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2006/01/05

『ワルキューレ』(バイエルン州立歌劇場)

cd-ring-bayerisches DVDライブラリーより。

この映像が収録された時期はちょうどベルリンの壁が崩壊したときにあたりますが、この舞台でもそのベルリンの壁らしきものが登場してきます(・・・崩壊はしてませんが)。そういう意味では、今日からすると歴史的感慨をもよおす映像なのかもしれません。派手さはありませんが、サヴァリッシュの音楽も味わい深いものがあります。だが、演出は相変わらず納得いかない点が多々あって、面白くありません。水を一口飲んだだけで溌剌と動き回っているジークムントには大いに違和感を感じます。お前はジークフリートか?(正解:ジークフリートの父親です。)最後、ブリュンヒルデ(またもやベーレンス!)は炎に囲まれた岩山ではなく、巨大な通風口みたいなところで周りから吹き出すスモークに包まれて眠りにつきますが、種明かしは次回。

★★★

ブリュンヒルデ:ヒルデガルト・ベーレンス
ジークリンデ:ユリア・ヴァラディ
フリッカ:マリヤナ・リポヴシェク
ヴォータン:ロバート・ヘイル
ジークムント:ロバート・シュンク
フンディング:クルト・モル
ヘルムヴィーゲ:ナンシー・グスタフソン
ゲルヒルデ:アンドレア・トラウポート
オルトリンデ:マリアンネ・ザイベル
ワルトラウテ:コーネリア・ヴルコップフ
ジークルーネ:クリステル・ボルハース
シュヴェルトライテ:アンネ・ペレコールネ
グリムゲルデ:ビルギット・カルム
ロスワイセ:グドルン・ヴェヴェツォウ

管弦楽:バイエルン州立歌劇場管弦楽団
指  揮:ウォルフガング・サヴァリッシュ
演  出:ニコラウス・レーンホフ

[  収録:1989年11月11・12・14日、12月2日、バイエルン州立歌劇場  ]

【関連記事】

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コメント

おぉ!タイミングよくバイエルン州立歌劇場のレヴューが!私はフルトヴェングラー指揮のCDを聴いたことあります。
ワルキューレは音楽がカッコイイですよね。でもイギリスでは、ドライブ中に聴く音楽で、もっとも危険なのがこの曲らしいです。血圧があがるみたいですよ(笑)

投稿: イズミ | 2006/01/05 07:23


イズミさん、どうもです。
ミュンヘン、楽しんできてくださいね。

私も最初に聴いたワーグナーはフルトヴェングラーの「ワルキューレの騎行」だったなあ。戦慄ものでした^_^;;うん、車を運転しながらこんな音楽を聴いていたら、爆走しそうですもんね。そりゃ危ないって!(笑)

投稿: Orfeo | 2006/01/05 09:33

 ここでジークムントをやってるロバート・シュンクはパリでは実についてない男で、必ずペーター・ホフマンが初演をやった再演かダブル・キャストに起用されてたんだよね。まづ、ショルティ指揮、クラウス=ミヒャエル・グリューバーの《ワルキューレ》。ベルリン・シャウビューネの衣裳番モイデレ・ビッケルが初演時のペーター・ホフマンとヘルガ・デルネッシュのために純白のえらくかっこいい衣裳をデザインしちゃったんだ。当然、再演時にやって来たシュンクはこれを着れないわけ。しょうがないから自前の虎の皮のパンツみたいなのを穿いて出てきた(笑)もんで、金髪で純白のドレスを着てるデルネッシュと釣り合いがとれなくてねえ…。なんかジークリンデの飼ってるお猿さんみたい!(笑)…だった。
 それに懲りることなく、それからまたジャック・ラサール演出、フォン・ドホナーニ指揮《ローエングリン》でホフマンとダブル・キャスト。芝居専門の衣裳屋さんというのは、ペーター・ホフマンみたいな体格の役者さんを見ると、どうしても彼だけのために衣裳をデザインしちゃうんだね。だから、ダブル・キャストや再演時の歌手が大迷惑する(笑)。特に、連中、舞台全体の美術スタイルに会わせて衣裳を作るじゃない。だから虎の皮のパンツで出てこられては困るんだけどねえ(笑)…。

投稿: きのけん | 2006/01/06 03:27

>しょうがないから自前の虎の皮のパンツみたいなのを穿いて出てきた
^〜^)}}}}初笑いさせていただきました^^!

ホフマンの伝記にバイロイトの余暇行事?バイク旅行に出発前勢揃い御一行様の写真があるのですが、ロバート・シュンクも並んでます。この写真だと、スタイルはともかく(衣装ではこれが問題でしょうけど・・^^;)けっこうカワイイんですけど、舞台映像となると、緊張のせいか可愛さのかけらもない酷い表情になりますねぇ・・・

物の本によるとホフマンの事故(1977年)のときに代役探しまくってみつかったテノールさんらしいですね・・・
1977年のシェローのワルキューレが見てみたいです -^^!

