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2005/11/08

『マクベス』(ベルリン・ドイツ・オペラ)

dvd-macbeth-berlingermanDVDライブラリーより。

シノーポリの音楽も迫力あるし、ブルゾン、ザンピエーリ、モリスといったキャストも強力で聴き応え十分なのだが、いかんせんロンコーニの舞台が暗すぎて、人物以外はよく見えない。ほとんど裸舞台に近いようなので、見えなくても全然困らないわけなのだが・・・。終幕でマクベスが討ち取られて、やっと全体が見えてくるけれど、結局中途半端な壁(のようなもの)だけなのでガッカリ(笑)。

★★★

マクベス:レナート・ブルゾン
マクベス夫人:マーラ・ザンピエーリ
バンクォー:ジェームズ・モリス
マクダフ:デニス・オニール
ダンカン:ゲッツ・ローゼ
マクベス夫人の侍女:シャロン・スウィート
マルコム:デーヴィッド・グリフィス
フリーアンス:クラウス・エンディッシュ
医師:ヨーゼフ・ベッカー

合  唱:ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
管弦楽:ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
指  揮:ジュゼッペ・シノーポリ
演  出:ルカ・ロンコーニ

[  収録:1987年6月、ベルリン・ドイツ・オペラ  ]

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コメント

    
私もこれ好きです。「定番」と言えるのではないでしょうか。
ザンピエーリ、最近は巨大化してますね。

>ルカ・ロンコーニ

でしたら、やっぱり、巨大な柱とかベッドがスルスルと動かないと。(笑)
でもこれだったと思いますが、巨大な柱を横に倒したようなものが出て来てましたかしら?
それと魔女が全員お髭をつけていたような記憶が・・・
    

投稿: keyaki | 2005/11/08 09:44

>魔女が全員お髭
そう、魔女にはヒゲがあるっていうらしい・・のを忠実に・・^^;

確かにほとんど何も見えないというか・・

あ、そうそう、侍女が若〜〜いイーグレンなんですけど、すでに・・ ですね。

投稿: edc | 2005/11/08 10:40


>keyakiさん:
どうもです。
言われるまで、お髭、気付きませんでしたよ。改めて画面を凝視して、やっと分かった(笑)。ウチのテレビじゃ、あの暗さの中で黒いあご髭を見極めるのは至難の技です^_^;;

横に倒れた巨大な柱、ですか?そんなの出てきましたっけね?

>edcさん:
どうも。
イーグレン?出てました?ウチのテレビじゃ分からなかった(爆)。

投稿: Orfeo | 2005/11/08 12:38

 うーん、やっぱしロンコーニは実演を見なきゃ…。Orfeoさんは《ヴェニスの商人》を見ておいでだから、感じは掴めると思うんですが、この人は演劇部門でその空間性に取っ付いた草分け的存在なんです(>リンク)。《怒れるオルランド》。パリ郊外ヴァンセンヌの弾薬庫跡に本拠を定めた太陽劇団、ベルリンの旧オリンピック競技場で《冬の旅》(ヘルダーリン)を演ったグリューバー、パリ北駅13番ホームから特別仕立ての列車に乗せられて、廃工場跡地に連れて行かれ、池のボートに乗せられて地獄に関するテクストの朗読を聴かされた《地獄編》のアンドレ・エンゲル…、皆ロンコーニの落とし子なんだよね。だから彼の芝居がいったん劇場空間内に閉じ込められると極端なデフォルメを被る。装置がグニャとひん曲がってるのはスカラの《トスカ》だけでなく、パリのロッシーニ《モーゼ》だって、リヨンのベリオ《オペラ》だって(笑)…。

 ただ、この人には時としてとんでもないやっつけ仕事があるんだ。というのも、つい10年くらい前まで、ストレーレルに対抗してたわけでもないんでしょうが、彼は常設劇場の総監督の地位を頑なに断り続けた人なんです。プラトー市の演劇実験室総責任者のサラリーだけでは食えないんで、いつもピーピーしてて、オペラの演出を依頼されると、何でもやっちゃうところがあるんだよね。僕自身相当ひどい代物を見せられたことがあるぜ。その点、やっぱし芝居の方は毎回一生懸命やりますけど…。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/08 19:58

新国の「椿姫」もロンコーニなんです。大きな柱が移動するんですけど。評判よくないのに、再演を重ねてます。

ジョナサン・ミラーのファルスタッフもそうですが、一流の演出家のものは、新国にくるとなんかチープな感じになってしまうんですよね。
これって、演出家に払うお金が多額で、舞台装置が安っぽくなってしまうのかしら?

