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2005/11/17

『M.バタフライ』

mbutterflycineken2_logoorfeo.blog=CineKen2
共同企画:

映画作家による幻想のプッチーニ・オペラ・シリーズ

▼デイヴィッド・クロネンバーグ《M.バタフライ》
(米、1993)

監督:デイヴィッド・クロネンバーグ(助監督:ジョン・ボード、セシル・ボワロン=ベケール、サイモン・ボード)
脚本・原作: デイヴィッド=ヘンリー・ワン
制作: ガブリエラ・マルティネッリ、フィリップ・サンドハウス、デイヴィッド=ヘンリー・ワン
撮影:ピーター・スーシツキ
音楽:ハワード・ショア
編集: ロナルド・サンダース
美術:キャロル・スパイアー(衣裳:ドゥニーズ・クロネンバーグ、特殊効果:ジョルジュ・デメトロー、視覚効果:マイケル・アリアス、ダニエル・ルン)
音響:ブライヤン・デイ、デイヴィッド・エヴァンス、ジョン・レイン、マイケル・ラクロワ

出演:ジェレミー・アイロンズ、ジョン・ローン、バルバラ・スコヴァ、イアン・リチャードソン、シズコ・ホシ、アナベル・リヴェントン他

ジャンル:幻想&倒錯の《蝶々夫人》

 時は文化大革命の初期。在北京フランス領事館員ルネ・ガリマール氏ことジェレミー・アイロンズは奥さんのバルバラ・スコヴァさんに《蝶々夫人》も聴いたことがないのか!、と言われたため、さる小劇場に《蝶々夫人》を見に行く。室内楽編成の管弦楽に、どうも京劇の役者が演じているらしい。公演後主役の蝶々さんを捕まえて型通りの賞賛の意を伝えると、意外な反応が返ってきた。貴方がこのオペラを素晴らしいと思うのは、貴方が白人であり、愛に身を捧げ自害するのが東洋人だからでしょう。おまけにわたしは中国人で、戦時中まさにその日本人が私たち中国人を使って生体実験をしていたことは貴方だってご存知だろう。もしピンカートンがフランス駐在の日本人ビジネスマンで、現地妻がフランス人女性だったら、フランス人である貴方はこの話を素晴らしいとは思わず、あの女は気狂いだと思うに違いない。アイロンズ外交官は面と向かってこう言われて大層なショックを受ける。おまけにこの蝶々さんはオペラ声こそ持ち合わせないもののたいへん魅力的な女性でもある。

(続きを読む>下の「きのけん」下線より CineKen2へ飛んでください。)

CineKen2=きのけん

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コメント

「スキャナーズ」という映画以来SFカルトムービーの鬼才と鳴らしていたクローネンバーグがプッチーニのオペラを監督すると知って非常~にびっくりした記憶があります。
そして観た後やっぱりびっくりしました。

や、オペラもSFカルトも同じぐらいに好きな私ですが、これはチョットいただけませんでしたわ。( ;^^)ヘ..

投稿: simulacra1984 | 2005/11/17 08:41


simulacraさん、どうもです。

あまり大きな声では言えませんが、
私 、 こ れ 見 て な い !(爆)

投稿: Orfeo | 2005/11/17 08:55

ジョン・ローンに惹かれて見たい気持ちはありましたが、監督の名前を見て、躊躇。

きのけんさんが面白く書いて下さった詳しい粗筋を読ませて頂いて、あまりのおかしさに誰かに喋りたくて、さっそく友人に話して聞かせて、二人で爆笑。
事の始まりが、奥さんに「あなた、蝶々夫人も見た事ないの!」とバカにされたことなんですよね。
夫には言わないようにしなくちゃ。
映画のようなことは起こりませんが、オペラにはまると財産潰しますからね。(笑)

チャンスがあったら、今度は絶対見ます。

投稿: keyaki | 2005/11/17 09:54


あっ、また勘違いしていた!
私 、 こ れ 見 て た !
どうやら記憶から抹消していたらしい・・・(爆)。

投稿: Orfeo | 2005/11/17 10:10

一時、ジョン・ローンにはまっていた(というほどでもないかな?)ころ、ポスターや広告を見て、気にはなってたんですけど、ジョン・ローン熱、すでに下火だったせいか、見てないんです。オペラ熱にはまだかかってなかったという端境期だった・・みたいです。こんな面白いレビューを読んだせいで、好奇心がむくむく・・^^;

