« アヤックス、激闘を制す | トップページ | お寒い国のレアル »

2005/11/05

『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(バイロイト音楽祭)

dvd-meistersinger-bayreutherDVDライブラリーより。

保守的なプロダクション。ウォルフガング・ワーグナーの演出って、ちょっと退屈ですよね。舞台も妙に構成感が悪くて、興醒めする部分があるし・・・。そういや、以前きのけんさんが「ウォルフガングがベックメッサーの扱いを修正している」というふうに言っていたのは、このプロダクションのことかな?私にとっては、ホルスト・シュタインの立派な音楽を聴くだけで充分な気がします。

★★

ザックス:ベルント・ヴァイクル
ポーグナー:マンフレート・シェンク
フォーゲルゲザンク:アンドラーシュ・モルナール
ナハティガル:マルティン・エーゲル
ベックメッサー:ヘルマン・プライ
コートナー:ジェフ・フェルメールシュ
ツォルン:ウド・ホルドルフ
アイスリンガー:ペーター・マウス
モーザー:ヘルムート・パンプフ
オルテル:シャーンドル・ショーヨム・ナジ
シュワルツ:ハインツ・クラウス・エッカー
フォルツ:ディーター・シュヴァイツカート
ワルター:ジークフリート・イェルザレム
ダーヴィット:グレアム・クラーク
エヴァ:マリ・アンネ・ヘガンダー
マグダレーネ:マルガ・シムル
夜警:マティアス・ヘーレ

合  唱:バイロイト音楽祭合唱団
管弦楽:バイロイト音楽祭管弦楽団
指  揮:ホルスト・シュタイン
演  出:ウォルフガング・ワーグナー

[  収録:1984年、バイロイト祝祭劇場  ]

|

« アヤックス、激闘を制す | トップページ | お寒い国のレアル »

コメント

>《ローエングリン》のとこから白鳥に引かれて飛んできました(笑)。

 まさに、この年に見ました。
 そうなんです。ヴォルフガンクはかねてより原作でのベックメサーの扱いが非常に気に食わなくて、ヘルマン・プライと協力して、こいつをもっとヒューマンな形象に…というのを試みたわけ。だからこの制作の主役はあくまでプライなんです。
 それから注目していただきたいのは、その後、バレンボイム=クプファー版《指輪》でローゲ&ミーメとして大活躍するグレアム・クラークが出ていること。確か彼のバイロイト・デビューだったはづです。ここでのクラークとイェルザレムをクプファーがあんな風に激烈な使い方をするとはねえ…。
 それにしても、いつも思うんだけど「ジークフリート・イェルザレム」ってのは本当にすごい芸名だよねえ!…。これまさか本名じゃないんでしょ?…。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/05 15:25


えっ!?芸名なんですか、これ?全然知りませんでした。単純に私は、「生まれながらにしてワーグナー歌いになることを宿命づけられた男」、だとばかり思っていましたよ!(爆)

「ヒューマンな形象のベックメサー」・・・ですか。その趣旨は賛同出来るんですけどねえ。やっぱり、ウォルフガングって、演出が下手なんじゃないですか?

投稿: Orfeo | 2005/11/05 19:52

…いや、知らないけど、ワーグナー家でもあるまいし、いくらなんでも芸名じゃない?…。あんな名前のドイツ人なんておりゃせんでしょ(笑)。
 それに、彼氏は歌手になる前はシュトゥットガルト放送響のファゴット奏者だぜ。だから彼は、コロにせよ、ペーター・ホフマンにせよ、ロック歌手出身の他のワーグナー・テノールたちとは違い、ちゃんとした音楽教育を受けてる。楽譜なんかちゃんと読めるから重宝されるんだよね。

 うん、ホント、あの人は、結構有能な総監督なんだから、演出なんてやらない方がいいんだだよね。それが証拠に、兄貴の方は方々いろんなとこから頼まれて演出やってたじゃない。弟の方はサッパリだもんね(笑)。ただ、あの人は、それこそ劇場の雨樋まで自分で調べないと気の済まない人なんで、どうしても自分で演出+美術をやりたがる。またバイロイトに出たい指揮者たちがそれを支持するじゃない…。やっぱし引退するまで続けちゃったよねえ(笑)。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/06 03:00

ジークフリート・イェルザレム;
この人って、名前がしょってるせいでもないでしょうけど、ある本では、ルチア・ポップと結婚させられちゃったり・・・ ジークフリート役は本物参上!ってところかも。

