Cdeschenbach ここでご紹介するのは、最近ではそのアシュケナージ同様、指揮者として世界的に活躍しているクリストフ・エッシェンバッハが、ユストゥス・フランツとともに演奏して録れた一枚です。現在、パリ管弦楽団とフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督の座にあるエッシェンバッハですが(ただし、フィラデルフィアのほうは2007/08年シーズンまで)、1940年生まれの彼は若い頃、まずはピアニストとしてスタートしました。1962年ミュンヘン国際コンクールで1位なしの第2位、1965年クララ・ハスキル・コンクールで優勝。ドイツ・ピアノ界の希望の星として、国際的にその活動の場を広げていきます。その彼が指揮者として再デビューする1973年の前の年に録音したのがこの「2台のピアノのためのソナタ」。とても気持ちよい演奏です。しっかりとしたテクニックと構成の上に繰り出される愉悦感溢れるモーツァルト。堅実なのに、ちっとも堅苦しくない。爽やかに疾走する両端楽章、フワフワと浮遊する第2楽章。聴いているこちらまで何か幸せな気分にしてくれます。同じハンブルクのエリーザ・ハンゼン門下生で、デュオ・パートナーとしての共演でも馴染みのフランツ(1944年生まれ)との息はさすがにピッタリ。エッシェンバッハという人は今日でも室内楽が大好きで、自らピアノを担当してパリ管のメンバーたちとも盛んに室内楽演奏会を開いています。音楽することの喜びを誰よりも謳歌している人なのかもしれません。こういう気質の人の演奏は、かなりの確度で信頼出来ると思うんですが、いかがでしょう?まあ、外れてしまう人もいますけどね・・・(笑)。そういや、あのデュトワからN響音楽監督の座を引き継いだアシュケナージは、そのN響メンバーたちと室内楽の演奏をやることはないみたいですね。N響って、結構その手の演奏会も積極的にやっているし、過去にはサヴァリッシュやプレヴィンなんかとも一緒に室内楽をやっているようですが、アシュケナージとはなし。勿体無い話です。この差は、意外と大きいと思いますよ。

さて、次回はいよいよ感動の最終回。ドラマともども、盛り上がっていきますよ!

ピアノ:クリストフ・エッシェンバッハ
     ユストゥス・フランツ(*)

モーツァルト/《キラキラ星》の主題による変奏曲 ハ長調 K.265
                   ロンド ニ長調 K.485
                   2台のピアノのためのソナタ ニ長調  K.448(*)
                   4手のためのソナタ ヘ長調 K.497(*)

[  録音:1964-73年、Deutsche Grammophon  ]

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コメント

Orfeoさん、こんにちは♪

「のだめカンタービレ」いよいよですね。
最終回、どうなるのかなぁ? もうドキドキものです。

ところで、いいですよね~♪ この曲。
明るく幸せな気持ちになれるのは、やっぱり、のだめと千秋サマの
あの演奏の影響かな?(^^)
二人は最後、ピンクのモーツァルトになれるのかな?

それは兎も角、私も色々なタイプの演奏を聴いてみよう!

投稿: snow_drop | 2006/12/19 15:08

早いもので、来週最終回なんですねー。
最終回は、峰くんの真っ赤なルビー、清良ちゃんの
「カルメン幻想曲」(サラサーテ)ですよね???(たぶん)
これ、CD持っていないので、連動企画をよろしくお願いします!!

投稿: Miyajima | 2006/12/19 16:15


>snow_dropさん
こんにちは♪
最終回、楽しみですねえ!
長~い一週間になりそうです^_^;;
素敵なクリスマスが来たらんことを!

>Miyajimaさん
どうもです。
本当、早かったですねえ!
こちらの連動企画も残すところ、あと1回。
残念ながら、その原稿はクランクアップ(?)しているので、
ご期待にはそえないかと・・・。
その前に、私も「カルメン幻想曲」のCD、持ってないや(笑)。
次の機会までには!(って、いつ?w)

投稿: Orfeo | 2006/12/19 17:23

>モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」
実はこれを待っていました!エッシェンバッハ、ピアニストとしての名前を目にしたことはありましたけど、今でも積極的に弾いているのですね。そのうち某指揮者みたいに「指揮は引退してピアニストになる」とか言い出したり…しないでしょうね?ディスクのプログラムも良いし、これは買ってしまいそうです!キラキラ星も入ってるんですね。もしかして「のだめ」作者はこのCD持ってるんじゃ?

