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2006年9月

2006/09/30

バルサ、執念のドロー

Uefacl_11 チャンピオンズリーグ 1次リーグ・第2節
<グループA>
ベルダー・ブレーメン 1-1 バルセロナ
   
勝ち点①            ④ 
得点【ブ】プジョル(56OG)    
   【バ】メッシ(89)
ブレーメンがホームにバルサを迎えました。序盤からブレーメンが素早いパス回しでバルサを圧倒。クローゼの飛び出しなどで、チャンスを作ります。そんな苦しい展開の中、バルサもブレーメンの一瞬の隙を突き、ロナウジーニョ、エトーらがゴールに迫り、緊迫した流れとなっていきます。そして迎えた56分、ブレーメンのフントが左サイドからゴール前に入れたクロスをバルサのDFプジョルが痛恨のオウンゴール。ブレーメンに待望の先制点が入ります。この後、65分にはエトーがプレー中に右膝を痛め、退場(全治5ヶ月)。バルサに暗雲が漂いますが、ライカールト監督はジュリも下げて、代わりにメッシとグジョンセンという攻撃のカード2枚を一気に投入。バルサが大攻勢に出ます。そして終了間際の89分、メッシがエリア手前で一旦デコにボールを預け、デコがメッシの足元ではなく、エリア内にぽっかり空いたスペースにボールを流すと、そこにメッシが走り込み、ついに同点弾を叩き込みました。バルサ、執念のドロー。ブレーメン、もう一歩のところで金星を逃がし、がっくり。

レフスキ・ソフィア 1-3 チェルシー

            ○                          ⑥
得点【レ】オグニャノフ(89)    
   【チ】ドログバ(39、52、68)
チェルシーの2トップはドログバとシェフチェンコ、その下の中盤にはランパード、バラック、エッシェン、そしてナイジェリア代表の19歳、オビ・ミケルという布陣。試合はチェルシーが一方的に攻め続ける展開で、レフスキ・ソフィアもそれをなんとか持ち応えていましたが、39分、右サイドからのクロスをDFが頭でクリアしたボールがエリア右サイドにいたオビ・ミケルの元へ転がり、そのシュートをGKが弾いてボールが左サイドに流れ、そこで待ち受けていたドログバが左足で押し込み、ついにチェルシーが先制します。これで波に乗ったドログバがその後2ゴールを追加して、ハットトリックを達成。その傍らでシェフチェンコがずっと沈黙しているのが個人的に気懸りですが、チェルシー、危なげなく2連勝。次は、いよいよ因縁のバルサ戦です。

<グループB>

スパルタク・モスクワ 1-1 スポルティング
     
①               ④
得点【スパ】ボヤリンツェフ(5)    
   【スポ】ナニ(59)
前節インテルを破ったアウェイのスポルティングが前半早々先制しましたが、後半スパルタク・モスクワのナニがエリア内でGKをかわし、右サイド角度のないところからゴールにボールを流し込み、ドローとなりました。

インテル 0-2 バイエルン・ミュンヘン
  
○            ⑥
得点【バ】ピサロ(81)ポドルスキ(91)  
退場【イ】イブラヒモビッチ(58)グロッソ(84)
インテルの2トップはイブラヒモビッチとクレスポ。対するバイエルンのGKはもちろん、カーン。インテルはディフェンシブなサッカーながら、時折トップに繋いでチャンスを窺います。しかし、カーンの壁は崩せません。そして後半、イブラヒモビッチが2枚目のイエローを貰い、退場。一人少なくなって苦しくなったインテルに対し、バイエルンは81分、FKを素早くリスタートして、最後ピサロがインテルDFともつれながらもボールをゴールに送り込み、先制。焦ったインテルはグロッソが肘撃ちを繰り出して一発レッドを喰らい、二人目の退場。最後はロスタイムにGKへの中途半端なバックパスを途中出場のポドルスキにさらわれて、とどめを刺されました。インテル2連敗で勝ち点いまだ0。グループ最下位です。

<グループC>
リバプール 3-2 ガラタサライ
   
④          ①
得点【リ】クラウチ(9、52)ルイス・ガルシア(14)    
   【ガ】ウミト・カラン(59、65)
トルコのガラタサライがリバプールの本拠地、アンフィールドに乗り込みました。稲本は体調不良とかで欠場です。リバプールはカイトとクラウチの2トップ。4バックのセンターはキャラガーとアッガーが務めました。試合は序盤からリバプールが攻勢に出ます。そして9分、左サイドからファビオ・アウレリオが入れたゴール前へのクロスをクラウチが右足で合わせ、先制。さらにガラタサライDFのミスからルイス・ガルシアがフリーでヘディング・シュートをぶち込んで、あっさり2点目。さらに後半に入り、フィナンの右クロスを中央でクラウチがまるでドログバに変身したかのような豪快なボレーシュートをゴール右に突き刺し、3-0。試合はこれで決したかと思われました。たぶん、リバプールの選手たちもそう思った(笑)。しかしながら、ここからガラタサライがまさかまさかの大反撃。左サイドから中央のウミト・カランにボールを送り、ヘディング・シュートでまず1点。次は右サイドからボールを送り、またもカランが中央でヘディングを決めて、3-2。リバプールも真っ青という状況になりましたが、その後はなんとかガラタサライの攻撃をしのぎ、リバプールが逃げ切りに成功。「クラウチのゴールは驚異的だった」なんて試合後に呑気に語ってる場合じゃないと思うよ、ベニテス監督・・・。

ボルドー 0-1 PSV

 ①         ④
得点【P】バイリネン(65)  
退場【P】ラメイ(85)
ボルドーにとっては重要な一戦。オランダ王者のPSVと拮抗したゲームを繰り広げましたが、65分、PSVのバイリネンにアルナ・コネとのワンツーから中央を切り裂かれ、決勝ゴールを奪われました。ボルドー、痛い敗戦です。

<グループD>
シャフタル・ドネツク 2-2 オリンピアコス
     
①               ①
得点【シ】マツザレン(34)マリカ(70)    
   【オ】コンスタンティヌ(24)カスティージョ(68)
前節負けたチーム同士の対戦。アウェイのオリンピアコスが2度リードしながら2度追い付かれ、結果ドローとなりました。

バレンシア 2-1 ローマ

   ⑥         ③
得点【バ】アングロ(13)ビジャ(29)    
   【ロ】トッティ(18PK)
前節勝ったチーム同士の対戦。バレンシアの2トップはビジャとモリエンテス。対するローマはトッティのトップにペロッタがシャドウで張り付くという布陣です。試合は13分、左サイドから出したビセンテ・ロドリゲスのロングパスがエリア内右サイドにいたビジャに繋がり、これにローマのDFが引き付けられたところでビジャが折り返したボールをフリーのアングロが強烈なボレーでゴールに突き刺し、バレンシアが先制します。が、直後、ローマが左サイドから入れたクロスをゴール前でバレンシアのDFモレッティが処理にもたつき、こぼれたボールをローマのカセッティにシュートを撃たれかけ、これに慌てたモレッティが思わずカセッティに抱き付いて、倒してしまいます。当然PK。これをトッティが決めて、同点に。しかし、その後、そのモレッティが汚名挽回とばかり左サイドから粘って粘ってローマのエリア手前までボールを持ち込み、内側のビジャに繋いで、決勝ゴールを引き出しました。ローマは後半FWモンテッラやオカカを投入して、バレンシア・ゴールへと迫りましたが、GKカニサレスを中心としたバレンシアのディフェンスを破ることは出来ず、結局このまま試合終了。バレンシアがグループ首位に立ちました。

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2006/09/28

CL第2節:アーセナル連勝!

Uefacl_10 チャンピオンズリーグ 1次リーグ・第2節
<グループE>
ステアウア・ブカレスト 0-3 リヨン
   勝ち点③           ⑥
得点【リ】フレッジ(43)チアゴ(55)ベンゼマ(89)
攻めるリヨン、懸命に守るブカレスト。しかしそのブカレストのディフェンスに痛恨のミスが出ます。ジュニーニョが蹴ったFKのボールがブカレストの選手の身体に当たって跳ね上がり、それをGKフェルナンデスがキャッチし損ない、横にこぼしたところをフレッジがチョコンと押し込み、リヨンが先制。さらにジュニーニョの左CKをニアサイドでチアゴが頭で合わせ、2点目。最後はベンゼマが左サイド角度のないところから流し込み、駄目を押しました。守っては2試合連続無失点。リヨン、強いです。

レアル・マドリード 5-1 ディナモ・キエフ
    
 ③             ○ 
得点【レ】ファン・ニステルローイ(20、70PK)ラウル(27、61)レジェス(45)
   【デ】ミレフスキー(47)  
退場【デ】ショフコフスキー(68)
初戦でリヨンに完敗したマドリーがホームで爆発です。攻撃陣のメンバーは1トップにファン・ニステルローイ、その下にグティ、左サイドにラウル、そして右サイドはベッカムではなくて、レジェス(後半頭からべッカムに交代)。まずは、左サイドからのロベルト・カルロスのシュートをキエフのGKショフコフスキーが弾いたところをファン・ニステルローイが押し込み、先制点。その後、ラウルの得点を挟み、前半ロスタイムには右サイドから回ってきたボールをレジェスが左足でゴール右隅に流し込むなどして、計5得点。そこでお役御免のファン・ニステルローイに代わって、ロナウドまで登場してきましたが、彼には得点は生まれませんでした。次は勝ち点で並ぶステアウア・ブカレストとの対戦が待っています。ここが鍵になる、かも?

