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2006/12/09

『ラインの黄金』(バイロイト音楽祭)

Dvdrheingold1980 DVDライブラリーより。

年末のこの季節、日本ではベートーヴェンの第9が街に溢れることになりますが、私は12月になるとワーグナー、とりわけ《リング》を聴きたくなります。去年もこの時期から年明けにかけて、《リング》三連発という無謀な企画をこのブログ上で展開しました(・・・で、身体を壊しましたw)。どうも、これは、幼少の頃から(大嘘)、年末にNHK-FMでその年のバイロイト音楽祭の実況録音を集中放送するのを聴く習慣があったことに起因するようです。というわけで、懲りずに今年も行ってみたいと思います。今回の《リング》は、これだ!ブーレーズ&シェローの記念碑的バイロイト・リング!!

とはいうものの、この超有名プロダクション、しかも1976年の初演から早30年という月日が経過しているこの公演について、私なんぞがあらためて語ることなど、ほとんどありません。どういう舞台かということに関しては、euridiceさんが今年の夏にしっかり記事を書かれていますので、そちらの方を参照して下さい。

バイロイト音楽祭百周年記念として制作されたこのプロダクションも、この映像が収録された1980年が5年目でその最後の年。ブーレーズとシェローの共同作業も細部まで練り込まれ、まさに完成の域に達しています。ブーレーズが明晰な響きをもたらせば、シェローが大胆、かつ寓話的、そして"演劇的"な舞台を表出する。ここでのシェローが凄いのは、例えばこの『ラインの黄金』では時代を18世紀後半の産業革命期にもってきておきながら、辻褄合わせで汲々とする様子など、まったくないところです。そんなことには、まるで興味がない。むしろ、辻褄が合わない部分で劇的効果を高めてさえいます。今日隆盛の平々凡々な読み替え演出とは、この点で完全に異なるものだと言えるでしょう。シェローの天才たる所以です。(以下の項へ続く。)

★★★★

ヴォータン:ドナルド・マッキンタイヤー
ドンナー:マルティン・エーゲル
フロー:ジークフリート・イェルザレム
ローゲ:ハインツ・ツェドニク
フリッカ:ハンナ・シュヴァルツ
フライア:カルメン・レッペル
エルダ:オルトルン・ヴェンケル
アルベリヒ:ヘルマン・ベヒト
ミーメ:ヘルムート・パンプフ
ファゾルト:マッティ・サルミネン
ファフナー:フリッツ・ヒュブナー
ヴォークリンデ:ノーマ・シャープ
ヴェルグンデ:イルゼ・グラマツキ
フロースヒルデ:マルガ・シムル

管弦楽:バイロイト祝祭管弦楽団
指  揮:ピエール・ブーレーズ
装   置:リシャール・ペドゥッツィ
衣  裳:ジャック・シュミット
演  出:パトリス・シェロー

[  収録:1980年、バイロイト祝祭劇場  ]

【関連記事】

『ワルキューレ』(バイロイト音楽祭、1980年)
『ジークフリート』(バイロイト音楽祭、1980年)
『神々の黄昏』(バイロイト音楽祭、1980年)

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コメント

Orfeoさん、TB、ありがとうございます。私のほうからもさせていただきます。

Orfeoさんのシリーズに、ついに(やっと^^;)シェロー&ブーレーズの映像が加わるんですね。楽しみに読ませていただきます。

投稿: edc | 2006/12/09 09:52


edcさん、相互TBありがとうございます^_^;;

大変長らくお待たせしました。ついに、登場、です。でも、お分かりのとおり、完全に手抜き記事です(爆)。エクスのコジ並みに力を入れちゃうと、また身体を壊して寝込むことになりそうだから・・・。というわけで、以下の記事、あまり期待しないでお待ち下さい(笑)。

投稿: Orfeo | 2006/12/09 13:00

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» ワーグナー「ラインの黄金」バイロイト1980年 [雑記帳]
バイロイト音楽祭で1976年から1980年まで上演されたパトリス・シェロー演出、ピエール・ブーレーズ指揮の「ニーベルングの指環」「ラインの黄金」(1980年収録)の映像。第二話の「ワルキューレ」は何度か話題にしていますが、「ラインの黄金」も気に入っています。 こちらのライン河は巨大な発電用ダムです。 アルベリヒが大蛇とカエルに変身する場面、こちらも大蛇というよりは、キンキラキンの大型カメレオンみたいですが、なかなか愛嬌があります。アルベリヒが変身する様子もおとぎ話っぽい意外感があります。カエル... [続きを読む]

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