>アルゲリチのは容易に想像が付きますね。「のだめ」的な演奏を期待 するのなら、やはり断然これ
でしょうね!未聴ですが、どんな感じか予想できますもん(笑)

投稿: Sardanapalus | 2006/12/19 17:48


>Sardanapalusさん
こんばんは。
やっぱりこの曲が気になっていたんですね。一緒だ^_^;;

ところで、「指揮は引退してピアニストになる」なんて言い出した某指揮者って、一体だあれ?そっちの方も気になります(爆)。

投稿: Orfeo | 2006/12/19 20:20

 クリストフ・エッシェンバッハは1970年代末にピアノ独奏者としての活動を止めています。その後、協奏曲なら弾いてますが、ピアノは室内楽と伴奏のみ。
 独奏者としての彼を最後に聴いたのは1970年代末、パリの市立劇場で弾いたシューマンの幻想曲とショパンの《葬送》だったんですが、あれはもう、聴いててこっちの胃がシクシク痛んでくるような辛い演奏。自らの内面に深く沈殿しちゃったような、暗〜く陰鬱きわまりない演奏に愕然としました。聴いてる方だって堪え難いような病的に暗い演奏だったから、弾いてる方なんか、さぞキツかったでしょう。あっ、これは…彼、ピアノを止めるな…と思ってたら、本当に止めちゃった。モーツァルトの全曲録音をやった頃の彼は、いかにも率直で若々しいピアニストだったのに、その後何が起こったのか?…。実は、その遥か以前に、そのことを指摘している吉田秀和の評論(「黒の詩集」:ショパン《前奏曲集》評)があって、彼の慧眼ぶりに舌を巻いちゃったもんですが…。
 その後、ユストゥス・フランツと組んだデュオなんかではブラームスの《Liebeslieder Walzer》なんかを実に楽しそうに連弾してましたけど…、結局彼は独奏活動へは戻ってこなかった。
 そうそう、彼がパリ管に就任した最初のシーズンなんか、室内楽と指揮がほぼ同数くらいでしたよ。パリ管とあんなに長続きしてるのは、そのため。
 パリ管では1970〜80年代のバレンボイムの時がそうだったんです。管弦楽の定期公演と平行して、バレンボイムは室内楽シリーズを立ち上げ、楽団員たちに御大のピアノと、その時々やって来るソリストたちを交えて室内楽をやってた。そういや、この室内楽シリーズにジェシー・ノーマンが出てきたことがあったよ。ブラームスのヴィオラとピアノのためのソナタがあって、ヴィオラの入る歌曲があって…。ブーレーズまで出てきてバレンボイムとズッカーマンなんかが入るベルクの室内協奏曲を振ったり…。うん、あのシリーズは楽しかった。
 その後を引き継いだのが歌劇場管のチョン・ミュンフンで、あれもピアノはチャイコン2位の腕前だし、京和お姉さんなんかと一家で室内楽を楽しんで育ったクチだから、こっちでも室内楽シリーズを立ち上げた。僕はあのシリーズのファンでして、賭けてもいいけど、パリ国立歌劇場時代のチョンが一番いい仕事をしていたのは、オペラでも、管弦楽でもなく、室内楽部門だったと思います。…そう、僕にとって、バレンボイム、チョン、エッシェンバッハ…というのは指揮もできる室内楽ピアニストなんだよねえ。そうそう、バレンボイムはバイロイトでも、祝祭管の有志を募って室内楽をやってたなあ…、ベルリンでも州立歌劇場管の連中との室内楽を何度も聴いたし(ベルリンで《ラインの黄金》の前座に一度、パリのシャトレ座で数度…)。
 そう、指揮者ってのは、指揮台の上に乗っかってエバってるだけじゃダメなんで…。 
きのけん

投稿: きのけん | 2006/12/20 03:51

 突然思い出しました!
 僕が、生まれて初めて演奏会で聴いたモーツァルトがアシュケナージでした。曲は、あの美しい《ロンド》…。
 アンコールでチョロっと弾いたんですけど、ベートーヴェンやらショパンの正規プログラムの方があらかたぶっ飛んじゃって、うわースゴイ!…なんて(笑)。しかしながら、それ以後アシュケナージのモーツァルトにはただの一度も出会わなかった…ですね。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/12/20 04:14


>きのけんさん
う~む、エッシェンバッハの内部でいったい何が起こったのか、是非知りたいものですね。インタビューして下さい(笑)。でも、誰にも話したくない部分なのかもしれませんね・・・。それにしても、吉田秀和氏、凄いですねえ!

アシュケナージの《ロンド》ですか。なるほど、それは美しそうだ!

投稿: Orfeo | 2006/12/20 09:09

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