<グループF>
ベンフィカ 0-1 マンチェスター・ユナイテッド
  ①               ⑥
得点【マ】サア(60)
昨年のCLグループリーグ最終節で苦杯を喫したベンフィカにユナイテッドが雪辱です。とはいえ、得点はカウンターからスコールズ、クリスティアーノ・ロナウド、サアと渡り、そのサアがペナルティ・エリアに入った位置からぶち込んだ1点のみ。最近、ユナイテッドの調子がどうも鈍っているように思うのは気のせいでしょうか?ルーニーの復調が待たれます。

セルティック 1-0 FCコペンハーゲン
   ③             ①
得点【セ】ミラー(36PK)
俊輔がエリア内でDFをかわし、抜け出そうとしたところで足を掛けられ、倒れたところでPKを獲得。これをミラーが決めて、セルティックが初勝利。俊輔は2戦連続先発フル出場を果たしました。

<グループG>
CSKAモスクワ 1-0 ハンブルガーSV
    ④             ○
得点【C】ドゥドゥ(59)  
退場【ハ】ラウト(86)
拮抗したゲームとなりましたが、左CKをドゥドゥが頭で合わせて奪った得点をCSKAモスクワが守り切り、ホームでハンブルガーSVを下しました。ハンブルガー、連敗です。

アーセナル 2-0 FCポルト
   ⑥          ① 
得点【ア】アンリ(38)フレブ(48)
アーセナルの2トップはアンリとファン・ペルシー。プレミアでのゲームに続き、右サイドのエブエからのクロスにファーサイドでアンリが頭で合わせる形で、先制点が入ります。アンリはこれが欧州戦での50得点目。追加点はギャラスが中盤左からドリブルで駆け上がり、中央のアンリを系由してボールが回ってきた右サイドのフレブが、ファーポスト内側にシュートを突き刺しました。アーセナル無難に2連勝。視界良好です。

<グループH>

AEKアテネ 1-1 アンデルレヒト
   ①           ②
得点【A】セザル(28)
   【ア】フルートス(25) 
アウェイのアンデルレヒトが先制したものの、直後に追い付かれ、そのままドロー。アンデルレヒト、やはり今季も勝ち星は遠いです・・・。

リール 0-0 ACミラン
 
②        ④ 
リーグ1の最近2試合で7失点と、ディフェンス崩壊気味のリールがランスの地でミランと対戦しました。ミランのトップはジラルディーノ、その下にカカとセードルフです。試合はそのミランが主導権を握り、攻め続けます。カカが、ジラルディーノが、盛んにゴールを狙いますが、駄目。やっとセードルフが決めたと思ったら、オフサイド。結局、最後までリールのゴールをこじ開けることが出来ませんでした。というわけで、スコアレスドロー。なんだかグループHは混戦になってきました。リールにとっては、ミラン戦で得たこの勝ち点1は大きいかもしれません。

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2006/09/27

『チェネレントラ』(グラインドボーン音楽祭)

Dvdcenerentolaglyndebourne DVDライブラリーより。

主役に華がないのは"カリスマ指揮者"ユロフスキのトレードマークでしょうか?テンポを上げればロッシーニになるってわけでもありません。ズレも目立ちます。妙にダークでシリアスなピーター・ホールの演出もまったくもって興醒めでした。

アンジェリーナ:ルクサンドラ・ドノーセ
クロリンダ:ラクエラ・シーラン
ティスベ:ルチア・チリルロ
ドン・マニフィコ:ルチアーノ・ディ・パスクアーレ
ドン・ラミロ:マキシム・ミロノフ
アリドーロ:ネーサン・バーグ
ダンディーニ:シモーネ・アルベルギーニ

合  唱:グラインドボーン合唱団
管弦楽:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指  揮:ウラディーミル・ユロフスキ
美  術:ヒルデガルト・ベヒトラー
演  出:ピーター・ホール

[  収録:2005年6月2・4日、グラインドボーン音楽祭歌劇場  ]

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2006/09/26

アーセナル、エミレーツで勝利

Premireleague_13プレミアリーグ 第5週
アーセナル 3-0 シェフィールド・ユナイテッド

前の試合でマンチェスター・ユナイテッドを下したアーセナルが、ホームのエミレーツ・スタジアムに昇格組のシェフィールド・ユナイテッドを迎えました。GKレーマン、DFがエブエ、トゥレ、ジュル、ギャラス、MFにリュングベリ、セスク、ジウベルト・シウヴァ、ロシツキー、2トップはアンリとアデバイヨル。

力の差が歴然のこのゲーム、攻め手のないシェフィールドは完全に引いて守りを固めます。が、これにアーセナルがてこずり、繋ぎのパスにもミスが出て、ゴールを奪うことがなかなか出来ません。前半のうちからアンリにも決定機が訪れましたが、決め切れず、無得点のまま後半へ。

そして迎えた65分、エリア手前からアンリが前に浮かせたボールを出し、そこに走り込んだセスクがトラップしたところをギャラスが横取りして(?)シュート。これがゴールに突き刺さり、ようやくアーセナルが先制。ギャラスはこれがアーセナルでの初ゴールです。ついでにどうでもいい話になりますが、これって、アシストはセスクに付くのかなあ?それともアンリ?(笑)

続いてわずか4分後、アンリがエリア内左サイドから入れたクロスをシェフィールドのジャギエルカがクリアし損ない、痛恨のオウンゴール。アーセナル、2点目。さらに80分、右サイドからのエブエのクロスがゴール前中央のアンリにピタリと合って、アンリが頭でゴール左に流し込みました。終わってみれば、3-0。アーセナル、ユナイテッドに連勝です。

というわけで、プレミアのゲームで、アーセナルがやっと新本拠地のエミレーツで勝つことが出来ました。アンリも徐々に調子が上がりつつある、のかな?次は同じくエミレーツにFCポルトを迎えてのチャンピオンズリーグ第2節。もちろん、いただきです(笑)。

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2006/09/25

松井、勝ち越しアシスト!でも、ドロー

Ligue1_14フランス・リーグ1 第7節
ル・マン 2-2 ソショー

ル・マンがホームにソショーを迎えた一戦。腰痛でベンチに回っていた松井が先発に復帰しました。が、グラフィッチとバングラが怪我で欠場で、2トップにはサマサとファンショーヌが入りました。

立ち上がり2分にソショーに先制されたものの、15分、松井が起点となって、右サイドのオリビエ・トマからファー・サイドにボールが入り、これを受けたサマサがDFと絡みながら、振り向きざまのシュートをゴール左に決めて同点にします。そして後半に入って68分、左サイドから松井がゴール前のDF裏に絶妙のクロスを供給。GKも届かない微妙な位置にボールが向かい、そこに走り込んだファンショーヌが頭で押し込み、ゴール。松井の素晴らしいアシストでル・マン、勝ち越しです。が、直後の71分、ソショーが右FKから逆サイドにいたセネがフリーでシュート。さすがにGKプレも止められず、またもや同点。結局、そのまま2-2のドローという結果に終わりました。

勝ち越しアシストをフイにした松井は82分、交代でベンチに下がりました。ボールも持てたし、積極的に攻撃に絡んだし、プレー内容は上向き、かな?今後に期待したいと思います。

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2006/09/24

リバプール、スパーズに快勝

Premireleague_12プレミアリーグ 第5週
リバプール 3-0 トッテナム

ここまで2勝2敗1引き分けと、アーセナル同様序盤でもたつき気味のリバプールがホームのアンフィールドにスパーズを迎えました。ヒーピアがセンターバックで先発、ジェラードは中盤右サイドに入り、2トップにはベラミー、カイト。

ゲーム自体はリバプールのペース。ベラミーとカイトが前線でスピードのある動きを見せますが、ゴールには結びつきません。また、先日、ミドルウィークに行われたニューカッスル戦でMFのシャビ・アロンソが約60mの超ロングシュートを決めてしまったので、この日も彼がボールを持つと、すぐさまスタンドからシュートを要求する歓声が湧き起こります。でも、そうそう決まるわけでもありません(笑)。右サイドに入ったジェラードもなかなかフィットせず、守っては、やはりヒーピアの動きに不安が見え隠れしていましたが、大過なく、そのまま後半へ。

60分過ぎ、途中投入されたばかりのスパーズのダービッツが左サイドを抜け出して、ゴール前中央に入って来たジーナスにラストパスを出しますが、これをジーナスが合わせ損ないます。直後、今度はリバプールの番。ジェラードが右サイドでDFをかわし、ゴール前のベラミーへクロスを通しますが、ベラミーが放ったシュートは左ポストに嫌われます。頭を抱えるベラミー。が、転がってきたボールをマルク・ゴンザレスがゴールに流し込み、リバプール、ついに先制。一転、両手を上げて、ベラミー万歳(笑)。73分、今度はリバプールの途中投入組のルイス・ガルシアが前線のスペースに走り込んできたカイトにラストパス。カイトがこれを巧みにコントロールして、強烈なシュートをゴール右に突き刺しました。最後は終盤の90分、リーセが遠目から豪快なロングシュートを決めて、シャビ・アロンソの肩代わりを果たしました。

結果、3-0でリバプールが快勝。これで調子が上向く、かも?次は水曜日、チャンピオンズリーグのガラタサライ戦が待っています。

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2006/09/22

ジダン、復帰!

Bundesliga_1 ブンデスリーガ 第4節
ベルダー・ブレーメン 2-3 シュトゥットガルト

チャンピオンズリーグでチェルシーに負けたブレーメンですが、クローゼのプレーが見たくて、今シーズン初のブンデスリーガ観戦です。が、そのクローゼは足を痛めたとかで欠場。その代わり、あの男が帰って来ました。ジダンが!嘘ではありません。ただし、帰って来たのはレンタル先のチームから。その人の名は、ジネディーヌならぬ、モハメド・ジダン、24歳、エジプト人、FWです。このホームゲーム、ジダンはアルメイダと2トップを組みました。

試合は開始わずかに4分、オウンゴールでブレーメンが先制した後、2点目はそのジダンが叩き出しました。30分、後方からの浮き球のパスに反応して抜け出したジダンが、中途半端に飛び出してきたGKの目の前でチョコンとボールをまた浮かせ、ゴールの中へ流し込みます。さすがはジダン、巧いねえ(笑)。

でも、これで2-0になって気を許したブレーメンが、その後、シュトゥットガルトの大逆襲に遭い、38分、58分、88分と連続失点。決勝点はバテバテになったブレーメンDFを終盤途中投入されたスイス代表、シュトレーラーが振り切り、ゴール前のゴメスへと繋いで、これをゴメスが押し込みました。ブレーメン、ホームでまさかの逆転負け。スタンドのサポーター、唖然呆然憤然憮然というゲームでした。

尚、この試合の主審はW杯でわずか3試合しか笛を吹けず、その後、失意の長期旅行に出掛けていたマルクス・メルク氏(・・・私が世界最低審判と呼んでる人ね)。やっと帰って来て現場復帰だそうです。相変わらず信頼の置けないレフェリングでした。もっとゆっくり旅行していてもよかったのにね(笑)。

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『オリバー・ツイスト』

Dvdoliver_twist ▼ロマン・ポランスキー《オリバー・ツイスト》
(仏・英・チェコ、2005年)
Roman POLANSKI , OLIVER TWIST

*以下の文章にはネタバレを含みます。これからこの映画をご覧になる予定の人はお読みにならないほうがよろしいかと。また、「ポランスキー大好き!」っていう人は絶対に読んじゃダメ!

