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2006/07/26

『用心棒』

夏休み・特別研究レポートNo.1

Dvdyoujinbou_1 ▼黒澤明《用心棒》(日本、1961)

やくざの2大勢力が縄張り争いに明け暮れているため、すっかり寂れてしまった小さな宿場町。そこに口からでまかせの名前、桑畑三十郎を名乗る浪人が現れ、用心棒として雇われるふりをして、両派を衝突させて破滅させようとするのだが・・・。

黒澤明監督の傑作娯楽映画。痛快無比に面白い。西部劇のスタイルを取り入れながらも、しっかり時代劇している(笑)。三船敏郎、東野英治郎、山田五十鈴、河東大介、仲代達也、司葉子、等々の役者の魅力、佐藤勝の音楽の素晴らしさ、ユーモアも交えた上質の脚本、こうしたものを基に、黒澤監督の腕がまた冴え渡る。

ひとつとりわけ面白いと思ったのは、三船敏郎がしょっちゅうめしを食っていること。出だしで東野英治郎のめし屋に押し掛け、早速めしを食い出したかと思ったら、しばらくして、「めしはいい。酒だ」・・・って、アンタ、しっかりめし、食ってたやんけ!(笑)その後も鍋をつついたり、酒を飲んだり、と、やたら飲み食いが続く。が、最後は、そのめしを運んできてくれる筈の東野英治郎が捕まってしまったので、彼を助けるため、空腹のまま最後の決闘へと赴く。かっこいいねえ!(爆)

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コメント

 …ほんと、役者が揃ってるんですよね。日本映画は以後こんなキャストって組めなくなりますよね。もう全員名前を出したいくらい!…。羅生門網五郎(あの巨大な奴)、ジェリー藤尾(腕を叩き斬られる)、志村喬(造り酒屋)、山茶花究(丑寅)、藤原釜足(名主)、沢村いき雄(番太)、渡辺篤(棺桶屋)、藤田進(ちゃっかり逃げちゃう本間先生)…すごいよねえ…。
 黒澤=三船ゴアのUKKEYさんのコメント待ってます!(笑)。
CineKen2

投稿: きのけん | 2006/07/26 18:07


きのけんさん、どうもです。
へえ~、あの逃げ足の速い本間先生が藤田進ですか。すごいメンツですねえ、やっぱり。みんなインパクトありますよねえ!

投稿: Orfeo | 2006/07/26 19:19

やってまいりました! そりゃあ面白いですよ。黒澤も三船も油ののったころですもんね。まあなんというか、これは映画だ! ていう感じがするわけです。たしかこのときの殺陣はラグビーのタックルの動きをまねたものだったという話をきいたことがありますが、きっと監督はこれをとってるときいろんなアイデアが浮かんで楽しかったんだろうと思います。ぼくは三船さんが一番映えていた作品はこれではないかなあなんて思いますが、このあとの「椿三十郎」もいけてますよ。

投稿: 宵の明星 | 2006/07/27 22:49


UKKEYさん、どうもです。
ラグビーのまねって、最後の決闘の三船の動きですよね。いきなりフェイントをかけて、軽快なフットワークを披露してますからね。「俺に近づくんじゃねえ」の仲代達也があっさりやられちゃうのも驚きでした(笑)。

投稿: Orfeo | 2006/07/28 09:35

三船敏郎って、小柄なのに声が太くて大きいですよね。
私の世代だと、三船敏郎は、大物俳優で、なかなか奥さんから離婚してもらえなかったという印象が強いです。
なんて、ろくでもないはなしをしちゃいましたが、、、

orfeoさん、
newが赤くなっただけでなく、記事の題が出るようになったんですね。でもどうやら、私達ソネット組は、新しい記事を書いても反映されないようなんですけど。直せるものなら、ぜひお願いします。

投稿: keyaki | 2006/07/28 13:17


>keyakiさん
リンク・リニューアルで、またイライラさせることになってしまって、申し訳ありません。ソネットもちゃんと記事を拾ってはいるんですが、1日1回しか読み込まないみたいなので、大幅に対応が遅れるようです。昨日の夕方のkeyakiさんの最新記事を読み取るのが、たぶん今日の夕方ぐらいになるんじゃないか、という有様。というわけで、newマークは現在2日間有効の設定にしてあります。

なお、もしもそちらのほうで更新ピングを
http://ping.rss.drecom.jp/
のほうまで飛ばせるように設定できれば、対応が早くなるようです。できるでしょうか?

