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2006/10/28

『ガゼッタ』(リセウ劇場)

Dvdgazzettaliceu DVDライブラリーより。

ロッシーニ作。舞台はパリ。

2001年のペーザロ・ロッシーニ・オペラ・フェスティバルのプロダクションによる公演。ちなみに、この2005年7月のバルセロナでの公演直後の8月に、ペーザロで再び上演された。2001年のペーザロでの公演では指揮がやはりバルバチーニで、リゼッタ役はボンファデッリが歌っているが、ペーザロとしては珍しく、音楽がクリティカル・エディションに拠っていないということで、多少物議を醸すこととなった。

上部が波形になった巨大な屏風のような衝立の幕が開くと、舞台奥、幅いっぱいに公園の回廊や宿の廊下ともなる通路が吊り上げられていて、それが場面に応じて上下に移動し、立体的な構図を生み出す。全体がアール・デコ調の洒落た舞台だが、その上で、ダリオ・フォーが例によって歌手たちを息つく暇なく動かし、踊らせる。挙句に、決闘の場面では男声陣にジャグリングしながら歌わせさえする。というわけで、遊び心満載の愉快な舞台ではあるが、出演者たちは芸達者でなきゃ務まらない。みんなよくやっているなあ(笑)。ついでに、やたら女性の脚線美が強調される辺りにフォーの嗜好が見え隠れ。おかげで、女声陣にはとびきり素敵なスタイルまでが要求されている(・・・いや、マジでw)。

とまあ、賑々しい舞台ではあるものの、音楽面でも結構楽しめる内容の公演になっている。バルバチーニの滑脱な音楽の運びに乗って、歌手陣が伸び伸びとした歌唱を披露。艶やかなフォルテやマルティンス、安定したワークマンとスパニョーリ、そしてノリノリのプラティコと、それぞれに役どころを抑えた、息の合った妙技が楽しめる。クリティカル・エディションに拠っていないというのは、つまり、音楽が付いていない部分をフォーがリズム、抑揚を付けて対話させちゃったから、ということらしい。音楽学の世界は厳しいものです。

★★★☆

リゼッタ:チンツィア・フォルテ
ドン・ポンポーニオ:ブルーノ・プラティコ
フィリッポ:ピエトロ・スパニョーリ
アルベルト:チャールズ・ワークマン
ラ・ローゼ夫人:アガタ・ビェンコフスカ
アンセルモ:マルク・カントゥーリ
ドラリーチェ:マリサ・マルティンス
トラヴェルセン:シモン・オルフィラ

合  唱:コーラス・インテルメッツォ
管弦楽:リセウ劇場管弦楽団
指  揮:マウリツィオ・バルバチーニ
演出・美術・衣裳:ダリオ・フォー

[  収録:2005年7月1・3日、バルセロナ・リセウ劇場  ]

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