養育院で育った孤児、オリバー・ツイストは、9歳になり自分の生まれた救貧院へ戻り、麻屑作りの労働に従事することになる。だが、孤児たちに与えられる食事はとても少なく、くじ引きで負けたオリバーは夕食の席でおかわりを求めたため、追放処分を受けてしまう。引き取り先は葬儀屋のサワベリー氏のところ。彼は美しく哀しげな表情をしたオリバーが、子どもの葬儀のお供の役目に適任だと考える。だが、それがもう一人の徒弟ノアの敵意を買い、亡くなった母親のことを侮辱されたオリバーは思わずノアに殴りかかる。サワベリー氏に鞭打たれてしまったオリバーは家出を決意し、歩いてロンドンへと向う。
7日間歩き通し、ようやくロンドンの街に着いたオリバーだが、空腹で立ち上がる気力もなく、道端にうずくまっていると、シルクハットをかぶった妙な身なりの少年、ドジャーが声を掛けてくる。そして彼から市場で掠め取ったパンを与えられ、裏通りの家へと連れて行かれる。そこの主の老人フェイギンに夕食に招かれ、オリバーのロンドン生活が始まる。
ドジャーたちは毎日ハンカチや財布を外で手に入れてくる。その仕組みは理解できなかったが、オリバーはフェイギンにポケットからハンカチや時計を抜き取る「ゲーム」を教え込まれる。そしてその腕も上達し、初めてドジャーたちと外出したオリバーは、彼らが紳士のポケットからハンカチを抜き取るのを見て、その「仕事」を理解した。だが、逃げる途中捕まってしまったオリバーは、法廷へと突き出される。そこで恐怖で青ざめたオリバーは気を失うが、目撃者の証言で彼の容疑は晴れる。
ハンカチをすられた紳士、ブラウンロー氏は親切にもオリバーを自宅に連れ帰り、手厚く面倒を見る。その頃フェイギンと悪党仲間のビルは、警察に捕まったオリバーが密告するのを恐れ、ビルの情婦ナンシーにオリバーの行方を探らせていた・・・。

前作の《戦場のピアニスト》(2002年)で米アカデミー賞最優秀監督賞なんかを取って、すっかり日本でも「巨匠」扱いされているポランスキーの作品ですが、この人って、本当に巨匠なんでしょうかね?私自身は《戦場のピアニスト》も見ましたけど、ユダヤ系の人々の迫害を題材とした、この手の戦争映画って、それこそゴマンとあるでしょ?そんな中にあって、また今、なぜこういう映画を世に出すのか、そこのところが私にはどうしても見えてきませんでした。で、次回作を待つことにしようと思っていたわけですが、出て来たのが文豪チャールズ・ディケンズの名作小説の映画化作品。やっぱりこの人って、志が低くない?

その映画の内容ですが、とにかく暗くて滅入ります。・・・って、ストーリーの話じゃなくて(たしかに暗い話だけど)、画面が。最初の方でロンドンへ向う途中の田園風景が入る場面ぐらいかな、明るくなるのは。あとはエンディングの夜明けのシーン。まあ、イギリスだし、ロンドンだし、暗いのは仕方ないかな、とは思いますが(石が飛んできそうだなw)、こんだけ薄暗いシーンばかり続くと、見てて疲れます。話の最初の方から会話の中にやたら「絞首刑」という言葉を差し挿むので、最後の方で絶対誰かが首を括られるな、ということが見え見えなんですが、実際大詰めで、処刑ではないものの、そのとおりのことが起こるんで、尚げっそり。子供をネタにした、幼稚な演出の映画としか思えません。だいたい、その主役の子供、オリバー少年自体がちゃんと描かれていないよね。まるで添えもの扱い。これならまだハリポタの方がよっぽどマシ(笑)。

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2006/09/20

御礼

皆様方のおかげをもちまして、本日、当ブログが累積10万hitに到達致しました。大変嬉しいです。お一人お一人の、そして、その一回一回のアクセスに、心から感謝申し上げます。

これを励みとして、今後も、大好きなオペラやサッカーの話題などで、楽しく、分かり易く、そしてときにはひょっとしてお役に立つべく(無理?w)、日々精進して記事を出していきたいと思います。変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い致します。

Orfeo

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2006/09/19

アーセナル、マンUに勝利!

Premireleague_11プレミアリーグ 第4週
マンチェスター・ユナイテッド 0-1 アーセナル

ここまで4勝0敗の首位ユナイテッドと、0勝1敗2引き分けのアーセナルとのオールドトラフォードでの一戦。ユナイテッドは3試合の出場停止処分が明けて、ルーニーとスコールズが復帰。でも、ギグスがCLで負傷して欠場、朴智星が長期離脱、おまけにファン・デルサールが風邪で、GKは初登場のクシュチャク。2トップにはルーニーとサアです。一方、アーセナルは代表戦で足の甲を痛めたアンリが不在で、アデバイヨルの1トップという布陣。

ゲームはスピードに乗って積極的に攻めるユナイテッドと、細かく繋いでチャンスを狙うアーセナルとの一進一退の展開が繰り広げられます。そんな中、11分、エリア内でアデバイヨルがクシュチャクに倒されて、アーセナルがPKを獲得。が、これをジウベルト・シウヴァが足を滑らせて失敗します。その後、ロシツキーが強烈なミドルを放てば、ルーニーもDFと競りながらシュートを撃ってくるなど、両チームとも激しくせめぎ合い、ともに絶好機は何度か作るものの、ゴールには至りません。前半終了間際にはクリスティアーノ・ロナウドがフリーで放った弾丸シュートが至近距離にいたGKレーマンの顔面に炸裂。レーマンはしばらく起き上がれませんでしたが、無事で、前半終了。

後半も同様の展開が続きます。ユナイテッドはサアはいい動きを見せるものの、ルーニーが今ひとつ。結局、途中でスールシャールと交代です。そして迎えた85分、ユナイテッド陣内でロナウドからボールを奪ったセスクがそのままキープしてキープして前線に走り込んだアデバイヨルに繋ぎ、シュートが決まって、とうとうアーセナルが先制。直後、ユナイテッドもスールシャールが絶妙のシュートを放ちますが、レーマンがかろうじて触れて、これを阻止。結局、このまま試合終了で、アーセナル、待望の今季初勝利です。よっしゃああああ!(爆)

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2006/09/17

ストレーレル・オペラ演出総覧

▼Giorgio Strehler - operagrafia

20世紀屈指の名演出家、イタリアのジョルジョ・ストレーレル(1921~1997年)がオペラの分野で手掛けたプロダクションの全リストです。再演の記述の中でとくに地名を表記していないものは、初演と同じ場所での公演を意味します。

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1946年3月:オネゲル=ポール・クローデル《火刑台上のジャンヌ・ダルク》、(指)パウル・ザッハー、ミラノ・リリコ劇場
1947年3月:ヴェルディ《椿姫》、(指)ヨネル・ペルレア、(美)ジャンニ・ラット、ミラノ・スカラ座(+1947年、1948年再演)
1947年12月:プロコフィエフ《三つのオレンヂの恋》、(指)アンジェロ・クエスタ、(美)ジャンニ・ラット、ミラノ・スカラ座
1949年3月:チマローザ《秘密の結婚》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、(美)ジャンニ・ラット、ミラノ・スカラ座
1949年4月:ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》、(指)ヴィクトル・デ・サバタ、ミラノ・スカラ座
1949年5月:ペトラッシ《コルドヴァ人》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、(美・衣)ジュリオ・コルテッラチ、ミラノ・スカラ座(+1949年再演)
1949年9月:ベルク《ルル》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、ヴェネツィア・フェニーチェ座
1950年5月:フランコ・マリピエロ《陽気な連隊》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、(美)ジャンニ・ラット、ミラノ・スカラ座(+1951年再演)
1950年5月:ドニゼッティ《ドン・パスクヮーレ》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、(美)ジャンニ・ラット、ミラノ・スカラ座(+1950年、1952年再演)
1950年5月:R・シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》、(指)イサイ・ドブローウェン、(美)ルートヴィヒ・ジーベルト、ミラノ・スカラ座(+1950年再演)
1950年6月:アルベルト・サヴィーニオ《アルチェステ・ディ・サムエーレ》(マイム=バレエ)、(美・衣)アルベルト・サヴィーニオ、ミラノ・ピッコロ劇場
1950年6月:ペロージ《ナザレの人》、(指)フランコ・カプアーナ、(美・衣)ジャンフィリッポ、ミラノ・スカラ座
1951年2月:ピッチンニ《チェッキーナはよい娘》、(指)フランコ・カプアーナ、ミラノ・スカラ座(+1951年再演)
1951年3月:ドニゼッティ《愛の妙薬》、(指)アルジェオ・クァドリ、(美)ジャンニ・ラット、ミラノ・スカラ座(+1951年再演)
1951年4月:マスネ《ウェルテル》、(指)フランコ・カプアーナ、(美・衣)ニコラ・ブノワ、ミラノ・スカラ座(+1951年再演)
1951年5月:ペラガッロ《丘》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、(美)ジャンニ・ラット、(衣)エベ・コルチャギ、ミラノ・スカラ座(+1951年再演)
1951年6月:オネゲル《ユディット》、(指)イサイ・ドブローウェン、(美)ジャンニ・ラット、(衣)エベ・コルチャギ、ミラノ・スカラ座(+1951年再演)
1951年12月:チマローザ《イル・クレドゥーロ》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、(美・衣)レオノール・フィニ、ミラノ・スカラ座(+1952年再演)
1952年3月:フアン=ホセ・カストロ《プロセルピーナと異邦人》、(指)フアン=ホセ・カストロ、(美・衣)ホレイショ・バトラー、ミラノ・スカラ座
1952年9月:フランコ・マリピエロ《交換された息子のお気に入り娘》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、ヴェネツィア・フェニーチェ座
1955年9月:プロコフィエフ《炎の天使》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、(美)ルチアノ・ダミアニ、(衣)エツィオ・フリジェリオ、ヴェネツィア・フェニーチェ座(+1956年12月ミラノ・スカラ座にて再演)
1955年12月:チマローザ《秘密の結婚》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、(美)ルチアノ・ダミアニ、(衣)エツィオ・フリジェリオ、ミラノ・スカラ座小劇場(+1956年、1957年、1958年、1963年3月再演、 + 1956年ヨハネスバーグ、1957年エジンバラ、1958年ブリュッセルにて再演)
1956年2月:ブレヒト=クルト・ヴァイル《三文オペラ》、(指)ブルーノ・マデルナ、(美)テオ・オットー、ルチアノ・ダミアニ、(衣)エツィオ・フリジェリオ、ミラノ・ピッコロ劇場(+1958年11月(指)ブルーノ・マデルナ、再演、 + 1956年ローマ、1959年トリノ、パリにて再演)
1957年5月: ギュスターヴ*・シャルパンチエ《ルイーズ》、(指)アンドレ・クリュイタンス、(美・衣) エツィオ・フリジェリオ 、ミラノ・スカラ座
(*大抵の資料では「マルク=アントワーヌ」になってますが、もちろんギュスターヴの方)

