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2006/04/30

ロビンフッドの冒険

Dvdrobinhood_1 ゴールデンウィーク突入を記念して(?)、かなり古い映画ですけど、1938年のアメリカ映画、『ロビンフッドの冒険』のDVDを見て、楽しみました。これがまた・・・

詳細はCineKen2-FORUMまで。
(記事番号=825・826、アーカイブはこちら





それではみなさん、よいゴールデンウィークを!

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コメント

コーンゴールドの音楽について:武満徹=蓮實重彦対談より
(…)
蓮實重彦=(…)ジョン・ウィリアムスの音楽を使って『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカスなんかがやりたいと言っていたのは、三〇〜四〇年代のエロール・フリンのような活劇のBGMということでしたね。つまり海賊映画とか騎士道映画などワーナー活劇の音楽です。で、ワーナーから、ワーナー・ブラザース創立五十周年の映画音楽を全部集めたレコードが出ていますね。(…)しかし、ジョン・ウィリアムスはほとんどヴォルフガング・コーンゴールドのオーケストレーションの形式をそのまま使っているような気がするんですよ。

武満徹=(…)最近のものでは『ET』をやっているわけですが、ジョン・ウィリアムスの音楽は素晴らしいものでした。ジョン・フォードの『静かなる男』ってありますね。 『ET』では、あのヴィクター・ヤング流の音楽の編曲の仕方や使い方に感心しました。(…)モーリン・オハラを殴るジョン・ウェイン、あの時にヴィクター・ヤングの甘美な音楽が流れたのに昔興奮したわけですが、『ET』の子供たちが二人酔っ払っている時に、『静かなる男』がテレビに映っていて、あのシーンで数秒間音楽は完全にヴィクター・ヤングの音楽になりますね。ああいうところで (…)映画というものの懐の深さというか、悪い意味ではなくて、他の分野ではなしえない表現力を感じますね。

蓮實=山口昌男さんは教養がないから二〇年代のウィーンの作曲家で日本ではあまり知られていないコーンゴールドなんてことをつい言っちゃうわけですが、ダニエル・シュミットが『ラ・パロマ』でコーンゴールドの『死の都』を奇妙な形で使った時、われわれにとってはどうしてもエロール・フリンのコーンゴールドの前身ってことになるわけですよね。ですから山口さんの教養では、シュミットの悪戯は読めない。エロ−ル・フリンのコーンゴールドの記憶を持っていないというのが彼の最大の弱みだって気がするな。
 (…)ところで最近非常に腹が立ったのは『サマーナイト』という映画がありましたね。ウッディー・アレンがシェイクスピアとベルイマンとをミックスして作ったやつ。あれはメンデルソゾーンから始まるわけですよね。まあそれはいいんですが、アメリカ映画にメンデルスゾーンの、しかも『真夏の夜の夢』が最初に響いたのはいつだってことを、同じワーナー・ブラザースの配給の映画を撮った監督であるウッディー・アレンが、ほとんど考えていないということなんです。コーンゴールドがマックス・ラインハルトなんかと一緒にハリウッドに招かれてウィリアム・ディッターレ監督で 『真夏の夜の夢』を撮ったのがまさに一九三五年。この成功で初めてワーナー・ブラザースが会社としてやっていけるようになった年なんですね。だからワーナーは、コーンゴールドに多くを負っている。その時の音楽をもう一度響かせるのに、コーンゴールドに対する何らかの思い出なり、あるいは敬意なりをワーナー・ブラザースが表明するのをまったく忘れちゃってる。もちろん監督であるウッディー・アレンもきれいさっぱり忘れてしまっている。これは許しがたいことだと思います。とりわけスイス人のダニエル・シュミットがコーンゴールドに敬意を表しているだけに、また、ルーカスやスピルバーグがジョン・ウィリアムスを介してオマージュを捧げているだけに、ウッディー・アレンの記憶喪失ぶりに憤りを感じます。(…)しかし、四〇年代のワーナー・ブラザースの活劇で育った世代としては、コーンゴールドをウィーンの作曲家で日本ではあまり知られていない、というふうに堂々と書いてしまう文化人類学者は許しがたいと思う(笑)。
(…)
(武満徹=蓮實重彦『シネマの快楽』リブロポート、「映像と音の誘惑」章)
きのけん=CineKen2

投稿: きのけん | 2006/05/02 15:42


きのけんさん、興味深い引用(しかも、長い!)、ありがとうございました。メンテナンスで消されなくて、本当によかったですね^_^;;

う~ん、なるほど。やはり、コルンゴルトの果たした役割、並びにその影響は甚大だったんですねえ!そういや、今週は図書館で『E.T.』を上映しているから、久々に見に行ってこようかな?

