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2006/07/29

『アイーダ』(モネ劇場)

Dvdaidamonnaie DVDライブラリーより。

このところ欧州で高い評価を得ているベルギー王立モネ劇場。そこで、ロイヤル・オペラとの共同制作の下、2002年1月末に初演されて大評判となったのがこのプロダクション。この映像はその2004年10月の再演の様子だ(初演時の指揮は前音楽監督のパッパーノ)。ボブ・ウィルソン登場ということで想像が付くとおり、虚飾を綺麗さっぱり剥ぎ取って、すっきり簡素化された薄暗がりの舞台上で、いつもながらの儀礼的身振りを付けて歌手たちが緩やかに動き回る。『アイーダ』らしくない?だからいいんでしょ?だいたい、そんなものをウィルソンに求めてはいけません(笑)。
余計な装飾性こそ排除しているものの、その舞台は音楽とともに刻々と、かつ繊細にその姿を変えていく。ピラミッドだって出てくる。街並だって見えるじゃないか。でも、それが前面にしゃしゃり出てくることは、決してない。焦点はいつだって人間に、あの様式化された身振りによって支えられた身体性に集中する。そこに浮かび上がるのは、アイーダとラダメスの悲恋の物語から純粋抽出された、その祖型ともいうべきイメージ群だ。
初演時とキャストがほぼ同一らしいので、歌手陣はウィルソンの難しい要求をよく消化して、(突き抜けてはいないが)歌、演技ともに健闘している。パッパーノの後任、大野和士が付ける音楽がこじんまりとしていて、ダイナミクスに欠けるのがやや惜しまれるところか。来年退任ですってね。ご苦労様でした。(追記:退任は2008年でした。もうちょっと頑張って下さい。)

★★★☆

アイーダ:ノルマ・ファンティーニ
ラダメス:マルコ・ベルティ
アムネリス:イルディコ・コムローシ
アモナズロ:マーク・ドス
ランフィス:オルリン・アナスタソフ
エジプト王:ギド・イェンチェンス
尼僧長:ミケーラ・レモール
エジプト王の使者:アンドレ・グレゴワール

合  唱:王立モネ劇場合唱団
管弦楽:王立モネ劇場管弦楽団
指  揮:大野和士
演出・美術・照明:ロバート・ウィルソン

[  収録:2004年10月15日、ブリュッセル・モネ劇場  ]

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コメント

劇場で見たら、映像とは違う印象を受けるのかもしれませんね・・・

投稿: edc | 2006/07/29 09:26

出ました! 天才!
この手の演出って、凡人にはよくわかりませんが、使い回ししないでほしい、というのが凡人の本音。といってもアイーダ以外は写真で見ただけですけどね。

>いつもながらの儀礼的身振りを付けて歌手たちが緩やかに動き回る
舞台装置は、象さんや馬や虎やライオンが出なくてもいいですけど、この無表情な硬直した人形ぶり、、文楽の人形はちゃんと表情がありますけどね、、は、私には音楽無視に思えます。だって、同じような、メイク、衣裳、動きを異なる様式の音楽に使い回ししているわけですから。

歌手のなかには、造反者も現れているようですので、歌手たちを納得させられないというか、エラい演出家だから言われた通りにやろうかというのって、、、モゴモゴ

>劇場で見たら、映像とは違う印象を受けるのかもしれませんね・・・
・・・・うん、そうとも思えないですけど、そうかなぁ。
まあ、一種の踊りでしょうから、ウィルソン流舞踊専門集団を結成すれば、完成度の高いすばらしいものになるのではないでしょうか・・・

投稿: keyaki | 2006/07/29 09:58


>edcさん
TBありがとうございました。
かなり評判が悪いので、擁護してみました(爆)。たしかに映像では捉え切れない嫌いがありますね。まあ、これはどんな舞台に対しても言えることかもしれませんが、ウィルソンのように、素っ気無いようでいて、実は入念に演出されている舞台の場合、尚更だと思います。

>keyakiさん
相当キツイ皮肉ですね(笑)。でも、使い回すこと自体に、別に問題はないんじゃないですかね?嫌なら見なけりゃいいだけです(爆)。歌手にしたって、これで嫌なら、「わたしにはできません」と言って、降りりゃいいだけ。ただそれだけのことだと思います。