1957年5月:ストラヴィンスキー《兵士の物語》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、(振付)ジョン・クランコ、(美)ニコラ・ブノワ、ミラノ・スカラ座小劇場(+1957年、1962年再演)
1958年6月:ニーノ・ロータ《フィレンツェの麦藁帽子》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、(美)ルチアノ・ダミアニ、(衣)エツィオ・フリジェリオ、ミラノ・スカラ座小劇場(+1958年、1959年再演)
1959-60年:プロコフィエフ《ピエリーノと泥棒》、ミラノ・ピッコロ劇場
1963年6月:プロコフィエフ《ピーターと狼》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、ミラノ・スカラ座
1964年2月:ブレヒト=クルト・ヴァイル《マハゴニー市の興亡》、(指)ニーノ・サンゾーニョ、(美)ルチアノ・ダミアニ、ミラノ・スカラ座小劇場
1965年7-8月:モーツァルト《後宮からの逃走》、(指)ズビン・メータ/ベルンハルト・コンツ、(美・衣)ルチアノ・ダミアニ、ザルツブルク音楽祭(祝祭小ホール)(+ 1966年(指)ズビン・メータ/ジョン・プリチャード、1967年(指)ズビン・メータ、1970年(指)ズビン・メータ、1971年(指)レイフ・セーゲルスタム、1972年(指)レイフ・セーゲルスタム、1973年(指)レイフ・セーゲルスタム、1974年(指)レイフ・セーゲルスタム、1975年(再演出)フェルッチョ・ソレーリ、(指)レイフ・セーゲルスタム、再演、 + 1969年5月(指)ズビン・メータ、フィレンツェ・ペルゴラ座、1972年5月(指)ベルンハルト・コンツ、ミラノ・スカラ座、1978年 2月(指)レイフ・セーゲルスタム/リチャード・アムナー、ミラノ・スカラ座、1994年6月(再演出)マッティア・テスティ、(指)ウォルフガング・サヴァリッシュ、ミラノ・スカラ座にて再演)
1966年5月:マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》、(指)ヘルベルト・フォン・カラヤン、(美・衣)ルチアノ・ダミアニ、ミラノ・スカラ座(1967年、1968年、1970年再演)
1969年6月:ベートーヴェン《フィデリオ》、(指)ズビン・メータ、(美・衣) エツィオ・フリジェリオ 、フィレンツェ五月祭、フィレンツェ市立劇場
1971年12月:ヴェルディ《シモン・ボッカネグラ》、(指)クラウディオ・アバド、(美・衣) エツィオ・フリジェリオ 、ミラノ・スカラ座(+1971年、1972年、1973年、1974年、1978年、1982年(再演出)マリーズ・フラッチ/マッティア・テスティ、再演、 + 1976年ロンドン、ワシントン、1978年(指)クラウディオ・アバド、パリ・オペラ座、1979年ブレーシャ、ベルガモ、パリ、1981年9月(再演出)マリーズ・フラッチ/マッティア・テスティ、(指)クラウディオ・アバド、東京文化会館、1984年3月-1990年10月(指)クラウディオ・アバド/ハンス・グラフ、ウィーン国立歌劇場にて再演)
1973年2月:ブレヒト=クルト・ヴァイル《三文オペラ》、(美・衣)エツィオ・フリジェリオ、プラト・メタスタジオ劇場(+1973年ジェノヴァ、ミラノ、ローマ、バーリ、トリノ、1974年パヴィーア、ミラノ、1975年ミラノにて再演)
1973年3-4月:モーツァルト《フィガロの結婚》、(指)ゲオルク・ショルティ、(美・衣)エツィオ・フリジェリオ、ヴェルサイユ宮廷歌劇場(+1973年9月~(指)レジナルド・ジョヴァニネッティ/チャールズ・マッケラス/ユリウス・ルデル、1974年(指)ジャン=ピエール・ジャッキヤ、1976年(指)ガリー・ベルティーニ1978年(指)ガリー・ベルティーニ、1979年(指)ジョン・プリチャード1980年(指)クリストフ・フォン・ドホナーニ/チャールズ・マッケラスorジョン・プリチャード/ゲオルク・ショルティ、すべてパリ・オペラ座にて再演、 + 1976or1977年モスクワ、(指)ゲオルク・ショルティ、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場にて再演)
1973年5月:ブレヒト=パウル・デッサウ《ルクルスの断罪》、(共同演出)ランベルト・プジェッリ、(指)ブルーノ・バルトレッティ、(美)パウロ・ブレーニ、(衣)ルイザ・スピナテッリ、ミラノ・スカラ座
1974年7-8月:モーツァルト《魔笛》、(指)ヘルベルト・フォン・カラヤン、(美・衣)ルチアノ・ダミアニ 、ザルツブルク音楽祭(祝祭大ホール)
1974年12月:プロコフィエフ《三つのオレンヂの恋》、(指)クラウディオ・アバド、(振付)マリオ・ピストーニ、(美)ルチアノ・ダミアニ 、ミラノ・スカラ座(+1975年再演)
1975年12月:ヴェルディ《マクベス》、(指)クラウディオ・アバド、(振付)マリオ・ピストーニ 、(美・衣)ルチアノ・ダミアニ 、ミラノ・スカラ座(+1976年、1979年、1985年再演、 + 1976年ワシントンにて再演)
1980年12月:ヴェルディ《ファルスタッフ》、(指)ロリン・マゼール、(美・衣) エツィオ・フリジェリオ 、ミラノ・スカラ座(+1982年、1993年(再演出)エンリコ・ダマート、1995年(再演出)マリナ・ビアンキ、(指)リッカルド・ムーティ、1997年(再演出)マリナ・ビアンキ、再演、 + 1995年9月(指)リッカルド・ムーティ、東京・NHKホールにて再演)
1981年5月: モーツァルト《フィガロの結婚》、(指)リッカルド・ムーティ、(美)エツィオ・フリジェリオ、(衣)フランカ・スカルチャピーノ、ミラノ・スカラ座(+1987年(再演出)カルロ・バッティストーニ、1989年(再演出)カルロ・バッティストーニ、1997年(再演出)カルロ・バッティストーニ、(指)リッカルド・ムーティ、再演、 + 2001年(再演出)ミヒャエル・ヘルター、(指)リッカルド・ムーティ、アン・デア・ウィーン劇場、2002年(再演出)ミヒャエル・ヘルター、(指)リッカルド・ムーティ、アン・デア・ウィーン劇場/ラヴェンナ音楽祭にて再演)
1981年12月:ワーグナー《ローエングリン》、(指)クラウディオ・アバド、(美)エツィオ・フリジェリオ 、(衣)フランカ・スカルチャピーノ 、ミラノ・スカラ座(+1983年再演)
(ただし、アバドと大喧嘩して、公式には(演出)無名氏、(照明)ストレーレル)

1984年1月: モーツァルト《後宮からの逃走》、(美)ルチアノ・ダミアニ、パリ国立歌劇場(ガルニエ)
1986年11月: ブレヒト=クルト・ヴァイル《三文オペラ》、(美)エツィオ・フリジェリオ、(衣)フランカ・スカルチャピーノ 、パリ市立音楽劇場シャトレ座
1987年12月:モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》、(指)リッカルド・ムーティ、(美)エツィオ・フリジェリオ 、(衣)フランカ・スカルチャピーノ 、ミラノ・スカラ座(+1989年(再演出)カルロ・バッティストーニ、1993年(再演出)カルロ・バッティストーニ、再演、 + 2005年(再演出)マリナ・ビアンキ、カリアリにて再演)
1989年11月: ベートーヴェン《フィデリオ》、 (指)ロリン・マゼール、(美)エツィオ・フリジェリオ 、(衣)フランカ・スカルチャピーノ 、パリ市立音楽劇場シャトレ座(+1990年1月ミラノ・スカラ座にて再演)
1997年12月:死去
1998年1月:モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》、(共同演出)カルロ・バッティストーニ、(指)イオン・マリン、(美)エツィオ・フリジェリオ、(衣)フランカ・スカルチャピーノ、ミラノ・ピッコロ・テアトロ新劇場(現ストレーレル劇場)開場記念公演(+1999年2月バーリ、2000年5月ウィスバーデン、2000年11月(指)エンリケ・マッツォーラ、東京・日生劇場、2003年11月トリエステ、2004年9月ローマにて再演)
(以上)

ソース;Giovanni LISTA, LA SCENE MODERNE, ed. Acte Sud, Arles=ed. Carre, Paris, 1997、Giorgio Strehler alla Scala, La Scala67〜92、ほか

きのけん + keyaki + Orfeo

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*訂正、再演等の追加情報、お待ちしています。

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2006/09/16

『チェネレントラ』

Dvdcenerentolaabbado

追悼 モンタルソロ

DVDライブラリーより。

1973年のミラノ・スカラ座でのプロダクションを元にして81年に制作されたオペラ映画。音声は1月にミラノで、映像の方は8・9月にウィーンでそれぞれ収録されている。