投稿: edc | 2005/11/17 10:50

 あれま!、こんなに反応があるとは!。さすが Orfeo-blogですねえ!(笑)。
 でも、これって、話の結末を知っちゃうと、興味半減しない?…。カナダ時代の一連のホラー物と較べると、随分巧妙になったものだと…、僕なんかすっかり騙されてましたけど(笑)。
上映後に、オペラのことを全然知らないハードなシネフィルとお喋りしたんですが、全然判らなかったから説明してくれ…って。でも、これって、オペラを知らないで見ると判らないかなあ?…。でも、ジョン・ローンがこの役に意欲を燃やしたというのはよく判ると思います。僕はベルトルッチやジャームッシュでのジョン・ローンの方が好きだけどね。
あっ、それから映画の中で使っているのはカラヤン+フレーニ+パバロッティ盤でした。あっインチキ!LPが画面に出てくるけど、これって1974年の録音じゃない。この物語の時代には未だ出てなかったぜ(爆笑)。
きのけん=CineKen2

投稿: きのけん | 2005/11/17 19:58

>映画の中で使っているのはカラヤン+フレーニ+パバロッティ盤でした

カラヤン盤でしたら、パバロッティではなくてドミンゴではないでしょうか。

>オペラを知らないで見ると判らないかなあ?…

キャッ、蝶々夫人を知らないシネフィルって、、映画通とは認められませんぜ。
映画って、けっこううまくオペラを使っているものが多いですし、教養として基本的なオペラは知っておかないとダメでしょうにぃ。

>話の結末を知っちゃうと、興味半減しない?
私は、結末も粗筋も知って見る方が好き!
びっくりしたりドキドキするのは嫌いなんです。

投稿: keyaki | 2005/11/17 22:14

>カラヤン盤
録音はパヴァロッティなのよ・・確か。
白塗り蝶々さんの映画版は、やっぱり外見が重要だから、
ドミンゴなんですって。
こういうの露骨な感じで嫌だわ。どっちも気分よくないんじゃない?^^!

投稿: edc | 2005/11/18 07:22

>録音はパヴァロッティなのよ・・確か。
アアッ、その話聞いた事あります。
やっぱりパヴァちゃんでは、障子を突き破ると笑いしかかえってこないかもですね。

でも、そういうのって多いですね。
最近やっとDVDが発売されたカラヤンの「トロヴァトーレ」は、L.プライスだけど、録画するからって舞台はカバイヴァンスカですよね。彼女の方が、申し訳ない・・・と思っていたようですね。
それにしては、ドン・ジョヴァンニが○○なのは腑に落ちない・・なーーんてね。へへッ

投稿: keyaki | 2005/11/18 10:08


う~む、レイミーって(あっ、言っちゃったよ!)、嫌われ者なんですね。私は生オペラ体験デビューが彼の『マホメット2世』(ミラノ・スカラ座)だったもんで、好きなんですけどね。声も揺れてなかったし・・・(笑)。ご興味あれば、以下へどうぞ。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~orfeo/sunset1.htm

投稿: Orfeo | 2005/11/19 11:33

>嫌われ者なんですね
とんでもない! (私の好みからは外れるだけです)

>世界最高のバス
ですから。
○○○ー様・・というようなすっごいファンがいますよ。
私は、リサイタルモードが鼻につきます。低音歌手であれだけ演技が???なのはダメというか、見ていてつい笑っちゃうんです。
シェローとでも一緒に仕事をする機会があれば、ちょっとは矯正できたかもしれませんね。

あのドン・ジョヴァンニは、なんだかなぁ、、
キャスティングもその時の人気者の寄せ集めみたいだし。

スカラ座のレポート、読ませて頂きました。
すばらしい舞台をご覧になったんですね。

投稿: keyaki | 2005/11/19 14:03


へ~え、なるほど。その『ドン・ジョヴァンニ』は幸いにして(?)未見です。でも、興味が沸いてきちゃったなあ(笑)。

『マホメット2世』は読んでお分かりの通り、最後まで楽しむことが出来ました^_^;;
そういや、スカラ座の当日券売り場に並んでいたら、その公演のために飛んできたという日本人の若い男性がいて、ストーリーが書かれているブックレットなんかを私に読ませてくれたっけなあ。男性には人気があるのかな、レイミーは?(爆)