投稿: edc | 2006/01/06 07:03

私もきのけんさんのコメントで、初笑いさせていただきました。キャーハハ!

その都度衣裳は作るのかと思ってましたが、けっこう着回ししちゃうんですね。
それで、ライモンディは、プレミエ専門なんだぁ。だって、絶対他の歌手の衣裳じゃチンチクリンですもの、、

数年前にウィーンでヴェルディの「イエルザレム」(イェルザレム君ではないですよ)で、隠者になって死ぬ役ですが、ライモンディがキャンセルで急遽クルト・リドルが代役で出た日があって、上半身何も着てなかったとかで、ライモンディの時もそうだったの?という話になったのですが、ライモンディは、ちゃんと裾の長いローブのようなものをはおっていたそうです。おそらく、クルト・リドルには長すぎて危険なので着ないで出たんでしょうね。

最後になりましたが、Orfeoさん、皆さん、今年もよろしくお願いします。

投稿: keyaki | 2006/01/06 13:27


keyakiさん、どうもです。

オペラと笑いを追及するorfeo.blog(←完全に間違っている)、
本年もどうぞよろしくお願いします。

投稿: Orfeo | 2006/01/06 16:23

明けましておめでとうございます。ドイツいいですね。一度はのんびりオペラを聞きに行きたいです。ドイツ、ウイーン、ロシアは空気を吸うだけでも憧れです。行ってみたいナー.サッカーW杯でますますドイツは魅了すること間違いなしですね。

投稿: fiore.t | 2006/01/06 20:19


fiore.tさん、おめでとうございます。

私は過去ドイツでオペラを観たことはありますが、サッカー観戦の経験はないんですよね。いつかゆっくり滞在して、両方とも楽しむことが出来たら、そりゃ楽しいだろうな。そういう日が来ることを願っています。
W杯、本当に楽しみです^_^;;

投稿: Orfeo | 2006/01/06 21:02


私は97年にこの劇場でワルキューレを見ていますが、次の記事でOrfeoさんが書かれている円筒形の宇宙船みたいなという表現を読んで、恐らく同じ演出のものだと思い当たりました。この公演、前半はそれなりによかったのですが幕が進むにつれて面白くなくなって、最後の円筒形が出てくるに及んで、「何じゃ、こりゃー」とがっかりしたのを覚えています。それまでコヴェントガーデンしか見たことがなかったのですが、それに比べると舞台も客席も殺風景で入りも悪く、二流だなーと思った次第です。今はすごい隆盛のようですが。昔のことなのでキャストはみんな忘れてしまいました。歌手は結構よかったという印象があります。

投稿: dognorah | 2006/01/07 10:04


dognorahさん、どうも。

生でご覧でしたか。でも、ワルキューレだけ観たら、おっしゃるとおり、「何じゃ、こりゃー」ですよね、このプロダクションは(笑)。現在はオールデン演出の舞台に変わっているようですね。そちらも観てみたいです。

投稿: Orfeo | 2006/01/07 12:02

 ひぇー!…こんなにコメントが!…。
 ホント、ライモンディさんとホフマンさんというのは再演やダブル・キャストの歌手たち泣かせじゃないかな?…。
 そういや、シュンクはちょうど同じ頃やってたクプファー版《オランダ人》のエリックに出てたんじゃなかったっけ?…。

keyaki さん:
>衣裳はその都度…

原則的にはそうなんですが、ドタキャンなど急な場合とか、オリジナル衣裳のデザインが合いそうもない時ですよね。確か、パリの《ワルキュ−レ》でホフマンの代わりをやった最初の人はリチャード・カシリーで、彼の時は同じデザインの衣裳を着ていたよう思います。ところが体格的に合わないんだよね。僕らだって、いやにチンケだなあって思ったんだから、衣装係はもっと痛感したはづ…。それでシュンクの時は自前の衣裳を持ってきてもらったんじゃないかな?…。
 でも一番多いのは歌手自身が自分用に作られた自前の衣裳を持って来ちゃう場合なんです。同じくパリの《バラの騎士》(ルドルフ・シュタジンベック演出版)で、美術+衣裳のエツィオ・フリジェリオ(ストレーレルの美術番)が、この物語当時のウィーンには何処を探したって悪趣味な建物や衣裳はないってんで、すごく趣味のいい装置と衣裳を作っちゃった。オックス男爵なんかでも年老いた「ドン・ジョヴァンニ」という解釈ですよね。それをハンス・ゾーティンがものの見事に演じちゃったんですが、困ったのはカール・リダブーシュが出た再演の時。どうしても自前の衣裳を着るって頑張るもんで、よくあるえらく悪趣味な衣裳を持ってきて(多分当時のウィーンのものじゃなかったかと思いますが…)、そいつを着て出ちゃったんだよ。あのフリジェリオの洗練された舞台に、それこそ虎の皮のパンツ並の衣裳を着た奴が出てきて大騒ぎするんだから、こりゃおかしい…。歌手自身にはそんなことは判らないから、リダブーシュもなんで自分が笑われてるのか判らなかったんじゃないかな?…。
 その時共演してたブリギッテ・ファスベンダーさんにそう言ったら、「そうよ、彼氏、自分がなんで笑われてるのか判ってないわよ!」(笑)なんて言ってましたが…。
きのけん