投稿: Orfeo | 2006/07/29 11:10

>嫌なら見なけりゃいいだけです(爆)
おっしゃる通りです。

叱られちゃいましたけど、いいわけさせてもらえば、まあ、総合芸術としてのオペラのジレンマとでもいいますか、そういうものを感じたので、余計なことを言ったわけです。こういう演技ではない、踊りにに近い動きをさせるのであれば、舞台上は訓練された役者が演じて、オケピットで歌手に歌わせたほうが、いいのではないかなぁ、なんて、素人の私の感想です。皮肉じゃないですよ。

>歌手にしたって、これで嫌なら、「わたしにはできません」と言って、降りりゃいいだけ。ただそれだけのことだと思います。
これがなかなか難しいことのようですよ。やりたくてもできないでしょう、現実問題として。
あるベテラン歌手が語っていますが、自分は、演出家とか指揮者、共演者を選べる立場だからいいけれど、今の若い歌手は気の毒だ、と。もちろん一般的な話で、ウィルソンのことではないと思いますけど。

投稿: keyaki | 2006/07/29 21:07


keyakiさん、どうも。
別に叱ったわけではないので、誤解なきよう。一般論です、一般論・・・(笑)。パリにしろ、ブリュッセルにしろ、あちらの人たちはウィルソンがどんな舞台を作るのか重々承知の上で観に行く。嫌なら劇場になど行かない。それだけの話だし、それでいいんですよね・・・という話をしたかっただけです。

歌手と役者を分離するという演出も、ウィルソンではありませんが、すでにあったと思います。でも、それはやはり変種というか、別物ですよね。オペラを観ている気には全然なれないと思うなあ。

最後に、若い歌手たちは降りたくてもそうは簡単にいかんだろ、というご指摘ですが、そりゃそのとおりだと思います。で、なんとかかんとか"重労働"を終えて、インタビューで「あんな演出で歌い辛くてしょうがなかったです」などと言って、歌の不出来をすべてウィルソンのせいにして、憂さ晴らしをする(笑)。ウィルソンにすりゃ、オペラの場合、随分手加減してやってると思うんですけどねえ・・・。