投稿: Orfeo | 2005/11/19 18:09

>keyakiさん:
えっ?、ドミンゴ=カラヤンの《バタフライ》ってあるんですか?…。僕はカラス+、テノールは誰だっけ?、ディ・ステファノ?、ベルゴンツィ?…とこのパヴァロッティ=フレーニ盤 (DECCA 1974)しか知らないけど…。

その蝶々夫人を知らなかったシネフィルってのは、昔からシネマテークの名物男で、上映の始まる 12h30の回から最終回までほぼ毎日来てるってハードな奴なんです。お弁当やらおやつやら飲み物を入れたでっかいビニール袋持参で毎日来てやがる!(笑)。誰も名前を知らないんですが、ビニール袋を下げた恰好の真似をすると、そいつのことだと知れるんだ(笑)。必ず1列目の右端に陣取るから、我々常連は、彼のためにその席を空けといてやるくらいなんです。あれじゃあ、オペラなんか聴いてる余裕はないやな!(笑)
きのけん=CineKen2

投稿: きのけん | 2005/11/19 19:03

>きのけんさん:
混乱させて申し訳ない。edcさんご指摘のように
カラヤン+フレーニ+ドミンゴ=ポネル演出の映像(DVD)
で、CDではないです。
(音声は同年のデッカへの全曲盤と同じで、パヴァロッティの声をドミンゴに差し替えたとされる)

記憶によれば、最初にドミンゴが障子を突き破って出て来るんです。蝶々さんの自害にびっくりして。
Orfeoさんのリストにはないですね。

投稿: keyaki | 2005/11/20 01:07


あっ、それ見た!近所の図書館にそのビデオがあったので、借りてきて見ました。コピー出来ないやつだったので、ウチのライブラリーには入っていません。
今度また借りてきて、ちゃんとレヴューを書こうかな?

投稿: Orfeo | 2005/11/20 12:46

>『M.バタフライ』
見ちゃいました・・ 後味悪いわ・・^^;
ジョン・ローンもごっつさばっかり目立って美しくないし。それに文革のころってだけで、気が滅入ります・・ああいう狂気? コワイですよ〜〜 
パリのオペラの舞台もなんだかね・・で、
オペラ「蝶々夫人」も、幻滅って感じ。

>記憶から抹消していたらしい・・・
忘れたほうがいい^^; わね〜〜ですけど、
妙に強烈ですーーl

実話なんですって?!

投稿: edc | 2005/11/21 08:52

  
やっぱりそうか!見るのや〜めた。(笑)

きのけんさんの話だけで、大笑いしているほうがいいですぅ。
edcさんの報告を聞いて、心臓がドキドキしてきました。エログロナンセンスってことですね。

投稿: keyaki | 2005/11/21 10:11

…うん、あれから今シネマテークで特集してるクロネンバーグを計6本見て、あと4本見る予定なんですが、確かにedcさんのおっしゃる通り、「忘れたほうがいい^^」ものが結構ありますね。
それにこの人は、ホントに官能性ゼロなもんで…どうしてもベルトルッチと較べちゃいます(笑)。「文革」もやっぱしベルトルッチの方が、ふざけたところ、もっと茶化しているところがあって面白いな!…(紅衛兵のお姐さんたちが踊りまくる場面)。
僕は最初通う気なんか全然なかったんですが、オリヴィエ・アサイヤスがべた褒めしてたもんで、そうか、やっぱし食わず嫌いはいかんか…、どうせフリーパスだから、と行き始めたんですが、ちと食傷気味、昨日の《クラッシュ》では遂に寝た(笑)。《バタフライ》同様、あれこそ、まさに官能性抜きでは保たない映画の典型なんだよねえ…。ジェレミー・トーマスがよく金出したもんだ!(笑)。
きのけん=CineKen2