>あんな名前のドイツ人なんておりゃせんでしょ(笑)
あら、そうですか^^; 私の数少ない知人にはいませんけど、(ちなみに、Tristanはいます^〜^)アメリカ人だけど)演奏家検索サイトで検索してみたら、37件ヒットしました。http://www.operissimo.com/ でも作曲家とArtists で30件。Jerusalem はさすがに1件、彼のみでした。

イェルザレムという苗字については、ずっと前にNHK-FMのだれかさんの本に、バイロイト初登場のとき、変わった名前なので、調べたら、本名で、地域的には珍しくもないというようなことが書いてありました。(あの方の名前が、芸名でも本名でもかまいませんけど・・^^)

>ちゃんとした音楽教育を受けてる
こういう話、けっこう目にします。某書物によれば、多分高校レベルと大学で音楽を専攻したみたい・・大学名は書いてなかった・・22歳でシュヴァーベン・オーケストラに入団。30歳、シュトゥットガルト放送響へ、ですって。

>コロにせよ、ペーター・ホフマンにせよ
学校ってことなら、コロのことは知りませんけど、ホフマンは一応音楽学校(大学)出てるみたいですけど、年くってからの、カールスルーエで、声楽じゃ、「ちゃんとした音楽教育」とは言えません?(笑)
高校時代にロックバンドやったってことですが、これで「ロック歌手出身」? 本人はそう思ってるかもしれないですけど・・ ね^^; (ご本人にインタビューしたわけじゃなくて、某書物(バイオグラフィー)情報。

ご紹介の映像、はじめて観たマイスタージンガーです。プライはおもしろかったですけど、全体的には、どうってことなくて、このオペラなかなかちゃんと聞く気になりませんでした。

投稿: edc | 2005/11/06 07:56


edcさん、どうも。

>全体的には、どうってことなくて
全面的に賛同いたします(笑)。

投稿: Orfeo | 2005/11/06 09:25

>ペーター・ホフマンにせよ
私も書物や後にはネット情報などから、クラシック音楽の専門教育なしのポップス歌手からオペラ歌手に転向したのかと思ってましたが、こういうことについて伝記に何か書いてあったような・・ので、さがしました。ドイツでも同じように思われることがあったみたいです。

 <....歌手を怒らせていることがある。それはこういうことだ。『私はもともとはポップス歌手で、たまたまオペラに行き着いたのだというのです』つまり、ドイツでは.......『長期間お金をつぎこんでクラシック音楽を専門的に勉強した者が、娯楽音楽をするはずがないということなのです』....伝記1983年より>

つまり、高校時代にロックバンドを楽しんだからではなく、後にポピュラー活動をやり始めたことが「ちゃんとした音楽教育を受けてない」とか「楽譜が読めない」いう話になったということでしょう。

投稿: edc | 2005/11/06 09:30

>ある本では、ルチア・ポップと結婚させられちゃったり・・・
これは傑作でしたね。
そのくせザイフェルトの項にはなにも書いていなくて。同じ筆者ではないですけどね。
結局、イェルザレムの事務所にメールで確認しましたよね。
歌手もいつの間にか相手が変わっていることも多いですし、こういうことはあえて書かない方がいいでしょうけど、ファンとしては知りたい気持ちもありますね。

投稿: keyaki | 2005/11/06 10:31

さっきのコメント誤解を招くかもしれないので・・
私は、イェルザレムのファンでもザイフェルトのファンでもありませんので、お二人が誰と結婚していようが関心はないのですが、ウソはいけません。ということで (笑)

投稿: keyaki | 2005/11/06 13:49

 以上の件に関して、クラシック音楽ファンには根強い偏見があるみたいですが、正規の音楽教育を受けていなかったり、楽譜が読めない…という意味は初見が効かないという意味ですが(念のため)…歌手たちの努力というのはすさまじいものがあるんですよ。ホント、本職の指揮者が舌を巻いちゃうくらい!…。オマエ、読譜能力がその程度で、よくここまでマスターしたな!ってなもんだよ。

 僕がミュンヒェンのオペラ座に遊びに行っていた頃、フィッシャー=ディスカウの練習用ピアノ譜が置きっぱなしになっていたんで、覗いてみたことがあるんです。そしたらピアノのパートに鉛筆で指使いが全部書き込んであるんですよ!。つまり、絶対音階を持たない彼は、自分でピアノを弾いて、音を耳で憶えるんだね。彼のあの百科全書的レパートリーの広さを考えると、これは超人的努力程度の生易しいもんじゃないですよ。まさに怪物だよね(笑)。

