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2006/01/24

『フィガロの結婚』(シャンゼリゼ劇場)

dvd-nozzedifigaro-champs-elysees DVDライブラリーより。

渋めの色合いで彩られた絵画調の舞台の中で繰り広げられる『フィガロ』。ヤーコプスが古楽特有の早めのテンポで音楽を推し進めるが、随分と荒さが目立つ内容になっている。とりわけ、伯爵夫人のアネッテ・ダッシュがいただけない。聞けば2000年にデビューしたばかりの29歳(当時)の歌手だそうだが、この役をやるには経験と技量と気品とが明らかに不足している。フィガロ役のピサローニもいまひとつ安定感に欠けている。見せ方にも工夫がなく、ヤーコプスの音楽といい、マーティノティの演出といい、どうにも愉悦感に乏しい。

★★

フィガロ:ルーカ・ピサローニ
スザンナ:ローズマリー・ジョシュア
アルマヴィーヴァ伯爵:ピエトロ・スパニョーリ
伯爵夫人:アネッテ・ダッシュ
バルトロ:アントニオ・アベーテ
マルチェリーナ:ゾフィー・ポンジクリス
バルバリーナ:ポーリーン・コーティン
ケルビーノ:アンゲリカ・キルヒシュラーガー
ドン・バジリオ:エンリコ・ファシーニ
ドン・クルチオ:セルジュ・グビウ
アントニオ:アレッサンドロ・スヴァブ

合  唱:シャンゼリゼ劇場合唱団
通奏低音:ニコラウ・デ・フィゲイレド
管弦楽:コンチェルト・ケルン
指  揮:ルネ・ヤーコプス
演  出:ジャン=ルイ・マーティノティ

[  収録:2004年6月21日、パリ・シャンゼリゼ劇場  ]

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コメント

ヤーコプスのCDの方は大好きなので、私も期待して見たらば「?」がいっぱいの演奏で楽しめなかったのを思い出します。歌手は、私はスザンナが苦手でした。演出もあまりぴんと来なかったですね~。一緒に見た母は「ヤーコプスの上下運動が目障り」とまで言い切ってました(^_^;)

投稿: Sardanapalus | 2006/01/24 09:02

Sardanapalusさんといっしょで、いや、いっしょじゃなくて(笑)、今回映像になっているものより、CDになる以前のチョーフィ/ジャンス/レガッツォ/スパニョーリ/バチェッリでの初演時のフィガロがいちばん好きです。まったく新しいフィガロだと思います。しかし、いつでも思うけれど、ヤーコプス、あんな指揮でよくみな音が出せますね(^^;)。

ダッシュ、最近のヤーコプスのお気に入りですね。日本でももうホフマンのアントニアを歌っています。悪くない歌手ですが。ローズマリー・ジョシュア、なんとなくエマ・トンプソンに似ていません?

投稿: Bowles | 2006/01/24 09:35


>Sardanapalusさん、
ぱっと見はいい感じの雰囲気の舞台なんですけどね。チューリヒの『ばらの騎士』じゃないけれど、途中で飽きました^_^;;

>Bowlesさん、
初演をご覧になっているんですね。ヤーコプスは突き抜けてくれないので、私は苦手だなあ・・・。エマ・トンプソン?うん、似てる、似てる(笑)。なかなか美形ですよね、ローズマリー・ジョシュア。

投稿: Orfeo | 2006/01/24 13:09

私はわくわくと楽しんでしまいました^^!
記事にしてTBします.....

投稿: edc | 2006/01/25 10:32


edcさん、TBありがとうございます。
私も最初見たときは結構楽しんだんですけどね。
TB返しさせていただきます。

投稿: Orfeo | 2006/01/25 12:13

Bowlesさん>
>CDになる以前のチョーフィ/ジャンス/レガッツォ/スパニョーリ/バチェッリでの初演時
あ~なるほど、これは再演ですか!私はCDの批評で「生の公演のほうがやはりよかった」と書いているものを読んでいたので、どれだけ凄いのかと期待しすぎたようです。違う公演なんですね。この映像では、やはり初演メンバーのスパニョーリの伯爵が印象的でした。

>ヤーコプス、あんな指揮でよくみな音が出せますね(^^;)
ほんと、ヤーコプスの指揮姿を見るたびに「どこでテンポとって、どこでキュー出してるんだ?」と思います(笑)