それにしても、最近さっぱり行方が分からなくなってる山口昌男大先生、ケチョンケチョンですな!一頃は日本を代表する文化人みたいにもてはやされたものですが、まあ、ここまではっきり「教養がない」なんて書かれりゃ、そりゃ仕事も減るだろうて!(爆)

投稿: Orfeo | 2006/05/02 17:28

 …いえいえ、ああいう長いのは予め書いておいたのをコピーするだけですから問題ないです。
 別に今回始まったことじゃないですが、時々 Orfeoさんにはビックリさせられるんだよね。以前誰かが書いてたけど、あいつ、タダ者じゃないな!…と。
 Orfeoさんの記事を読んで、そうそう、そうなんだよ!と即座に思い出したのが上の引用というわけ。
 ただ、蓮實さんと山口さんは両方で悪口言い合ってお互いに楽しんでるところがあるよね(笑)。ちなみにあの引用部に続く武満さんの答が:

>武満徹=それは大いにやっつけた方がいい。その方が面白いし、楽しいです。

なんです(笑)。ただ、可哀想なことに山口さんは武満さんからも追い討ちを掛けられてまして、上の「(…)」の箇所には以下のようなのも入ってるんです。

武満徹=ぼくは山口さんとも親しいし、映画の話などして、共感することは多くある。教えてもらうこともたくさんありますが、でも、言わせてもらえば、なにしろぼくは、映画を観ることが考えたりものを識ったりする以前から始まっているので、蓮實さんの書いておられることで共感する部分は、視線が先にあるということなんですね。思考は、自分で目にしたことからはじまるべきだと思うんです。映画のほんとうに素晴らしい体験は、観たことを考えるんで、山口さんのように考えてから見るのはよくないんじゃないでしょうか。

きのけん

投稿: きのけん | 2006/05/03 07:32


なんだか、お褒めに預かり、恐縮です^_^;;

昔、ある記号論の討論会で山口大先生とやりあったことがあるんですけど、なんだかあちらの反論の時間がないままタイムアップになっちゃいましてね。でも、討論会自体は盛り上がったので、主催者側からエラク感謝されまして、その後の懇親会の席でもみんなしきりと話しかけて下さって、さらにまた盛り上がったりしたのですが、大先生だけは怒り心頭に発していたらしく、遠くから睨みつけられました。いやだなあ、教養のない人は・・・(爆)。

投稿: Orfeo | 2006/05/03 08:43

 …うっふっふ、よっぽど意地悪な質問をしたんだね(笑)。そうだよ、皆だってザマーミロって思ってたに違いない。
 僕なんかいつも腰砕けになっちゃって、そこまでやったことはないなあ…。一度、中村雄二郎大先生がパリにやって来て、ジャック・デリダのやってる国際哲学学会というんで講演を打ったわけよ。大先生、何を喋るのかと思ってたら、「日本文化とはマ、ミ、ムである」なんてやり始めたわけよ。マ=間、ミ=身、ム=無ってわけ。いくらなんでも、そりゃなかんべえ!…と質問しようと思ったら、そういう学会なもんで、フランス人の仏教学者やら中国哲学の専門家やらが結構沢山押し掛けてきてるわけ。そいつらが、じゃかすかかなり専門的な質問を飛ばすわけ。それに答えて雄二郎先生、例の金歯をキラっとか輝かせちゃって、通訳を通じもう一律に「その点に関してはプロフェッサー・ナカムラはまだご研究しておられないそうです」の一点張りなんだよねえ…。あんまり馬鹿馬鹿しいんで、こちとらそそくさと退散してメシ食いに行っちゃったよ(笑)。

 あっ!、Orfeoさんって中村雄二郎大先生のバンドル名じゃないよね!…。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/05/08 22:04


・・・(笑)。まあ、意表を衝いて、人を驚かせるようなところがあるのは、たしかに似てるのかもしれませんね^_^;;

私も雄二郎先生の講演会に行ったことがあります。たしか国語学会の場での講演だったと記憶していますが、また共通感覚論だとか記号論だとかの話が聞けるものと期待していたら、演題は「句読点について」。満員の聴衆、ほとんどが国語学者、も目が点・・・といった状態で、完全に煙に巻かれていました。そういうのが好きみたいですね、プロフェッサー・ナカムラは(笑)。

そうそう、講演が終わって、外の路上で雄二郎先生に声を掛けたら、気さくに講演内容に関して談笑してくださいましたねえ。教養のある人は違うな!(爆)

投稿: Orfeo | 2006/05/08 23:51

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