投稿: きのけん | 2006/01/10 23:34

>リダブーシュもなんで自分が笑われてるのか判らなかった

^〜^)}}}}またまた、笑わせていただきました。
ありがとうございます!!^^!

>シュンクはちょうど同じ頃やってたクプファー版《オランダ人》のエリック
1977年の代役出演よりはあとじゃないかしら?
たぶん代役がきっかけ?で、バイロイト常連になったみたい・・ タンホイザー(バイロイト映像1978年)のワルターとかにも出てますね^^!

投稿: edc | 2006/01/11 08:31

きのけんさんの面白裏話楽しみにしてますので、今年もよろしくお願いします。

>エツィオ・フリジェリオ(ストレーレルの美術番)
この人の衣裳は豪華で超重量級のようですから、飛んだり跳ねたりできないのを知っていて、マイ衣裳にしたのかも。

ライモンディがシモンボッカネグラのフィエスコで着ているマントなんか、見るからに重そうだし、昨年のストレーレルの再演の「ドン・ジョヴァンニ」は、当然フリジェリオが衣裳を作りましたが、楽屋に行ったライモンディファンが、衣裳が「鉄のハンガー」にかけてあって、手に取ろうとしたら、重たくてつぶされそうになった、、とか報告してました。
もしかしたら、鎧並みで、滑車で吊り下げてたりして、、ヘヘヘ

たしかルネ・コロが、衣裳が重たすぎると言って、スカラ座のローエングリンキャンセル騒動がありましたよね。

マイ衣裳といえば、映画「トスカの接吻」で、バリトン歌手が、倉庫にある自分のトランクから、リゴレットのマイ衣裳を披露していましたね。「これが第一のコブ、これが第二のコブ、、」と言って説明しているのが、なんとも微笑ましかったです。

投稿: keyaki | 2006/01/11 14:39

>ルネ・コロが、衣裳が重たすぎると言って

自伝に
「私はコートスタンドとしてではなく、ローエングリンとして契約したのだ!」とあります。。。。^^;

投稿: edc | 2006/01/11 17:43

>ペーター・ホフマンみたいな体格の役者さんを見ると、どうしても彼だけのために衣裳をデザインしちゃうんだね。

なるほど・・^^ ですが、そんなホフマンでさえ、こんな気分になるようです・・

『衣装及びメーク担当者にも、ひどく傷つけられることがある。このリスクは、舞台で避け難い。

一番似合わない物を発見する夢のような確かな才能を持っている人も少なくない。

....「どう見えてもかまわない」という態度をとるには力を必要とする。不必要な力だ。レベルが上がるとともに、こういう不愉快さは減ってはきたが、今もなお舞台に立っている間中、ひどい衣装をつけていると自覚しているという状況はなくなったわけではない。....』

投稿: edc | 2006/01/13 20:58

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» ヘルガ・デルネシュ [雑記帳]
ヘルガ・デルネシュ(1939.02.03-  オーストリア)は1976年12月、ペーター・ホフマンはもちろんジークムントとして出演した、パリ・オペラ座のワルキューレ(ショルティ指揮)のジークリンデでした。Orfeo.blogのコメントによるとクラウス=ミヒャエル・グリューバー新演出で双子兄妹は「純白のえらくかっこいい衣裳」だったそうです。 他のキャストはブリュンヒルデ:ギネス・ジョーンズ、ヴォータン:テオ・アダム、フリッカ:クリスタ・ルートヴィヒ、フンディング:クルト・モルで、ラジオ放送があっ... [続きを読む]

受信: 2006/01/09 12:40

» ワーグナー「ワルキューレ」バイエルン国立歌劇場1989年 [雑記帳]
1989年、NHKがハイビジョンで録画してきたという、ニコラウス・レーンホフ演出、ヴォルフガング・サヴァリシュ指揮、ミュンヘン、バイエルン国立歌劇場、ワーグナー「ニーベルングの指環」公演。「ワルキューレ」だけは二つ目の映像でした。落雷のせいで録画できず、シェロー演出のレーザーディスクを先に見ることになりました。その後、再放送がありました。あらすじなど、こちら、Orfeoさんのオペラ・レヴューをご参照ください。 この公演のジークムントはヴァルター・ラファイナー(アバド指揮、ウィーン1987年のヴ... [続きを読む]

受信: 2006/09/08 14:06

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