投稿: きのけん | 2005/11/22 02:54

訂正:
上の僕のコメント(11月17日)で、「ベルトルッチやジャームッシュのジョン・ローン」とあるのは、多分僕の記憶違いで、ジャームッシュではなく、むしろマイケル・チミーノだったと思います。蛇足まで…。
きのけん=CineKen2

投稿: きのけん | 2005/11/22 03:05

>文革」もやっぱしベルトルッチの方が...
確かにそうですね。なぜかわかりませんけど。
M.バタフライでも、紅衛兵が踊ってるんですけどねぇ・・京劇の衣装やらなんやら積み上げて火をつけ、
その脇で、無表情に踊ってました・・ 暗いしコワイ。

>マイケル・チミーノ
そうそう、アメリカの中国マフィアのお話で、ナントカ・ドラゴン・・ このジョン・ローンは美しいと思いました。

デッド・ゾーンは、おもしろかったですが、
言われてみれば、確かに「官能性」ゼロだったなぁ〜〜

投稿: edc | 2005/11/22 09:33

>イヤー・オブ・ザ・ドラゴン 
これで、ジョン・ローンいっきに人気が出たんですよね。
真っ白なスーツで颯爽としたチャイニーズ・マフィア若きボス・・・薄汚れた刑事役のミッキー・ロークを完璧にくってましたね。

>デッド・ゾーン
クロネンバーグ監督だったとは知りませんでした。
クリストファー・ウォーケンが印象的でした。この映画はオカルトサスペンスとでもいうんでしょうか。ハラハラドキドキ感だけで、エログロはゼロだったですね。

しかし、この『M.バタフライ』
きのけんさんの粗筋を読んで大笑いしましたが、あれから、ビデオを見たという友人がまた話してくれて、私の質問にも答えながらですけど、ええぇー、なに、それぇー、なんて、やっぱり爆笑でした。
知人曰く
「とにかく、プッチーニの蝶々夫人も京劇も、汚染された感じね、ジョン・ローンもいかついだけで美しくないし、まあ、それが監督の意図だったのかもしれないけど」ということでした。

汚染された蝶々さん、またちょっと見てみたい気持ちになってきました。
ジョン・ローンってモックン(本木雅弘)に似てますね。だからどうなのって、ただそれだけです。(笑)

投稿: keyaki | 2005/11/22 10:16

edcさん:
>>文革」もやっぱしベルトルッチの方が...
確かにそうですね。なぜかわかりませんけど。
M.バタフライでも、紅衛兵が踊ってるんですけどねぇ・・

…やっぱり edcさんもそうでしたか!。ベルトルッチの時は、あの場面で僕は腹を抱えて笑い転げちゃった。ところがクロネンバーグのでは面白くも可笑しくもちっともなくて…。
ベルトルッチというのは、ああいう細部を突出させてフィルムを攪乱することのできる人。クロネンバーグはすべてを予め自分で構想した物語に従属させないと気が済まない人。だから突出した細部がフィルムを浸蝕しちゃうってことが決してないんだよ。何本か集中的に見てきてだんだん判ってきたんだけれど、その外見にもかかわらず、この人の物語の組み立て方ってのが、いやに常道的で、物わかりがいいんだよね。この人が何故こうも人気者なのか、だんだん判ってきたぞ。要するに判りやすいんだ。だいたいこっちの予想通りに行っちゃう。

keyakiさん:
>>イヤー・オブ・ザ・ドラゴン 
これで、ジョン・ローンいっきに人気が出たんですよね。

…ああ、そうだったんですか!…。僕はまた《ラスト・エンペラー》の頃から既にかと思ってた。…というか、あのジョン・ローンはすごいと思ったから…。うん、あのチミノ《ドラゴン》もミッキー・ルークとのコンビはなかなかのものでしたね。
…そうか!、《ラスト・エンペラー》で彼はちょっとソンしてたかもね?…。坂本龍一が似たタイプだったから。やっぱしあの帝国軍人は三船敏郎ですな(>keyakiさん:爆笑)…。あれはプロデューサーのジェレミー・トーマスが悪いんで、デイヴィッド・ボーウィー=坂本龍一の二番煎じを狙いすぎたから。やっぱり片方はビートたけしにしなくては!…。

edcさん:
>エログロはゼロ

《デッド・ゾーン》は一昨日見たんですが、あれはああいった話だからまだいい方なんで、その次に見た《クラッシュ》だよね、「エロ」のまったくない人が「エロ」をメイン・テーマにしちゃうと、どうなるかというとだな(笑)…。
CineKen2=きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/22 14:09