Orfeoさん>
>ぱっと見はいい感じの雰囲気
私も、最初は「お!」と思って見始めたんですけど…ね(^_^;)

投稿: Sardanapalus | 2006/01/25 17:59


やっぱり?(笑)

投稿: Orfeo | 2006/01/26 08:21

>初演をご覧になっているんですね

いえいえ、「見て」ないんです、France Musiqueのラジオ(爆)! 歌手はホント、ずっと良かったです。私、スパニョーリのファンでして...。彼、レパートリーがほとんどロッシーニ以前、時々ドニゼッティの一部あり、ということで、一般的な知名度が低いせいもあって、録音でははずされちゃっていますけれどね。やっぱりTCEでのヤーコプスとのL'Opera Seriaなんて、彼あってこそのプロダクションだと思います。ペーザロでの『試金石』、あの素晴らしいピッティの舞台とともにDVDにしてほしかった。

今回のアネッテ・ダッシュの伯爵夫人、私はあれでいいと思います。以前ロイヤル・オペラがダ・ポンテの三部作を日本に持ってきた時、ルークロフトが伯爵夫人だったんですが、泣いたり笑ったり、茶目っ気があって、スザンナと同世代の感じをうまく演じていました。伯爵夫人って、「あの」ロジーナなんですから、若いキャラクターづくりにも納得しますよね。

ずっと大昔、私がオペラを見始めた中学生のころ、モーツァルトっていうと、ほとんどドイツ系の歌手たちが演じていました。で、みんなものごとを悟っちゃった「大人」ばっかり。当時の私からすると、オッサン/オバサンだらけでした(今の私より若かったかも)。イタリア系の人たちによる、あのはずむような演劇的なレチタティーヴォが登場してて初めて、私にとってはモーツァルトが身近になったような気がします。

そっくりさんシリーズ
スパニョーリって、ケヴィン・クラインに似てません?

投稿: Bowles | 2006/01/26 12:40

>スパニョーリって、ケヴィン・クラインに似てません?
似てます、似てます! なんて知ったかぶりですが、ケヴィン・クラインってどの人というのでネットでお顔を見たら、けっこう見てます、彼の映画。個性の強い女優さんとの共演が多いので、一般には目立たなくて、通好みで、このへんもスパニョーリと似てるかもですね。

>一般的な知名度が低い
実は私もマドリードのセビリアで、名前を覚えました。

イタリア人なのにスパニョーリとは、、、

投稿: keyaki | 2006/01/26 14:34


>Bowlesさん、
若いっていったって、無邪気な子どものようにピョンピョン飛び跳ねる伯爵夫人なんか、見たくないです、私は・・・(笑)

投稿: Orfeo | 2006/01/26 16:08

keyakiさん

似てるでしょ??!!最近あまりアメリカ映画に接することがないのですが、以前の彼、ほとんどモンティ・パイソンのノリでした。最近シリアスものが多いようですね。

Orfeoさん

>見たくないです、私は・・・

ハハハッ!!チューリヒのエヴァ・メイちゃんみたいなのはいかが?

投稿: Bowles | 2006/01/28 17:13


Bowlesさん、どうもです。
エヴァ・メイこそはチューリヒのプロダクションの中での数少ない美点だと思います(きっぱり!)。

投稿: Orfeo | 2006/01/28 20:07

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» モーツァルト「フィガロの結婚」シャンゼリゼ劇場(パリ) 2004年 [雑記帳]
山ほど観たフィガロの結婚の映像のうちで、テレビで観たのは昨年夏ですが、一番最近のものです。久しぶりにわくわくしました。 正直、NHK教育のハイライトをみはじめたときは特におもしろいとは思いませんでした。新国立劇場の「ホフマン物語」でとても魅力的だったアントニア役のアネッテ・ダッシュが伯爵夫人だったので、注目でしたが、ずいぶん庶民的な伯爵夫人だわ・・とちょっとがっかり・・・ でも、次第に、伯爵夫人、ちょっと微妙な危うい雰囲気が魅力的。伯爵は、クリストファー・プラマーに似ているような・・・なんて、... [続きを読む]

受信: 2006/01/25 10:36

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