唯一例外が、ファジョーニ演出,ライモンディの「ドン・キショット」です。これ世界各地でやっていて、基本は同じでどんどん進化させてますから、新国のはすごくよかったですよ。

投稿: keyaki | 2005/11/08 22:34

 …あっ、またあんなとこでアルバイトしてる!(笑)。
ロンコーニの《椿姫》というのはもう15年以上前にボンで作ったやつがありまして、パリではシャトレ座に来てる。シャトレ座の時は御大なんか全然来なくて、助手が適当にでっち上げてました。舞台を二分か、三分して、本筋の物語と同時に別の物語が進行するってやつじゃなくて?…。今読んだら、僕のロンコーニ論の「オペラ幻想」章にちょこっと出てきますね。彼のインタビューの引用部は、そのシャトレ座公演の時、舞台が全部見えないと騒いだ観客がいたんですよ。それに対する彼自身の弁解…というか解説なんです。
 そういや、日本じゃ《ランスへの旅》(ウィーン?、スカラ?…)をやってませんでした?…。スカラが日本に持っていった演目にもロンコーニが入っていたような?…。上の伝説的制作《怒れるオルランド》は日本公演もちゃんと組まれていたんです。大阪万博のイタリア館文化イヴェントとして大阪で…。それがどういうわけだか中止になっちゃった。NYも中止。そういや、当時ロンコーニの美術担当助手だったピエール=ルイジ・ピッツィが撮ったドキュメントがあったはづだけれど、パリではやるやると言いながら一度も上映された験しがないはづ。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/08 23:38

間違ってまた2つ行っちゃった、1個削除しといて!
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/08 23:44

>日本じゃ《ランスへの旅》(ウィーン?、スカラ?…)
ウィーンで来てます。バスタブのやつ。

>当時ロンコーニの美術担当助手だったピエール=ルイジ・ピッツィ

ええーーそうだったんですか。
こういう美術出身の演出家は、演技指導とかするんでしょうか?
ゼッフィレッリなんかも舞台装置の方に気持ちが行っているようですけど。
最近ピッツィの方が、オペラでは八面六臂の活躍じゃないですか?
《ランスへの旅》もロンコーニのが ペーザロでの初演以来定番でしたが、11月には、モンテカルロですごいキャストでピッツィの新演出ですよ。

投稿: keyaki | 2005/11/09 01:28

 ピッツィは随分長い間ロンコーニの美術番でした。美術家だった彼が演出を修行したのはロンコーニのところですね。

それよりも、僕はライモンディが演出をやらないかと…。だって、あの人ヨーロッパの主要演出家とはだいたい全部仕事をしてるでしょ。いいブレーンさえ就けば、なまじっか専門の演出家よりもいいものが作れそうだけどね。Orfeoさんが実演をご覧になった《ヴェニスの商人》でシャイロックを演ってたジャン=リュック・ブーテ。あの人がちょうどそうだったんだ。コメディー・フランセーズの専属俳優でロクな演出ができる奴なんておりゃせんのに、この人だけは違ってた。そりゃそうなんで、コメディー・フランセーズに呼ばれる大口径の演出家のものには大体全部彼が出てたんだよね。ただ、ルッジェロはリュービモフとやってますが、ブーテはリュービモフとはやってない…。どうです、ロンコーニあたりの優秀なブレーンを盗んできてルッジェロ演出で新国で…とか?。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/09 17:08

keyakiさん:
>こういう美術出身の演出家は…

典型例がジャン=ピエール・ポネル。あの人は自分が美術出身の演出家ということにかなり激烈なコンプレックスを持ってて、オレは演出家だぞう!ということを誇示するためにああいう風にやり過ぎちゃうわけ。一度リュック・ボンディと話した時言ってましたが、彼がロンドンでモーツァルトをやった時、歌手の連中が全員ポネル調丸出しで動くんだって!…。限られたリハーサルで彼らの動きを一から全部作り直さなきゃならなかったんで、ほとほと困り果てた、なんて言ってましたよ。
 それからモルチエがさかんに持ち上げたヘールマン夫妻がペーター・シュタインの美術番でしたよね。うん、彼もちょっとやり過ぎるところがあるよね。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/09 17:23


>きのけんさん:

明日のオペラ・レヴューではそのジャン=ピエール・ポネルの弟子が登場します。お楽しみに!

投稿: Orfeo | 2005/11/09 17:58

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