メルヘンチックだが落ち着いた色彩で、細部まで手抜かりのない瀟洒なセット。奇抜な衣裳を交えたポネルのシャレた演出が楽しい。緩急自在のアバドの音楽の流れに乗って、歌手陣も名唱、名演を繰り広げる。難しいパッセージもピタリと決まるので、安心です(別録りだしねw)。美しくも憂いのある題名役のフォン・シュターデはハマリ役(フィナーレの純白のドレス姿は本当に綺麗!)、義姉役のグリエルミ、ザンニーニもコミカルながら、なんだかとても素敵。周りを固める男声陣も皆充実しているが、中でもモンタルソロのドン・マニフィコは絶品だ。その表情豊かな芝居っぷり、歌いっぷりには恐れ入る。心からご冥福をお祈りいたします。

★★★★☆

ドン・ラミロ:フランシスコ・アライサ
ダンディーニ:クラウディオ・デズデーリ
ドン・マニフィコ:パオロ・モンタルソロ
クロリンダ:マルゲリータ・グリエルミ
ティスベ:ラウラ・ザンニーニ
アンジェリーナ:フレデリカ・フォン・シュターデ
アリドーロ:ポール・プリシュカ

合  唱:ミラノ・スカラ座合唱団
管弦楽:ミラノ・スカラ座管弦楽団
ハープシコード:ヴィンチェンツォ・スカレーラ
合唱指揮:ロマーノ・ガンドルフィ
指  揮:クラウディオ・アバド
撮影監督:デヴィッド・ワトキン
演出・美術・衣裳:ジャン=ピエール・ポネル

[  制作:1981年、ユニテル  ]

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2006/09/15

アーセナル、CLは白星発進

Uefacl_9チャンピオンズリーグ 1次リーグ・第1節
<グループE>
ディナモ・キエフ(UKR) 1-4 ステアウア・ブカレスト(ROU)  
得点【デ】レブロフ(16)    
      【ス】ギオネア(3)バデア(24)ディカ(43、79)
10年ぶりにCLに出て来たルーマニアのステアウア・ブカレストが、アウェイをものともせず、序盤からディナモ・キエフを圧倒。一旦同点に追い付かれこそしましたが、結果圧勝です。キエフのDF陣、酷すぎ。

リヨン(FRA) 2-0 レアル・マドリード(ESP)  
得点【リ】フレッジ(11)チアゴ(31)
昨年も開幕戦(リヨン 3-0 マドリー)で当たったこのカード、またもリヨンが快勝しました。11分、自陣内から出したジュニーニョの前線へのボールがフレッジに通り、飛び出してきたGKカシージャスの頭上を破るループシュートを流し込み、まずは先制。ユベントスから移籍してきたカンナバーロをセンターバックに据えたマドリーのDF陣もまだまだ不安定で、隙を突かれてチアゴに追加点を奪われます。マドリーのトップはマンチェスター・ユナイテッドから移籍してきたファン・ニステルローイ、その下にラウル、両サイドにベッカム、カッサーノという布陣でしたが、連係も甘く、最後まで機能しませんでした。マドリー、今シーズンも期待薄?

<グループF>
マンチェスター・ユナイテッド(ENG) 3-2 セルティック(SCO)  
得点【マ】サア(30PK、40)スールシャール(47)    
      【セ】フェネホールオフヘッセリンク(21)中村(43)
オールドトラフォードにセルティック登場。俊輔が大仕事を果たしました。先制はそのセルティック。ゴールキックがそのまま前線のフェネホールオフヘッセリンク(・・・なげえよ、この名前!w)に渡り、ゴールを奪います。その後一旦逆転されますが、前半43分、ゴールほぼ正面、22mの位置からのFK。俊輔の左足から放たれたボールが壁の上を越えて、沈みながらカーブを描き、ゴール右隅に飛び込みました。ユナイテッドのGKファン・デルサールも一歩も動けない、完璧なFK。CL日本人選手初ゴールの瞬間です。後半立ち上がり早々、自分たちのイージーミスから失点し、敗戦こそしてしまいましたが、今シーズン好調な赤い悪魔に後一歩まで迫ったのは見事でした。次も頑張れ!

FCコペンハーゲン(DEN) 0-0 ベンフィカ(POR)
CL本戦初出場のコペンハーゲンがゴールを目指しましたが、叶いませんでした。

<グループG>
FCポルト(POR) 0-0 CSKAモスクワ(RUS)
ホームで白星が欲しかったポルトですが、決定力に欠き、スコアレスドロー。

ハンブルガーSV(GER) 1-2 アーセナル(ENG)  
得点【ハ】サノゴ(91)    
      【ア】ジウベルト・シウヴァ(12PK)ロシツキー(53)  
退場【ハ】キルシュシュタイン(10)
アンリを負傷で欠いたアーセナル初戦。2トップはアデバイヨルとファン・ペルシーです。10分、エリア内でフリーでボールを持ったファン・ペルシーをハンブルガーのGKキルシュシュタインが倒してしまい、一発レッドで退場。PKをゲーム・キャプテンを務めるジウベルト・シウヴァが決めて、アーセナルが先制。その後、一人少ないハンブルガーも粘りを見せましたが、後半に入り、エリアの外からロシツキーが豪快なミドルシュートを叩き込んで、そのハンブルガーを突き離しました。最後、ロスタイムにサノゴにゴールを奪われ、GKレーマンのCLでの無失点記録が853分で止まったのはちょっと残念ですが、プレミアではなかなか勝てないアーセナル、CLのほうは無難に白星スタートで、一安心です。プレミアでも早く勝ってね。・・・えっ、今度は赤い悪魔と?また駄目かも(笑)。

<グループH>
アンデルレヒト(BEL) 1-1 リール(FRA)  
得点【ア】パレハ(41)    
      【リ】フォーベルグ(80)
昨シーズンの1次リーグ最終戦(対ベティス戦)でCLで久方ぶりの勝利を上げたアンデルレヒト(そこまで13連敗!)。今シーズンはやります!ということで、前半、右CKをパレハが頭で合わせ、先制。そのまま勝利をものにするかと思われましたが、終盤、左サイドから入ったボールをフォーベルグにゴール右隅に流し込まれ、結局はドロー。やっぱり、今季も苦しい?

ACミラン(ITA) 3-0 AEKアテネ(GRE)  
得点【ミ】インザーギ(17)グルキュフ(41)カカ(76PK)
ミランは「ジダンの後継者」とも称される(って何人目だ?w)フランスU-21代表の新鋭、グルキュフを先発出場させました。が、これが当たります。先制点は左クロスをゴール前でインザーギが頭で合わせたもの。2点目はカカが右サイドから逆サイドへ入れたクロスを待ち受けて、そのグルキュフが狙いすましたヘディング・シュートをゴールへぶち込みました。最後はインザーギが倒されて得たPKをカカが決めて、ミラン、快勝。今後のグルキュフにも注目しましょう!

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2006/09/14

CL開幕!

Uefacl_8チャンピオンズリーグ 1次リーグ・第1節
<グループA>
チェルシー(ENG) 2-0 ベルダー・ブレーメン(GER)  
得点【チ】エッシェン(24)バラック(68PK)
DFラインにアシュリー・コールとブラルーズ、攻撃陣にバラックとシェフチェンコが加わったチェルシーがクローゼ擁するブレーメンと対戦。先制点はそのバラックからシェヴァを系由してランパードへ渡り、前のエッシェンに出したパスをブレーメンDFが止めますが、クリアにもたついているところをランパードが競ってボールが前にこぼれ、それをエッシェンが押し込みました。追加点はドログバが得たPKをバラックが決めたもの。ブンデスリーガのチームが相手だから、無難な選択、だね。

バルセロナ(ESP) 5-0 レフスキ・ソフィア(BUL)  
得点【バ】イニエスタ(7)ジュリー(39)プジョル(49)エトー(58)ロナウジーニョ(93)
ディフェンディング・チャンピオンのバルサがいきなりゴール・ラッシュでスタート。W杯での鬱憤を晴らすように、ロナウジーニョの技も冴えまくりました。彼が左サイドから流したボールからイニエスタの先制ゴールが生まれ、最後は自ら華麗なゴールを決めて、フィニッシュ。今シーズンも魅せてくれそうです。

<グループB>
バイエルン・ミュンヘン(GER) 4-0 スパルタク・モスクワ(RUS)  
得点【バ】ピサロ(48)サンタクルス(52)シュバインシュタイガー(71)サリハミジッチ(84)

スポルティング(POR) 1-0 インテル(ITA)  
得点【ス】カネイラ(64)  
退場【イ】ヴィエラ(78)
インテルの2トップはアドリアーノと、ユベントスから移籍してきたイブラヒモビッチという強力コンビ。でも、不発に終わりました。スポルティングのカネイラに豪快なミドルシュートをぶち込まれ、インテル、黒星発進です。

<グループC>
PSV(HOL) 0-0 リバプール(ENG)
ジェラードのポスト直撃のシュートは惜しかったですね・・・。

ガラタサライ(TUR) 0-0 ボルドー(FRA)
稲本が出ました。相変わらずミドルシュートを大きく外していました(笑)。

<グループD>
ローマ(ITA) 4-0 シャフタル・ドネツク(UKR)  
得点【ロ】タッデイ(67)トッティ(76)デロッシ(79)ピサロ(89)
ホームのローマが得点を上げられず、嫌な展開が続きましたが、後半先制点を奪ってからは、一気にドネツクを突き離しました。後ろに戻りながらゴール左隅角ぎりぎりに突き刺したトッティのゴールは素晴らしかったです。早くイタリア代表に戻ったら?

オリンピアコス(GRE) 2-4 バレンシア(ESP)  
得点【オ】コンスタンティヌ(28)カスティージョ(66)    
      【バ】モリエンテス(34、39、90)ラウル・アルビオル(85)
いきなりモリエンテスがハットトリック達成。高い、強い、巧い!

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2006/09/12

まともなフランスダービー?

Ligue1_13フランス・リーグ1 第5節
パリ・サンジェルマン 1-3 マルセイユ

昨シーズンのパルク・デ・プランスでの対戦は前代未聞の大騒動になったこのフランスダービー。今度はスタンドにジダン臨席の下、まともに試合をしました。前半にPKを1本づつ決め(7分:マルセイユ/ニアング、22分:PSG/パウレタ)、1-1で迎えた後半の68分、マルセイユがまたPKからナスリがゴールを奪い、勝ち越し。終盤の89分にリベリが左サイド深い位置でDFをかわし、逆サイドに入れたクロスをパジスが押し込んで、駄目押し点。最後6分というミステリアスなロスタイムが付きましたが、何事も起こらず、首位マルセイユがPSGにパリで快勝です。

ところで、この試合、J SPORTS/ESPNの放送の解説の遠藤雅大さんが解せない発言をしていました。いつも「フリーランニング」を連呼する遠藤さん、この試合ではその言葉は控えていたようですが、前半38分、パウレタのFKがわずかにゴール・クロスバーの上を超えて外れたのを見て、

「枠に行ってれば入ってますよ」

?????????????