ところで、私も昨夜からkeyakiさんのところにコメントを送り続けているのですが、すべて拒否されている状態です。ほかにもそういう人が多いんじゃないでしょうかね。善処のほう、よろしくです。

投稿: Orfeo | 2006/07/28 13:42

orfeoさん、前は数分で反映していたような気がしたもので。
>更新ピング
というのはよくわかりませんが、ないようです。

コメント拒否されてますか、残念! 申し訳ないです。
スパムブロックキーワードの設定だと思うのですが、"orfeo"に関係するもの、or eo とか交ざっているものをはずしてみましたので、試してみて下さい。

投稿: keyaki | 2006/07/28 14:38


keyakiさん、どうもです。
何度かやってみたのですが、やはりコメントは入りません。
嫌われてしまったようです(泣)。。。

投稿: Orfeo | 2006/07/28 16:45

 Orfeoさん、お久しぶりです。

私も三船さんのファンですよ~「用心棒」や「椿三十郎」あたりは魅力たっぷりで、「七人の侍」のころよりも風格のある演技でしたね~しぶすぎ(笑)です、ホント!

今回は「風と共に去りぬ」を記事にしましたが、アドには三船さんの記事を入れましたので、よろしければ覘いてやって下さいまし~ではまた!

投稿: ルーシー | 2006/07/28 20:34


ルーシーさん、こんばんは。

三船敏郎って、シリアスに演じていても何気にコミカルな味があったりして、得体の知れない役者さんですね。さすがは大物!(笑)
遊びに伺わせていただきます。

投稿: Orfeo | 2006/07/28 21:14

用心棒のスレッドに、度々申し訳ないです。

Orfeoさん、多分今度は大丈夫だと思いますので、懲りずにコメントして下さい。(OrfeoさんのふりをしてテストしてみてOKでした)

投稿: keyaki | 2006/07/28 21:48


keyakiさん、わざわざご報告、ありがとうございます。
早速コメントを入れさせていただきました(・・・結局たいしたコメントじゃないんだけどw)。あ~、スッキリしたあ!(爆)

投稿: Orfeo | 2006/07/28 21:57

>keyakiさん:

 keyakiさんのところでは時々ありますねえ。僕の場合は最初のやつが字数超過で、その表示が出なくて原因が判らなかったんで orfeoさんのところへ入れちゃったんでした。その次の時はちゃんと 2500字までという表示が出まして、原因が判明したというわけ。それからもう1度あったんですが、その時は、しばらく余所をうろついて、また戻って、コピーしてあったのを貼り付けて投稿したら問題なくちゃんと行きました。
 でも、皆どこでもスパム対策をやってるってのに、うちの Infoseek=楽天だけだよね、野放しにしてるのは!…。あすこユーザが画像を入れるのは禁止してるんですよ。それなのにスパム広告には動画まで出ちゃうんだから、いったいどうなってんの?…って言いたくなるよねえ。広告主から金貰ってんじゃないの?…。皆さん、ブログ作るなら Infoseek=楽天だけは止しといた方がいいですよ!…。UKKEYさんの掲示板の方にはスパムが入らなくなったよ!…ちゃんと対処してんだよねえ!…。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/07/29 04:58

