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2006/04/05

『ヴォツェック』

DVDレコーダー復活記念 (←なんだ、それ?)

Dvdwozzeckhambrug_1 DVDライブラリーより。

ロルフ・リバーマンがハンブルク州立歌劇場の総監督時代(1959年~73年)の初期に当たる1960年に、ギュンター・レンネルトの演出で舞台に掛けて大評判となったプロダクションを基に、1970年、ヨアヒム・ヘスが監督して制作されたオペラ映画。野外ロケも豊富に取り入れられている。

一目見れば、なるほど、ウィーンのドレーゼン版がこのプロダクションの模倣だったということがよく分かる。そこにあるのは、薄汚れた壁、感情のない、あるいは冷たい感情をもつ、狂気に満ちた人物たち、陰惨な事件、そして寒々とした情景、といった、救いようのない世界だ。その中で、自身作曲家でもあったマデルナの指揮の下、ベルクの緻密で緊迫感に満ちた音楽世界が鋭利直裁に表現されていく。個々の人物造形も巧みで、このまま音楽を外しても立派な映画作品たり得る出来映えだ。ヴォツェックのブランケンハイム、大尉のウンガー、医者のゾーティン、マリーのユリナッチ、などなど、皆それぞれが迫真の演技、歌唱を披露している。音声は擬似ステレオっぽいが、響きのいい音にまとまっている。

★★★★

ヴォツェック:トニ・ブランケンハイム
鼓手長:リチャード・キャシリー
大尉:ゲアハルト・ウンガー
医者:ハンス・ゾーティン
アンドレス:ペーター・ハーゲ
愚者:クルト・マルシュナー
徒弟職人1:クルト・モル
徒弟職人2:フランツ・グルントヘーバー
マリー:セーナ・ユリナッチ
マルグレート:エリーザベト・シュタイナー
マリーの子供:マルティナ・シューマハー

合  唱:ハンブルク州立歌劇場合唱団
管弦楽:ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
指  揮:ブルーノ・マデルナ
美  術:ヘルベルト・キルヒホーフ
衣  裳:ヘルムート・ユルゲンス
演  出:ギュンター・レンネルト
監  督:ヨアヒム・ヘス
製  作:ルドルフ・ザンダー

[  収録:1970年、ストゥーディオ・ハンブルク  ]

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コメント


なんか凄そうな映画ですね!憶えておきます。

ところでDVDレコーダーはどこが悪かったのですか?
と、ついハードのことが気になってしまう自分。

投稿: dognorah | 2006/04/05 23:10

祝・DVDレコーダー復活:なんか早かったですね!

 なんか懐かしいですねえ…。僕がパリのゲーテ学院に通ってドイツ語を勉強してた頃、地下のホールで上映してるのを見たのだから、1970年代中盤ですね(リバーマンがゲストで来てた)。以来ただの1度もお目に掛かったことなし。1979年リバーマンの肝入りでブーレーズとシェローが《ルル》三幕全曲版の世界初演をやった機会に組まれたベルク大特集枠内でも上映されたという記憶が無いんだ…。
 そうか!あれはユリナッチだったんだ。50-60年代のウィーンで "die Jurinac"と称えられた名歌手。この人、1度でいいから舞台で見たかったんですよね。結局パリ国立歌劇場に出演することは一度もなくて、たった1度リサイタルを聴いただけ…。
 うーん、小さな役まで随分リバーマン臭いなあ。グルントヘーバーがパリに呼ばれるようになったのはリバーマン引退後でしたが、外題役トーニ・ブラケンハイムは《ルル》のシゴルヒ、クルト・モルとハンス・ゾティンはリバーマンがパリに連れてきて、ドイツ物の常連バスになっちゃったし、リチャード・キャシリーも代役専門だったけど、しょっちゅうパリに出てた。
 ドレーゼンに限らず、当時《ヴォツェック》を演出する人たちは皆これを見ていたみたいだよ。僕も、2つか3つ、あっ見てるな…と思うような演出にぶつかったことがあります。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/04/06 04:30


>dognorahさん
こんにちは。
メーカー側もなかなか正直には話してくれませんが、結局はやはりDVDドライブの問題だったようです。また交換したようです。前のは「なじまなかった」とか(なんだ、そりゃ?)。実は、ハードディスクの方にいくつか録画を残したまま修理に出したんですが、それはそのままの状態で戻ってきたから、そちらには手付かずだったようです。この1月の上旬にドライブ、ハードディスクを含めて、中身を全部入れ換えたばかりだったんですよ。

>きのけんさん
涙の別れ(?)からわずか1日、というか、半日で戻ってきました。呆気にとられました(笑)。

この『ヴォツェック』は見ておいてよかったです。ご推薦いただき、誠にありがとうございました^_^;;

投稿: Orfeo | 2006/04/06 08:01

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