投稿: Orfeo | 2006/07/29 22:05

 お次はウィルソンだと言うから、何が飛び出すかと思ってたら…意外なものが出ましたねえ!…。
 まづ初めに大野和士の退任の話、全然知らなかったんですが、もうちょっと詳しいこと判ります?…。
 実は、僕は、彼がモネー座に就任した時、『レコ芸』にモネー座という欧州オペラ界の「戦略的」な場にに任命された、なんて書きまして、さらに次号でも再び繰り返しているんですが…。
 というのは来年1月1日よりスカラ座総監督の専任となり、他のすべての管理職(エクス音楽祭+ピーター・ブルックのブッフ・デュ・ノール座+マドレーヌ劇場+ウィーン祝祭週間:まるでリスネル企業グループだよねえ!)から一切身を退くステファヌ・リスネルの後任にモネー座総監督ベルナール・フォクルールが任命されたからなんです(こっちは掛け持ち)。だいたいモネー座というのは現パリ国立歌劇場のモルチエとの関係、モルチエを通じて、ザルツブルク(…はもう切れたかも知れないですが)、ルール芸術祭、パリ国立歌劇場、次にモルチエ時代の音楽監督シルヴァン・カンブルランを通じフランクフルトやバーデン・バーデンとの関係あり、先代音楽監督パッパーノを通じてコヴェント・ガーデンとの関係、昔から常に共同制作をやってたアムステルダム、同じく姉妹劇場みたいだったパリ・シャトレ座を通じてリスネルのスカラ座と関係(さらに一方でリスネル=バレンボイムの軸と、他方で古楽団体を通じたルートでベルリンと…)、さらに今回フォクルールのエクス任命を通じエクス=ブリュッセル枢軸…と、ますます「戦略的」な場になってきたわけ。だから大野和士もますます活躍の場が増えるという予想だったんですがねえ…。
 まあ、彼氏が本当にオペラ座の音楽監督向きの指揮者なのかどうかは、ちょっと疑問があるんですが…、彼自身はもうちょっと違うことがしたいんじゃないの?…。
 というのも、かつてパリは、そういった指揮者の資質を見誤ったお陰で大失敗してるのよ。つまり、セミヨン・ビシュコフをパリ管に任命して、チョン・ミュンフンを国立歌劇場に任命しちゃったのは、僕に言わせると、大失敗だったんで、本当は逆じゃなきゃいけなかったの!…。チョンは、バレンボイム時代毎シーズンのようにパリ管に呼ばれていたし、だいたい彼はコンサートや室内楽の方が断然いい人なの。それに対しビシュコフはオペラがやりたくて仕方ない人で、パリ管では欲求不満になっちゃった。結局パリ管では楽員たちと大喧嘩であっさり追っ払われちゃったでしょ(あいつを追っ払ったのもリスネル!だよね:クリストフ・エッシェンバッハ現音楽監督が来るまでのつなぎでクリストフ・フォン・ドホナーニとフランス・ブリュッヒェンを「特別招待指揮者」に任命したのがシャトレ座とパリ管の総監督を兼任していた時代のリスネルなんだ)。本当は、ビシュコフみたいなああいう異色指揮者はのっけからパリ管みたいなメジャー団体の音楽監督で本領を発揮するわけがないんで、それこそラトルみたいにバーミンガムのようなマイナー団体を自分の手兵に育てながら自らも成長していくという行き方をした方が賢明だし、自分のやりたいこともちゃんとやれるわけよ。それにもまして、全然関係ない僕にさえ不満を漏らしていたくらいビシュコフはオペラがやりたかったの。そして、チョンはと言うと、僕はオペラ座時代のチョンを多分全部聴いてるんじゃないかと思いますが、オペラよりもコンサート、そしていちばん良かったのが室内楽なんだよねえ…。オペラで彼に心底感心したのは、初っ緒の《トロイ人》と《ムツェンスク県のマクベス夫人》くらいのもんだぜ。ところが、出来不出来はあったにせよ、管弦楽のコンサートと、特に楽員たちとの室内楽はやっつけ仕事というのが全然なかったよ。
 …大野和士の辞任というのも、そういう感じかなあ?…というところなんですが、如何なもんでしょ?…。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/07/30 19:10

 この頃になると、もうモネー座を全然追い掛けてなかったんで、こんなの知りませんでしたが、それにしてもモネー座がよくウィルソンを買えたねえ…。あいつが来ると、特にこれみたいな新制作の場合、リハーサルなんて数週間じゃ収まらなくて数ヶ月だぜ!…。まあ、だからこういうキャストなんだろうけどね…。
 でも、モネー座の制作が出るとは嬉しいですねえ。すごく好きなオペラ座なんですわ。オペラってのは、やっぱしあの程度の規模のホールで聴くのがいちばんいい!。ほんと、バスチーユなんて中に入るのも厭!(笑)。あと、イタリアの小都市のオペラ座とかね。Orfeoさんだって、例の《オルフェオ》に感激したのは、ああいう小規模のホールだったからだぜ!…。
 10年ちょっと前に改築されたリヨンの歌劇場がいいのは、建築プランの段階から、ルイ・エルロみたいな演出家兼総監督と、当時の音楽監督ジョン=エリオット・ガーディナーが計画当初からしっかり参加していたからなのよ(ガーディナーは完成前に辞任)。つまり、政治家たちが上で勝手に決めた計画を押しつける(パリ=バスチーユ型、あるいはモンペリエのコールム歌劇場型)のではなくて、演る側が、自分の理想とする劇場に最も近いものを考えて作ってるわけ。アムステルダムのオランダ音楽劇場もそうだよね。まあ、ブリュッセルのモネー座は19世紀の容れ物だけれど、ああいう風に、歌手なんかが、もう目と鼻の先に見えてるってのはいいよねえ…。やっぱりオペラはこういう劇場で見るのが本当って気がする。バスチーユなんて、なんか100m先でなんかわかんないけどやってますなあ!…って感じだもんね(笑)。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/07/30 19:39