裏を返せば、「枠に行ってなかったから、入らなかった」ってこと?当たり前じゃん!(爆)

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追記:そうそう、ジダンは途中で帰っちゃいました。途中退場が好きなのね・・・。

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2006/09/11

ル・マン、ロリアンとドロー

Ligue1_12フランス・リーグ1 第5節
ル・マン 1-1 ロリアン

松井のル・マンのホーム・ゲーム。対戦相手のロリアンは今季昇格組ですが、開幕戦でパリ・サンジェルマンをアウェイで破ったりして、なかなか好調なチームです。松井は右サイド。MF左サイドにはバングラ、中央にロマリッチ、そして2トップはグラフィッチとサマサです。

開始わずかに6分、ル・マンはサマサとのコンビネーションからグラフィッチが抜け出して、GKとの1対1という絶好機を作り出しましたが、左寄りの位置からのグラフィッチのシュートはGKオダールに左足でカットされ、ゴールならず。逆にロリアンも17分、ジニャックがFKを外から巻いて、ゴール右隅を狙いましたが、ル・マンのGKプレがこれを弾き出し、さらに35分にはサイフィが強烈なミドルシュートを放つものの、これもプレに止められます。前半、0-0。

後半、松井はバングラとサイドを入れ替え、左に回ります。そして49分、松井の突破から得たFKのチャンス。ロマリッチがゴール前に入れたボールをグラフィッチが頭で合わせ、中途半端に前に出て来ていたGKオダールの頭上をボールは越えて、ゴールの中へと吸い込まれました。ル・マン、先制。しかし、62分、ロリアンがFKのチャンスから猛攻を仕掛け、最後モレルが放ったシュートが目の前のル・マンDFのオリビエ・トマに当たってコースが変わり、プレが呆然と見送る中、ゴール・イン。試合は振り出しに戻りました。その後、65分には、ル・マンはサマサに代えて、この2月に靭帯断裂で戦列を離れたデメロが久々登場。グラフィッチとのブラジル・コンビでゴールを目指しましたが、ロリアンを崩すことは出来ません。逆にロリアンに攻め込まれるシーンも多々あったものの、そこはプレがしっかり抑え込み、そのまま試合終了です。

ル・マンはロマリッチが強烈なミドルを放つ場面こそあったものの、中央の位置で攻撃を司るのは心許ない感じ。松井もバングラも、そして前線さえも、全然生かすことが出来ませんでした。今後のル・マンの生命線は、やはりここにあるのではないでしょうか。79分までプレーした松井は前半に一度エリア内でボールをキープして、シュート・チャンスという場面もあったんですが、切り返しているうちにDFにクリアされて、チャンスを消失。撃てるところで早く撃つ、今後に生かすべき教訓です。

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2006/09/10

アーセナル、ボロと引き分け

Premireleague_10プレミアリーグ 第3週
アーセナル 1-1 ミドルスブラ

今シーズンまだ白星のないアーセナルがホームのエミレーツ・スタジアムにミドルスブラを迎えました。アーセナルは先発メンバーにチェルシーから移籍してきたギャラスが早速入り、GKレーマンの前の4バックのDFラインに加わりました(左サイド、ちなみに背番号は10)。2トップはアンリとファン・ペルシー。それに対し、第1週にチェルシーに土をつけたボロですが、その後ポーツマスに大敗を喫したりして、強いんだか、弱いんだか・・・。GKにはオーストラリア代表でおなじみのシュワルツァー、前線はヤクブの1トップです。

試合は完全にアーセナル・ペース。ギャラスも活発に左サイドを動き回り、リュングベリとのコンビネーションもまずまず無難。ただアーセナルは攻め込むものの、最後のフィニッシュを決めることが出来ません。そんな中、ボロが一瞬迎えた22分のチャンス、右サイドのモリソンが内側のユーエルとワンツーを決めてDFラインの間を突破し、そのまま右足アウトサイドのシュートをゴール左に流し込みました。ボロ、先制。アーセナルは、アンリが、ファン・ペルシーが、フレブが、セスクが、エブエが、ジウベルト・シウヴァが・・・次々とシュートを狙いますが、枠を外したり、シュワルツァーやDFの壁に阻まれ続けます。前半、0-1。

後半もボロは必死に守り続けます。が、60分すぎに退場者を出し、一人少なくなって、苦しくなります。そしてついに66分、エリア内に突進してきたエブエをダウニングがたまらず足を掛けて倒してしまい、PK。アンリがこれを決めて、アーセナル、やっと同点に追い付きます。直後、ヴェンゲル監督はリュングベリ、ジウベルト・シウヴァ、ファン・ペルシーの三人を下げて、ジュリオ・バチスタ(レジェスと入れ替えでレアル・マドリードから移籍)、ロシツキー、アデバイヨルを一気に投入して勝ち越しを目指します。が、相変わらずシュートは数多く放つものの、決めることが出来ず、とうとうそのまま試合が終了しました。

アーセナルとしては大勝してもおかしくなかったこのゲームですが、痛恨のドローで今シーズンの初勝利はまたもやおあずけ。というか、今シーズン、リードしたことすらまだありません。シュートを打つようになったのは前進だけど、そろそろ目を覚ましてもいい頃じゃない?

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2006/09/09

『フィガロの結婚』(パリ・オペラ座)

Dvdnozzedifigarooperadeparis_1 DVDライブラリーより。

1980年7月14日に行なわれたパリ・オペラ座公演のテレビ放送用ライブ映像。ということで、音声、映像ともちょっと古めかしいが、この2年前の『シモン・ボッカネグラ』に較べれば、まだ鑑賞し易い(ただし、途中異音が混入している部分がある)。

幕が開くと、中央に椅子が置かれただけのがらんとした部屋(第1幕)。くすんだ茶系統の色合いの高い壁が三方からそこを取り囲み、下手最上部には陽の光が差し込んでいる。まるで一幅の絵画を見るような美しい構図の舞台だ(事実、第4幕の夜の庭園はタブローで表現される)。光の按配によって人物たちの影まで美しく浮き上がらせるストレーレルの演出は音楽やテキストにかなり敏感に対応しているが、それで油断していると一瞬にして感情の発露や革命的カオスが出現して、覚醒させられることになるから気を置けない。ショルティが付ける音楽は、彼らしく快活で歯切れよいものだが、流れは自然で、しっとりと歌い上げる部分では思いのほかゆったりとしたテンポを取っている。歌手陣も配役表を見れば一目瞭然、凄い面々が集結していて、当然聴き応え十分。若々しく覇気のあるヴァン・ダムのフィガロ、風格あるバキエのアルマヴィーヴァ伯爵、微かに哀感を漂わせながらも不思議な色香を醸し出すフォン・シュターデのケルビーノ、あるいはモル、ベルビエ、ペリエなどなど、主役から脇役に至るまでみんないいんだけど、清廉なポップのスザンナ、凛とした中にも憂いを帯びたヤノヴィッツの伯爵夫人がとりわけ気に入りました(最近、変なスザンナと伯爵夫人を聴いたばかりだしねw)。ただしこの映像、美しい舞台にあまりにくだけた日本語字幕が付いているのは問題かもしれません。

尚、このプロダクションをめぐっては、1973年の初演の際に指揮者ショルティと演出家ストレーレルとの間で衝突が発生しています。入念に時間、日数をかけて稽古を行っていたストレーレルが、後に大幅に遅れてリハーサルの場に現れたショルティとやりあった、というわけ(このプロダクション自体は大いに人気を博し、その後、74年、76年、78年、79年とパリ・オペラ座で再演を重ねています)。有名な出来事なので、それぞれ自伝や対談の中でこのときのことについて自ら述べています。そこで、ちょうど先月扱った黒澤明監督の《羅生門》よろしく、両者の言い分を聞いて比較してみることにしましょう(笑)。《ショルティ×ストレーレル版・羅生門》はかくのごとし。

▼ショルティの証言:
1970年にパリ管弦楽団の仕事を引き受けたころ、ロルフ・リーバーマンはパリ・オペラ座の総責任者に指名され、私を芸術顧問に招いた。私はオペラ指揮を完全に諦めたくなかったし、埃をかぶったオペラ座を一新する仕事は魅力的でもあったので、招きに応じた。
(中略)
私たちはまず最初に「フィガロの結婚」を、初日はヴェルサイユ宮殿で、つぎに新装なったパリのオペラ座で公演した。ミラノのピッコロ・テアトロの創設者で総監督、そしてオペラのベテラン演出家であるジョルジオ・ストレーレルが演出にあたり、美しい舞台を作りあげた。だが私は彼とは個人的には不幸な行き違いがあった。ステージ・リハーサルが始まる直前に、私はシカゴからロンドンに一日がかりの飛行機で到着した。着いたときにはヴァレリーもガブリエルも私も耳が聞こえなくなっていた。二、三日でヴァレリーとガブリエルは回復したが、私は完全に回復するまで三週間かかった。パリに行ける状態になったころには、ステージ・リハーサルは終わり、アンサンブル・リハーサルが始まっていた。そのリハーサルのあいだに、私はストレーレルにある場面で小さな変更を頼んだ。「いまになって、変更だって?」彼はいきり立った。「それならなぜこれまでリハーサルにこなかったんだ!」そしてぷいと出ていってしまった。それ以来、彼とは二度と顔を合わせなかった。彼は私をステージ・リハーサルをすっぽかす怠惰な指揮者のひとりと思ったのだろう。私の病気を言い訳としか考えなかったのだ。素晴らしい演出家である彼と、その後仕事ができなかったのは残念だ。