 話を元に戻します。
 僕が黒澤明をすごいな!と思うのは、昔からの、それこそ無声映画時代から活躍しているような大ヴェテランたちが大挙して馳せ参じてきてることなんです。これはやっぱしスゴイことですよ。藤田進は黒澤の処女作《姿三四郎》(1943)で売り出されたようなもんだけど、例えば、ここでは棺桶屋をやってる渡辺篤。黒澤映画の常連で、《どですかでん》(1970)が最後かな?…。この人、なんと小津安二郎の現存する最古のフィルム《和製喧嘩友達》(1929)で主役やってんだよねえ!…。山田五十鈴はついこないだ溝口健二《折鶴お千》(>610 : 1935)を見たばかり。丑寅の子分のチョイ役で出てる高木新平なんてのも戦前の大スターで、和製ダクラス・フェアバンクスなんて言われた軽業が得意な戦前のアクション・スターなんだよねえ…。《七人の侍》(1954)の野武士の頭目も彼だけど、1度限りじゃなくて何度も出てる。馬目の清兵衛の河津清三郎はこのフィルムだけだったと思いますが、これも無声映画時代からの人。溝口健二お気に入りの脇役ですね。名主多左衛門の藤原釜足も1930年代からの人で、《生きる》(1952)から《影武者》(1980)まで…。
 うん、やっぱし、こういう連中に認められるってのは 映画評論家なんかから評価されるよりももっともっと難しいと思いますよ。
CineKen2

投稿: CineKen2 | 2006/07/29 05:40


きのけんさん、どうもです。
う~ん、なるほどねえ。脇役一人一人がやけに存在感があって、「いったいどっから出て来たんだ、こんな人たち」なんて思っちゃいましたが、なるほど、そこから出て来てたんですか。そりゃ面白いはずですよね。

投稿: Orfeo | 2006/07/29 08:03

orfeoさんどうもです。

>三船敏郎って、シリアスに演じていても何気にコミカルな味があったりして、得体の知れない役者さんですね。

そうそう、豪胆さとユーモア、これですねえ。クリントイーストウッドがこのユーモアの部分をかなり意識しているみたいで、ときどき似てるなあと思います。

あときのけんさんもおっしゃってますが、役者の豊富なこと!
もっとも世の中には無駄に豪華キャストをうたっているものもあるわけですがこれは正真正銘フルキャストでしょう。
後年黒澤がいまいち評価されないというのは役者が小粒になってしまったというのもあると思います。やはり、脚本、監督、役者これがそろわないとね。あとヒットするか否かというのなら、これに「時の運」というのもありますね。 

投稿: 宵の明星 | 2006/07/29 16:32


宵の明星(UKKEY)さん、こんにちは。

クリント・イーストウッドのユーモア・・・ですか。このへんは、是非きのけんさんに大いに語ってもらいたいところです^_^;;