え~と、まずは訂正。大野和士の辞任は来年ではなくて、2008年でした。というか、元々は、来年の2007年に総監督のフォクルールとともに辞任するというのが既定方針だったそうですが、劇場側からの要請を受けて、大野だけ1年延長になったらしい。こちらでは、朝日新聞とサンケイ新聞が4月下旬にニュースとして流しています。

というわけで、大野のほうにはもうすでに、世界各地のオペラハウスから仕事の依頼が殺到しているそうで、主だったところでは次のようなスケジュールが決まっている模様です。

2007年:『アイーダ』(MET)
      『ムツェンスク郡のマクベス夫人』(ミラノ・スカラ座、新演出)
2008年:『マクベス』(同、新演出)
2008/09年:『エレクトラ』(ベルリン・ドイツ・オペラ)
2009/10年:『影のない女』(同、新演出)
2010年:『さまよえるオランダ人』(MET)

投稿: Orfeo | 2006/07/30 19:53

 な〜るほどねえ。Orfeoさんが即座に対応してくれたお陰で『レコ芸』記事発送前に修正することができました。
 まあ、朝日と産経のサイトでも検索できなかったですが、こっちのマスコミなんかもてんで知らん顔してますね。モネー座のHPでも知らん顔だし。…おかしい!、だってフォクルールは今シーズン限りなんでしょ。新総監督の一言くらいあったっていいはづじゃない!。大野和士のHPも知らん顔だし…。記事をようやく『フィガロ』で見付けたんですが、ベルギーみたいな辺境になると、こうも無視されるもんなんですかね。
 でも、モネー座も大変だね。カンブルランが辞めてから、音楽監督が二代続いて自分のキャリアのワン・ステップと考える人が続いちゃった。ああいう劇場には、本当はもうちょっっと長期的な展望で企画力を発揮してくれる人が必要なんだけれどね。大野和士の方としたって、あすこなら、ただ単なるお雇い指揮者以上の企画力を発揮できる絶好の場だったのに…。
 …うん、やっぱりスカラ座が多いですね。エクスは未だないみたいだけど、やっぱしリスネルに目を付けられていたんだ。エクスじゃ、佐渡裕の方は一回でおしまいだったけどね。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/07/30 22:19


私のいいかげんな情報がそのまま載らなくて、よかった!(爆)

「今シーズン限り」っていったって、「2006/07シーズン限り」ですから、まだ新総監督のご挨拶が入るには早過ぎ、ですよ^_^;;だいたい、後任は決まったのかいな?

大野和士が音楽監督向きの指揮者かどうか?まあ、たしかに政治力、リーダーシップを発揮して、劇場の舵取りをしっかり担えるようなタイプの人とも思えませんけど・・・。フォクルールがいたからこその大野、だったんでしょうね。

「小規模・中規模ホールのほうが断然いい」という点は、まったく同感です。やはり舞台と客席がかけ離れていてはつまらない。キャパシティ優先の大型ホールばかり作ってんじゃねえぞ!・・・ということで(爆)。

投稿: Orfeo | 2006/07/31 08:39

お礼!
 R・シュトラウス協会年報への原稿が終わって(ありゃ、あれもビルギット・ニルソン追悼だから、ここへ下書きを出したヤツだ!)、『レコ芸』の来月号用に書いてあった原稿を読み直したら、やっぱしフォクルール=大野チームが少なくともあと数シーズンは続くことを前提として書いてんだよね。お陰様で全面的に改稿することができました。次の総監督もちゃんと決まってるんですが、モネー座のHPは相変わらずフォクルール=大野になってますねえ…。新シーズンのプログラムが出た時点でシャトレ座では早々に前任者ブロスマンによる後任者の紹介文を載せてましたが…。モネー座では予告さえ載せてない。そう、あの国はちょっとそういう閉鎖的なところがあるよね。関係者さえ知ってればいいっていう…。モルチエやフォクルールを流出させちゃったのも、そういう閉鎖的な環境だったからかもね?…。でも、フォクルールも最後の頃は、あまりにワンマンだってんで、ちょっと評判悪くなってました。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/08/01 17:23