→「ショルティ自伝」(訳:木村博江、草思社、1998年/原書=1997年)より。

▼ストレーレルの証言:
(オペラ演出で指揮者とうまくいかなかった例としては)モーツァルトの『フィガロの結婚』を指揮したゲオルク・ショルティがそうだった。私の演出で、73年にヴェルサイユ宮廷劇場で、次いでパリ・オペラ座で上演された。大成功を収めた重要な舞台だ。しかし、その裏には、私とショルティの根本的な意見の対立があった。私は初日にすでに荷物をまとめて帰ろうとしたぐらいだ。
まず、私はこのモーツァルトの最初の演出に入念な準備をして臨んだ。私の考えでは、『フィガロ』はまさに珠玉の名作であり、表向きは単純だが、実際には驚くほど密度の濃い作品だ。これを革命的な風刺劇と考えるのは誤りだろう。むろん、ボーマルシェの"自由奔放な空気"が全体を貫いているものの、それを単に老いた伯爵と女中との間の卑しい恋愛遊戯に還元してしまうのは不当だ。そうした面が作品にあることは確かだが、決定的なものではない。重要なのは、他愛のない恋愛遊戯や人物たちの大言壮語ではなく、音楽によって表現される人間の感情や行動の永続性なのだ。モーツァルトはボーマルシェの主題をさらに深化させた。ボーマルシェの原作を脚色したダ・ポンテの作業、そしてダ・ポンテの台本をもとに作曲したモーツァルトの作業は、まさに傑出している。モーツァルトの音楽の豊かな響きは、『フィガロ』の物語ばかりか、あらゆる物語を超越している。
ショルティはかなりあとになって稽古に加わった。私はすでに演出の作業を終えていた。スザンナ役のミレッラ・フレーニをはじめとする最高の歌手たちとも、完全に打ち合わせを済ませていた。フリジェリオは、きわめて洗練された装置を完成していた。ワトーと十八世紀フランス絵画に想を得たもので、批評家たちに絶賛されたものだ。そこへショルティが到着し、見ると舞台はすでに出来上がっていた。彼はおそらく、自分がのけ者にされたと感じたのだろう。注文をつけたり、批判したり、テンポや位置を修正しようとした。オーケストラと歌手に大幅なテンポアップを要求した。歌手たちは、最初は戸惑っていたが、やがて反発し始めた。混乱が生じ、神経が張りつめた。私は言った。「失礼ですがマエストロ・ショルティ、私はあなたと連絡が取れなかった。だから、あなたが指示したテンポでピアノ伴奏者と作業を進めた。今、こうして別のテンポでオーケストラの指揮をされると、演出も何も台なしになってしまう」と。これを聞いて彼は言った。「心配するな、ストレーレル君。これは私の仕事だ、君には関係ない」と。それで私は諦めることにしたのだ。

→「ストレーレルは語る」(ウーゴ・ロンファーニ著、訳:高田和文、早川書房、1998年/原書=1986年)より。

というわけで、言い分はさすがに《羅生門》(?)、随分と異なる様相を呈しています。10歳近く年長とはいえ、分の悪いショルティの方はかなり単純化して話をし(逃げの一手?)、一方ストレーレルの方はより踏み込んで具体的に証言している感じがします。とはいえ、アーティスト同士の発言だから、これらをそのまま鵜呑みにするのも危険かと。とりあえず志村喬を見習って、「わかんねえ・・・」とでも言っておきますか(笑)。それにしてもこの二人、奇しくも揃って1997年にあの世に旅立ってしまったので、互いの言い分をめぐって天国でまたバトルになっちゃったかもしれません。

最後に、このプロダクションのことにも触れている、モーツァルトに関する非常に興味深い論説がありますので、ここでご紹介しておきます。

「物語から時間へ~演劇学から見たモーツァルト・オペラ論序説」http://magicdragon-hp.hp.infoseek.co.jp/KK/iwanmoz/iwanami_mozart.html

筆者は、ハテ?どこかで聞いたようなお名前ですが・・・(爆)。

★★★★

フィガロ:ジョゼ・ヴァン・ダム
スザンナ:ルチア・ポップ
伯爵夫人:グンドゥラ・ヤノヴィッツ
アルマヴィーヴァ伯爵:ガブリエル・バキエ
ケルビーノ:フレデリカ・フォン・シュターデ
バルトロ:クルト・モル
マルチェリーナ:ジャーヌ・ベルビエ
バルバリーナ:ダニエル・ペリエ
アントーニオ:ジュール・バスタン
バジーリオ:ミシェル・セネシャル
ドン・クルツィオ:ジャック・ロロー

合  唱:パリ国立歌劇場合唱団
管弦楽:パリ国立歌劇場管弦楽団
指  揮:ゲオルク・ショルティ
装置・衣裳:エツィオ・フリジェリオ
映像監督:ピエール・バベル
演  出:ジョルジョ・ストレーレル

[  収録:1980年7月14日、パリ・オペラ座  ]

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2006/09/07

高地で凸凹~日本、ドロー寸前イエメンを下す

Japan_15アジアカップ予選 グループA
イエメン 0-1 日本

日本代表メンバー=GK:川口、DF:阿部、闘莉王、坪井、ボランチ:鈴木、左サイド:三都主、右サイド:加地、トップ下:羽生(→我那覇、73分)、遠藤、FW:田中達也(→佐藤寿人、46分)、巻(→梅崎、93分)。

標高2300m、ピッチはでこぼこ、おまけに狭く、ボールは旧式モデル。完全アウェイの厳しいコンディションでのゲームでした。イエメンは専らカウンター狙いで、必死に守りを固めます。当然、日本はボールを支配できるものの、ピッチのおかげでボール・コントロールに苦しんで、素早いパス交換からの展開が繰り出せず、苦戦。相変わらず凡ミスも多く、コンビネーションが合わないシーンも続出します。そしてなんて言っても、そんな中からやっとの思いで作り出した絶好機でシュート・ミス。31分に右サイドの田中達也からのクロスをゴール前フリーで待ち受けた巻がヘディング・シュートを枠外に飛ばし、71分には繋いで繋いでDFをかわしてゴール前で作ったシュート・チャンスを遠藤があさっての方向へ蹴り出しました。シュート練習やってくれ・・・。

終盤、日本は高地で疲労困憊の中、闘莉王を前線に上げて、恒例のパワープレーに出ます。高さでは勝っているため、サイドから中に入れては何度か惜しいチャンスを作りますが、生かせず、試合はとうとうロスタイムに。このままドローかと諦めかけた91分、坪井が右サイドから中央に入れたクロスを巻が頭でゴール右前に落とし、そこに走り込んだ途中出場の我那覇がGKの脇を破ってゴール左へボールを流し込みました。日本、ついに得点。我那覇は代表初ゴールです。そのまま逃げ切り、試合終了。

これで勝ち点3を上積みした日本は、総勝ち点9。この日サウジアラビアがインドを7-1で下したため、サウジとともに、日本のグループ2位以内が確定。来年7月の本戦出場が決定しました。次は10月4日、国際親善試合でガーナと対戦します。オシム監督さんよお、解説の金田さんも言ってたけど、中央にドリブラーを入れてくんない?

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2006/09/04

猛暑であららん~日本代表、サウジに敗戦

Japan_14アジアカップ予選 グループA
サウジアラビア 1-0 日本

気温36℃、湿度80%という過酷な条件下のサウジアラビア、ジッダでのアウェイ・ゲーム。2トップにアルドサリとエイサを据えたサウジは先のW杯にも出場した強敵です。日本のメンバーはGK川口、DFが坪井、闘莉王、阿部、MF右に加地、左に駒野、ボランチが鈴木(→羽生、81分)で前に三都主と遠藤、FWは田中達也(→佐藤寿人、66分)、巻(→我那覇、74分)。

前半はホームのサウジが中盤を制し、日本は苦しい展開が続きます。運動量も少なく、凡ミスを連発して、ビルドアップも出来ない。前線も孤立して、攻撃の形がまったく作れないまま、時間だけが過ぎていきました。やっと30分、左サイドで裏に飛び出した三都主からのゴール前へのクロスをサウジDFがクリアし損ね、ボールがその先の田中達也の胸に当たってゴールインしそうになりましたが、GKホウジャが寸前でクリア。さらに4分後、田中が右サイドから切れ込み、加地を系由して最後フリーの遠藤がミドルシュートを狙いましたが、これもホウジャにセーブされます。43分には田中と三都主の連係からDFをかわし、最後田中が強烈なシュートを放ちましたが、わずかに枠を外します。前半、0-0。

後半になって、日本は細かいパスも繋がるようになり、攻撃に積極性が出て来ます。とりわけ右サイドの加地が起点となって、たびたびチャンスを作りますが、最後の詰めが上手くいきません。対するサウジも、前半同様数的有利を作りながら日本を揺さぶり続けます。いつ点が入ってもおかしくない状態。こうなると体力勝負という感じになりますが、そこはホームのサウジに一日の長がありました。73分、日本陣内中央にぽっかり空いたスペースでボールを持ったアミンがエリア手前から放ったシュートが、前の闘莉王の足に当たって右サイドにこぼれ、フリーのアルドサリの許へ。慌てて阿部がカバーに入りますが間に合わず、そのままシュートをぶち込まれました。サウジ、先制。

その後、日本も必死に攻撃を繰り返しましたが、気ばかり焦り、思うようにいきません。攻撃を司る頭脳が今の日本チームには完全に欠落しているんですよね。結局そのまま0-1で日本敗戦。悔やまれる試合となりました。

これでグループAは各チーム前半の3試合を消化して、1位=サウジアラビア(勝ち点9、得失差+8)、2位=日本(6、+7)、3位=イエメン(3、-3)、4位=インド(0、-12)の順となりました(2位までが来年の本大会出場)。アウェイ2連戦の初戦を落としたオシム・ジャパン、次は6日、イエメンとの標高2300mでの高地勝負が待っています。

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『モーゼとアーロン』

Cineken2_logo_3

Moisetaaron_1orfeo.blog=CineKen2
共同企画:

▼シェーンベルク《モーゼとアーロン》
(墺=西独、1974)
Jean-Marie STRAUB & Danielle HUILLET,
MOSES UND AARON 

出演:
ギュンター・ライヒ(モーゼ)
ルイ・ドゥヴォース(アーロン)
エヴァ・チャーポ(少女)、ロジェ・リュカ、リチャード・サルター(若い男)、ヴェルナー・マン、アルディン・M・アリ、アドリアーノ・アプラ、ヴァルテル・グラッシ、マルコ・メラニ(司祭)、ラディスラフ・イラフスキ(エフライミット)、フリードル・オブロフスキー(老女)、ヘルムート・バウマン、ユルク・ブルト、ニック・フララント、ヴォルフガンク・ケーグラー、ミヒャエル・モルナ−ル(踊り手)、ハンス=ペター・ベーフゲン、ハラルド・フォーゲル(戦士)、他