>後年・・・役者が小粒になってしまった

これは大きいですよね。"名優"というより、"怪優"だらけですもんね、《用心棒》は・・・。こりゃかなわん、と思いました(笑)。

投稿: Orfeo | 2006/07/29 18:46

 うーん、上に出てきただけでも、いつか CineKen2でまともに扱わなきゃならんテーマが結構あるなあ。
 まづ Orfeoさんの記事に出てくる食い物の話。僕が即座に思い浮かべたのは《生きる》後半が全部お通夜の食事の場面になってるところとか、《どですかでん》で浮浪者のオヤジの食い物を漁りに繁華街へ繰り出していく少年。《赤ひげ》の泥棒少年…いっぱいあるよね。でも、食事場面を出すというのはアジア映画に極端に多いんだよね。日本では小津にしょっちゅう出てくるし、韓国、台湾、中国、香港…、ついこないだ見た侯孝賢の《恋恋風塵》(1987)なんかでも最初から最後までメシばっかり食ってるんだよねえ…。
 Orfeoさんの「いったいどっから出てきたんだ」というのと UKKEYさんの「これぞ映画!」というのは、これで黒澤の映画を初めて見た時の僕の第一印象と完全に合致します。
 三船敏郎がああいうコミックなところとハードボイルドなところを見事にミックスした独自のスタイルをものにしたのは《七人の侍》からじゃないかと思うんですが、それ以前の彼氏って、青白きインテリ!ってな感じさえするんですよねえ…。《静かなる決闘》の梅毒に冒された若き医師、《酔いどれ天使》の肺病病みヤクザや《野良犬》の青二才刑事もちょっとそうですが、溝口健二の《西鶴一代女》の田中絹代の恋人役とか…。《醜聞》の画家もそうだしね。うんうんそうなんだ、あれも黒澤明の例の手口だよね。大人しくて優しい人をド迫力のすごいのに見せちゃう…という。僕は宍戸錠があの感じをかなり見事に受け継いでいたと思うんだけど、如何?…。
 ほんと、僕なんか《七人の侍》の久蔵こと宮口精二が、小津によく出てくるしがないサラーマンとか、お医者さんや街のおっさんをやってるあの人と同一人物だったとは、ほんのつい最近まで気が付かなかったくらい!…。ええーっあれが宮口精二だったのかよー…なんて(笑)。そうそう、《生きる》の苦み走ったヤクザ!、その子分の加東大介の頬にすごい傷跡があったりしてね。でも、さすがの黒澤も笠智衆だけはさすがに怖いおっさんにはできなかったみたいだけど(《悪い奴ほどよく眠る》の鬼?検事と《赤ひげ》、《夢》)。「怪優」…そうそうまさにその通りなんだよねえ…。僕は初っ緒三船敏郎に叩き斬られる3人も好きだなあ。ジェリー藤尾に中谷一郎と大橋史典、それから清兵衛の娼家の娼婦たちの見事な面の皮!
  あっ、それからルーシーさんのところに出てくる三船敏郎発掘の逸話には、もう一つ黒澤明のヴァージョンというのがありまして、自伝『蝦蟇の油』に出てきます。
 最後に、今回調べてみて気が付いたんだけど、これってシネマスコープで撮ってるんじゃない!。僕は、新シネマテークが開場して、そのいちばんでかいラングロワ映写室で初めてシネマスコープをフルサイズで上映してるのを見たんだけど、これはすごい迫力だぜ、きっと!…。そうそう、それであのメイン・ストリートがあんなに幅広く作ってあるんだよ。シネマスコープ画面の端から端までフルに使って、さらに火の見櫓まで置いて上下のサイズも見事に使ってる(70mmは横長になっただけで上下に拡張されてない)。うう〜フル・サイズで見たいなあ!…。
CineKen2

投稿: CineKen2 | 2006/07/29 21:51


そういや、侯孝賢の《珈琲時光》(2003)もメシ食ってばかりいるなあ、ってな話を以前CineKen2-FORUMでしましたよね。漠然と小津映画の影響かと思っていましたが、結構根が深いんですかね、この手の描写は・・・。

宍戸錠については、おっしゃることはなんとなく理解出来ますが・・・すいません、彼の映画、まともに見たことないや。ウチらの世代じゃ、そんなもんかな?(笑)

投稿: Orfeo | 2006/07/30 08:54

 続きをUKKEY(=宵の明星)ブログ「蓮華的日常 日に一つの感動を・・・」に入れましたので、以下のリンクからどうぞ…。
============
▼黒澤明と三船敏郎の出会い(黒澤明『蝦蟇の油ー自伝のようなもの』より)
「(…)昼の休みにセットから出て来ると、高峰秀子に呼びとめられた。
 『凄いのが一人いるんだよ。でも、その男、態度が少し乱暴でね、当落すれすれってところなんだ。ちょっと見に来てよ』
 私は、昼食もそこそこに、試験場へ行ってみた(…)」
>続きを読む↓:
http://myoujyou.cocolog-nifty.com/renge/2006/07/post_27c3.html#c8963521

CineKen2

投稿: CineKen2 | 2006/07/31 07:34


>CineKen2さん
面白い話ですね。リンクありがとうございました。

投稿: Orfeo | 2006/07/31 08:46

>宍戸錠

 …いや、僕だってそうよ!…。宍戸錠を見たのは、こっちで鈴木清順の日活時代の映画が出回るようになってからですわ。20年前シネマテークが2年がかりでやった日本映画史大特集の時も、確か1度も出会わなかったはづ…。
 《探偵事務所23 くたばれ悪党ども》(1963)とか、《肉体の門》(1964)、《野獣の青春》(1963)、そしてかの伝説的な《殺しの烙印》(1967)くらいなもんよ。
CineKen2

投稿: CineKen2 | 2006/08/03 17:01


・・・ホッとしました。また、「恥、恥、恥ーーー!!」って言われるのかと思っちゃいましたよ(爆)。

投稿: Orfeo | 2006/08/03 17:44

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    先日の土曜日(3日)、久しぶりに古い映画を観ようとレンタルしてきました [続きを読む]

受信: 2006/07/29 11:29

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