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2006/01/20

ショルティの指環

video-goldenring 追悼 ビルギット・ニルソン

DVDライブラリーより。

DECCAのジョン・カルショウのチームによって行われた、史上初となる『ニーベルングの指環』全曲レコーディングの風景を収めたドキュメンタリー映像(白黒、モノクロ音声)。1964年秋の『神々の黄昏』の収録の様子を追っている。ワーグナーに忠実たらんとするカルショウ、やたらリズムにうるさいショルティ、それに「お好きね」といって笑って応えるニルソン、などなど、それぞれの人柄も伺えて、とても興味深い。

中で、劇場上演との違いをニルソンが語る場面がある。

「難しいわ。劇場なら観客の反応があるし、衣装やメイクで役になりきれるけど、録音は何度もやり直す中で緊張を保たなければならない。気の散る事も多いし、指揮者は遠いし、大変な仕事よ」

というわけで(?)、収録最終日、スタッフがニルソンのために、こっそり馬を外から連れてきて、「ブリュンヒルデの自己犠牲」(歌詞の中で愛馬グラーネに呼び掛ける部分がある)のリハ中に登場させて彼女を驚かせるというシーンも出て来る。大喜びしているニルソンの満面の笑顔が印象的だ。もちろん、その圧倒的な歌唱も素晴らしい。

心から哀悼の意を表したいと思います。

* * * * * * * * * *

ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ハーゲン:ゴットロープ・フリック
グンター:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
グートルーネ:クレア・ワトソン

合  唱:ウィーン国立歌劇場合唱団
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指  揮:ゲオルク・ショルティ
構成・ナレーター:ハンフリー・バートン

[  収録:1964年11月、ウィーン・ゾフィエンザール  ]

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コメント

昨年12月13日にたまたまニルソンをテーマに記事を書いていたので、TBさせてください。

この映像は、興味を持ちつつ、まだ観てません・・

投稿: edc | 2006/01/20 07:37


edcさん、毎度ありがとうございます。
TB返しさせていただきますね。

投稿: Orfeo | 2006/01/20 09:20

先日の実演経験の話といい、この録音エピソードといい、大変興味深いです。
馬連れてきましたか(笑)。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

投稿: フンメル | 2006/01/20 20:03


フンメルさん、どうもです。
説明が足りなくて恐縮ですが、前の記事はパリ(郊外)在住の友人で音楽評論家のきのけんさんによる投稿記事です。TB送信したのは私ですけど^_^;;
これからもよろしくです。

投稿: Orfeo | 2006/01/20 21:45

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ビルギット・ニルソン(1918.05.17- 2005.12.25 スウェーデン)は、ワーグナー・ソプラノとして、とても有名です。(没年追記、2006.1.12) オペラ聴きはじめのころ、トゥーランドットのCD、よく聴いたものです。 ペーター・ホフマン、キャリアのごく初めごろ、ワルキューレの双子として共演したことがあるということです。 以下は、伝記からです。 「 本当にすべてをなかなか把握しきれなかった」とペーター・ホフマンは当時を振り返る。 「物事が全部勝手に進んでいた。私は3年... [続きを読む]

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