オーストリア国立放送管弦楽団+合唱団(合唱指揮ゴットフリート・プラインファルク)
指揮:ミヒャエル・ギーレン
制作・監督・編集・仏語字幕:ジャン=マリ・ストローブ、ダニエル・ユイレ
脚本&音楽:アーノルト・シェーンベルク
撮影:レナート・ベルタ、ジョヴァンニ・カンファレッリ=モディカ、サヴェリノ・ディアマンテ、ウーゴ・ピッコーネ
録音:イェーティ・グリジョーニ、ルイ・オシェ、エルンスト・ノイシュピール、ジョルジュ・ヴァリオ
衣裳:アウグスタ・モレッリ、レナータ・モロニ、マリア=テレザ・ステファネッリ
振付:イヒェン・ウルリヒ
助監督:パオロ・ベンヴェヌーティ、ハンス=ペーター・ベーフゲン、レオ・ミングローネ、ゼバスティアン・シャートハウザー、ガブリエレ・ソンチーニ、ハラルド・フォーゲル、グレゴリー・ウッズ

(2006年09月01日、 Cinémathèque Française - Salle Jean Epstein-)

データはこちら↓
IMDb : http://www.imdb.com/title/tt0071857/fullcredits

 ジャン=マリ・ストローブ&ダニエル・ユイレのものは《アンナ=マグダレーナ・バッハの年代記》(>関連項↓:西独=伊、1967)1本だけ見ときゃいいやな…と思ってたら、こういうのがありました。映画とオペラの関係に興味を持つ人は、厭でも(笑)一度は目を通しておくべきフィルムに違いない。つまんないと思ったら大間違い!…。実は、僕だって、ま〜たストローブ&ユイレかよう!…、あいつらシネマテークに強力なコネがあるんじゃねえの?…なんて、ジョージ・キューカー《ホリデイ》の最後のところを端折って、半ば義務的に見に行ったんですわ。
 案の定、のっけからスクリーン一杯に旧約聖書の独訳がドーンと出まして、例によって、まったく抑揚というもののない声で朗読が始まっちゃったもんで、ウヘーおいでなすったぜい!なんて思って、途端にもう睡魔にやられそうになってたら…音楽が始まるなり、ガバッと起き出して真剣に付き合い出しちゃった。すごくいいんです!…。確かに音楽が始まったって、例によって例の通り、ギュンター・ライヒのどアップばっかり映してる場面が延々と続く(笑)…とはいうものの…ですな。
 なるほど、シェーンベルクという人は一種天才肌の人だね。この人の《浄夜》とR・シュトラウスの《変容》あたりを較べてみると一目瞭然ですが、こんな主題のオペラを作ったって、音楽がめったやたら官能的なんだ。うん、これはもう、ドイツ音楽というよりもむしろドビュッシーなんかに近い音楽だよね!…。これをワーグナーかなんかの亜流のように作っちゃいけないんだよ!…。《グーレの歌》がワーグナーの亜流ってんだったらよくわかる。でも、《モーゼとアーロン》はもう全然違う音楽なんだ。ミヒャエル・ギーレンはそこのところをものの見事に出してて、決してブ厚い作りにしてない。スクリーンに出ない管弦楽はかなり大編成っぽいんですが、決してその重さや厚みを感じさせない。通常、このオペラの舞台上演には巨大な合唱が出てくるけれど、ここでは、まるでバロック合唱団みたいな小編成、それも極度に錯綜したポリフォニーだから、精鋭声楽アンサンブルみたいなのが担当してる。そう、ルネッサンス時代のポリフォニー以来、合唱音楽に関して最も本質的な仕事をしたのはシェーンベルクだったのかも知れないなあ…なんて考えも頭を過ぎります。へーえ、シェーンベルクって、こんなにも官能的な音楽なんだ!…って驚いてるうちに2時間くらいはあっという間に経って、最後まで行っちゃうのだよ。
 それから、このフィルム、客寄せパンダってな具合に、企画力のない歌劇場総監督が、舞台経験皆無ってな風な映画監督を呼んできて、舞台美術だけは立派なのを作って、演技は歌手任せってな調子ででっち上げた…とか、オペラ・ファンをニヤリとさせるために衒ってオペラを映画に入れてみたといういい加減な代物とは次元が違う。ストローブ&ユイレといのは、それこそ資金集めから、最後の編集段階まで(おまけに仏語字幕まで)全部自分たちでやっちゃうチームなんで、これが撮りたいと思って自発的にやった仕事。そりゃ、このチームの映画だから取っ付き難くないことは決してないけど、それだけのことはあるんだよね。
 ロッシーニみたいにモーゼの一言で紅海が真っ二つに分かれて…なんて特撮もなければ、物語だってない。神様は表象できるか、できないか?…とかの形而上学的議論に終始するわけで、そんな内容だから、管弦楽の方が逆に、ムンムン匂い立つような官能性に咽せ返っている。場所はほぼすべてローマ時代の古代劇場か競技場の廃墟。そのアレーナの中で儀式であって同時に演劇でもあるパーフォーマンスをやって、そいつをキャメラに収めてる。それに、蛇は出るし、黄金の仔牛は出る…とことさらテクストに忠実で具体的なところがあって、わざわざ舞台をほぼアレーナの中だけに限定した演劇的な作りに、ちょうど様式的な演劇の舞台に超写実的な要素を持ち込んだ時にも似た、極度の写実が写実そのものを超えちゃうという奇妙な感覚を産み出しているんだ。あの白い蛇なんかの生々しいこと!…。
 …というわけで、これは一度は目にしておくべきフィルム。ストローブ&ユイレというのは画が異常にキレイなところがあって、1時間半くらい、学者先生の講義やエンペドクレス哲学者のお喋りが続いたって、そのエンペドクレス先生のどアップの顔に写る葉っぱの翳とか、フィルムの最後の最後に森の中を小川が流れてて、光と影の交錯するやたら美しい木漏れ日なんかがチラッと出るだけで、それまでなんじゃいこれ?…てな具合に退屈してた映画を全部許しちゃう…ようなところがあるんだね。
 撮影がレナート・ベルタ。ただ、その点非常に残念なことに、今回上映されたプリントは、既に変色しちゃってて、総てが赤茶けた色になっていた点。想像で補って、ああ、こういう岩山の山並みはオリジナルではキレイだったんだろうなあ…、ナイル川の水も本当はこんなに赤茶けてなかったんだだろうなあ…なんて考えながら見るのは、特にこういうフィルムでは、やっぱし、ちょっとシンドイなあ!…。

CineKen2

関連項:http://perso.orange.fr/kinoken2/cineken2/cineken2_cont/cineken2_archive/forum0604.html#979
仏国立シネマテーク:http://www.cinematheque.fr

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2006/09/01

『シモン・ボッカネグラ』(パリ・オペラ座)

Dvdsimon_boccanegraparis DVDライブラリーより。

パリ・オペラ座での公演だが、1971年にアバドとストレーレルが組んでミラノ・スカラ座で発表したプロダクションが元になっている。スカラ座のキャストの中のカップッチッリ、フレーニ、ギャウロフの主役三人はそのままだが、ガブリエーレ役のカレーラスがルケッティに、パオロ役のヴァン・ダムがシアヴィに代わっている。

なにせ30年近く前の収録なので、音、映像ともに劣化が激しいのは致し方ないところだ。とりわけ映像は全体の色具合がくすんでしまって、平板に見えてしまう。舞台写真などで見る限り、落ち着いた色合いではあるものの、かなり色彩を豊かに使った美しい舞台(美術=フリジェリオ)だったようだが、その辺の感触はうっすらとしか読み取れない。さらに、きのけんさんからの報告によれば、このプロダクションにおいてストレーレルは舞台前面に紗幕を張り付けて見せていたそうだが、テレビ用の映像収録をする際、照度の問題でこの紗幕を取っ払ったとのこと。舞台全体がおぼろげに、幻想的に浮かび上がるストレーレル特有の舞台イメージを思い起こしながら、この映像を脳内変換するしかない。

光と影の微妙な変化によって、ドラマの流れをスムーズ、かつ有機的に展開させていくストレーレルの手腕はさすがに見事だ。群集の動かし方も上手い。帆船が舞台後方にシルエット状に浮かび上がる構図は、ただ美しいばかりでなく、このドラマ全体の背景やシモンの心象風景とも緊密に結び付いていて、実に印象的だ。雄々しくも、苦悩に満ちた人間シモンの姿がそこから鮮明に浮かび上がってくる。当時40代半ばのアバドの瑞々しい音楽の運びに乗って、カップッチッリ、フレーニ、ギャウロフたちが張りのある歌唱を披露。陰鬱な話ではあるが、輝きに満ちた舞台だと思う。

きのけん氏:
>僕が実際に見た中で、えらい違いがあったのがジョルジョ・ストレーレルの
>《シモン・ボッカネグラ》で、まづ間口全面に張ってある紗幕を外しちゃった。
>それで照明を明るくしたもんで、もう通常の時とは似ても似つかぬ色彩に
>なってるんだよね。あの舞台美術は、かなり派手な色を使って、それに
>仄暗いオレンジ色の照明を当てて萌黄色にしといて、それをまた紗幕という
>フィルターを掛けた上で客席から見るように作ってあるんで、それを全部
>外して、明るい照明を当てちゃうと…これはもう、なんとも醜悪な舞台に
>なっちゃうんだよね。本来はルネサンスの絵画がうっすら埃を被っている
>という色調なんだよ。

★★★★

シモン・ボッカネグラ:ピエロ・カップッチッリ
マリア/アメリア:ミレッラ・フレーニ
ヤーコポ・フィエスコ:ニコライ・ギャウロフ
ガブリエーレ・アドルノ:ヴェリアーノ・ルケッティ
パオロ・アルビアーニ:フェリーチェ・シアヴィ
ピエトロ:ジョヴァンニ・フォラーニ
射手隊長:マリオ・アニェッティ
アメリアの侍女:マリーゼ・アチェッラ

合  唱:パリ国立歌劇場合唱団
管弦楽:パリ国立歌劇場管弦楽団
指  揮:クラウディオ・アバド
演出補:ランベルト・プジェッリ
美術・衣裳:エツィオ・フリジェリオ
撮影監督:アンドレ・フレデリック
演  出:ジョルジョ・ストレーレル

[  収録:1978年、パリ・オペラ座  ]

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