 こちらはまた聞きだから事実のほどは保証しませんがミュンヒェンで《ルル》全曲版を歌ったユリア・ミゲネス=ジョンソンもウォークマンで役を全部マスターしちゃった。彼女はドイツ語だってそう上手くないし、指揮者のガリー・ベルティーニ(当初の予定ではクライバー)が、それこそ天井までぶっ飛ぶくらいビックリ仰天した!…。

 ペーター・ホフマンとはバイロイトで、それも、現地バイロイトの劇場従業員チーム対歌手チームのサッカー対抗試合後の飲み会という妙な場で話したことがあるんですが、いやはや彼が歴代のワーグナー・テノールのことをよく聴いていて、知っていること!…うん、なるほど、これはスゴイなと思ったよ。だいたい、ロック出身は皆そうなんですが、ペーター・ホフマンなんかはマネージャに発掘されて、こりゃ使えると判ってから歌手に最低限必要な音楽教育を受けさせられるんだね。だから、遅いわけよ…。だけど、歳取ってからだから相当努力してるはづだぜ。

 こういう歌手たちの超人的な努力というのは、それこそ最大級の賞賛に価するものなんで、馬鹿にする理由は何ひとつなし!。…僕がマネージャだったら、ワタシは絶対音階も持ってないし、楽譜も全然読めませんけど、ワタシ以上にウェーベルンをちゃんと歌える人がいたら教えてください、くらいは平気で言わせちゃうけどね(笑)。

 逆に、パリで世界初演になった直後にルルを歌った東欧出身のさるソプラノなんかは、もう楽譜を一見するだけで、どんな複雑なパートだろうと即座に歌えちゃう。あんまり容易なもんでロクに練習なんかせんし、ドイツ語だって滅茶苦茶なんだよ。頭にきたギーレンが…、ねえねえXさん、あんたのドイツ語もうちょっとどうにかならんもんですかねえ…なんて。逆にそうなんだよ。ワタシは何々音大を出ましたなんてエバってる奴にロクなのはおりゃせん(笑)。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/08 18:55

きのけんさん、ごあいさつ遅れてますが、
いつもおもしろいお話、楽しんでます。

>ペーター・ホフマンとはバイロイトで、
スゴイ! ペーター・ホフマンとおしゃべりなさった!!

>サッカー対抗試合
バイオグラフィーに写真、載ってました。

>相当努力してるはづだぜ。
バイオグラフィーから伝わってきます。

>ペーター・ホフマンなんかはマネージャに発掘されて、こりゃ使えると判ってから歌手に最低限必要な音楽教育を受けさせられる

へぇ〜〜〜@。@) 

ペーター・ホフマンなんかにはまっちゃって^^!、・・いろんな情報集めてますので、詳しく教えてもらいたいです.,,,:(_ _。

投稿: edc | 2005/11/09 14:20

…ピールで乾杯しながら!(笑)。その歌手チームのアタックがまさにそのイェルザレムとペーター・ホフマンだったんです。アルコールが入ったら話が止まらなくなっちゃって!…。いやあ、よく知ってますよ〜昔の歌手のことを…。
実はそれ以前にパリでショルティ指揮でジークムントを歌った時、楽屋に行っていて顔くらいは憶えていたんですよ。あっオマエ、こんなところにまで来たのか!…なんて(笑)。パリで片言のドイツ語を喋って、ファンと通訳をやったのを憶えていてくれたんですね。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/09 17:35

いつものように遅ればせのTBです。よろしくお願いします。

投稿: edc | 2007/03/19 08:27


edcさん、毎度ありがとうございます。
謹んで、TB返しさせていただきました^_^;;

投稿: Orfeo | 2007/03/19 12:43

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122009/6872769

この記事へのトラックバック一覧です: 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(バイロイト音楽祭):

» ワーグナー「ニュルンベルグのマイスタージンガー」1981年バイロイト音楽祭 [雑記帳]
初めて視聴した「ニュルンベルグのマイスタージンガー」さすがに前奏曲は知ってましたけど。OGASHIのClassicな生活とにorfeo.blogに、毎度おなじみの興味深い記事&コメントがありますので、そちらを是非お読みください。 今久しぶりにあらためて見てもそうですが、ベルント・ヴァイクルのザックスもいい雰囲気ですが、一番印象に残ったのはヘルマン・プライのベックメッサーでした。私としては注目したいワルターは常に分別を失わないイェルザレム大先生の雰囲気なのがどうも...でした。ニュルンベルク/ア... [続きを読む]

受信: 2007/03/19 08:13

« アヤックス、激闘を制す | トップページ | お寒い国のレアル »