きのけんさん、どうも。

そういや大野って、エクスに昨年出ているでしょ?モネ劇場を引き連れての客演で。以下、某サイトより引用します。

==========================

フランスの批評家が集まり、今シーズン(2005-2006)の最高のパフォーマンスを選ぶ「第43回 フランス批評家大賞」 43eme Palmares du Prix de la Critique において、大野和士指揮のモネ劇場2公演が、批評家大賞、ヨーロッパ大賞に選ばれ、6月20日パリ・オデオン座にて表彰式が行われた。

批評家大賞
 フィリップ・ブースマンス(ボスマン) 「ジュリー」 (リュック・ボンディ演出)
 (2005年7月 エクサン・プロヴァンス音楽祭でのモネ劇場客演)

ヨーロッパ大賞
 ムソルグスキー 「ボリス・ゴドゥノフ」 (クラウス・ミヒャエル・グリューバー演出)
 (2006年4月 モネ劇場)

==========================

ということだそうだから。

投稿: Orfeo | 2006/08/01 17:53

>大野和士が音楽監督向きの指揮者かどうか?まあ、たしかに政治力、リーダーシップを発揮して、劇場の舵取りをしっかり担えるようなタイプの人とも思えませんけど

 …と言われていて、あれは単なるお雇い指揮者だよ、くらいに思われていて油断してたら、したたかな政治力を発揮しちゃって、例のセビリアの事故を切っ掛けに、自分の言うことを聞かない総監督(…というか事務長だけど)まで追い出してパリ国立歌劇場を乗っ取りかけたのがチョンだよね。やっぱし韓国人の方がしたたかなのかな?…。大野さんは純然たる音楽家なんで、あまり政治やなんかには関わり合いになりたくなかったのかも?…。だからオペラ座の音楽監督なんていう企画や運営まで面倒見なきゃならんしんどいポストは本当は厭なのかもね?…。クライバーみたいだな(笑)。僕は、リヨン歌劇場でのガーディナー同様にミンコとかフィリップ・ヘレヴェヘならそれが出来ると思うんだけどねえ…。彼らならブレーンになってくれる人だってちゃんといるし…。

>キャパシティ優先の大型ホールばかり作ってんじゃねえぞ!

 大賛成!特に公共部門がメインのフランスでは、おおいにそれが言えます。バスチーユだって、バレンボイム=シェロー=ブーレーズ=モルチエが噛んでいた頃のプロジェクトは、演目毎に、舞台と客席両方の構造を変えられるモデュラー・ホール(芝居のホールはもうこれが普通で、パリの音楽都市大ホールがモデュラー・ホールになってるのはこの時のコンセプトが持ち越されたからなんです)として構想された中ホールが計画の中核だったんですよね。つまり現在ある大ホールで一般向けの大きなものをやって、ガルニエよりはだいぶ小さい中ホールでバロックや現代物をやって、こっちを本来の活動の中心とする…という計画だったのよ。この計画が放棄された時点でブーレーズが抜けちゃって、ブーレーズが抜けたら、バレンボイムとシェローも抜けちゃった(笑)というわけ。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/08/01 18:41


う~ん、ただ、先ほども載せたとおり、モネ劇場のラインナップって、ボンディを呼んで、グリューバーを呼んで、そしてウィルソンまで呼んで、となると、たしかに凄いかモネ(・・・お粗末w)。フォクルールが抜けて、これがどうなるか?・・・といったところでしょうか。

投稿: Orfeo | 2006/08/01 20:51

>たしかに凄いかモネ

 ただ、ほとんど全部他の劇場との共同制作ですよね。普通はパリのシャトレ座かアムステルダム、モルチエのザルツブルク時代はザルツブルク、フランクフルト、コヴェント・ガーデン、リヨン…、シャトレ座のリスネルとの関係はエクスに持ち越され、スカラまで続くかな?…。後任がよっぽど優秀なやり手でないと、ああいう関係を活かせないよね。そうそう、リスネル、ブロスマンと続いたシャトレ座と、モルチエ、フォクルールと続いたモネー座は後任がシンドイやね。もう元へは戻せないだろうし…。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/08/03 15:40


そのシャトレ座の新シーズンのラインナップを見ましたが、なんだかなあ、という内容ですね。ミンコの『カルメン』?狙いすぎだろ!って感じです(笑)。

投稿: Orfeo | 2006/08/03 17:28

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