見ました。
内容も把握してましたので、落ち着いてじっくり見ました。
これが、実話というのに驚きですが、当然、日本でもニュースになったんですよね。知りませんでしたね。

ジョン・ローンのゆっくり静かな喋り方が、西洋人には、東洋の神秘に感じるのかしら。
インドに行くとおかしくなる人が多いそうですが、中国も同じで、異文化にやられちゃった西洋人ということかしら。

共産主義の恐ろしさとインチキを暴露した映画のようにも思えました。

M.バタフライのMは、マダムのM、ミスターのM、ミステリーのM
ルネが蝶々夫人で、リリンがピンカートンということでしょうから、Mは、ミスターなんでしょうね。

でも実話ということだとコメントのしようがないというか、ふーんそうなんだぁ、、、ですよね。
ということで、とりとめのない感想でした。

投稿: keyaki | 2005/11/24 05:08

 クロネンバーグ特集、相変わらず続いてます(次の日曜が最終日で《M・バタフライ》を再映してオワリ。結局、10本くらい見ちゃったけど、もういいという感じですね(笑)。
 この人のって、話の大筋が割れると、突然つまらなくなるところがあります。それを無理矢理血をダラダラって感じで強引にもっていこうとするからねえ…(笑)。こないだの《乱》の冒頭で大笑いになったって話じゃないですが、これだけ一度に見せられると、もうお客さんの方でも慣れちゃって、昨日の《シーヴァース(殺人寄生虫)》(加、1975)なんかでも、さあ、血がドビャっと出るぞ、さああのペニスの形をした寄生虫が出るぞって段になると、皆それを予想して、出る前から大爆笑なんだよね。それで予想通り出るもんで、そこでまた大笑い!…。ご本人は大真面目で、コワイだろう!とやってんで、また大笑い…。
きのけん=CineKen2

投稿: きのけん | 2005/11/25 18:29


いやいや、《乱》の出血大サービス(?)は冒頭じゃなくて、大詰めなんですよ。いわば最高のクライマックスに仕込んである。そこで場内大爆笑じゃ、黒澤も浮かばれんでしょう(笑)。

投稿: Orfeo | 2005/11/25 19:24

ナニ、あすこで爆笑!?…それは、それは!僕の時は笑わなかったようですが、今度どっかでかかったら見に行って確かめてきます(笑)。
そう、この特集の最初の方ではクロネンバーグが来てたんですが、なにせ新作 A HISTORY OF VIOLENCEのプロモであちこち飛び回ってるみたいですぐいなくなっちゃった。彼氏も、血がドビャっと出るところで、客がドっとわらうところを体験しとくべきだったんだよねえ…。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/26 02:49

 …ただし、黒澤明は時折、こういう箇所ですごい無茶苦茶をやって笑わせたりすることがありますよね。典型例が《椿三十郎》の結末。最後の果たし合いで三船敏郎が仲代達矢を斬ると、血が噴水みたいに噴き上がるんだよね。あすこじゃ、ホースからあんなに出るはづじゃなかったらしいんだけど、黒澤が面白がってそのまま残しちゃった。もちろんあっちはコメディーですが、小泉堯史が《雨あがる》であの場面にオマージュを捧げてますね(>リンク:きのけん+下線)。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/29 03:50

流れを戻して、すみません。
この映画、はっきり言って、カスでしたね。ジェレミー・アイアンズも好き(いつでも思うけれど、もっとマトモな映画に出てよね、じぇれみぃ!)、カナダのいつでも曇っていて湿っぽい感じが画面からひしひしと伝わって来るクローネンバーグもそんなに嫌いではない私ですが、さすがにこの映画以後は、見放してしまいました。ジョン・ローンが輝いていたのはチミノの時のみ。

この『M.バタフライ』、中国系アメリカンが書いた戯曲が原作で、ブロードウェイではずいぶんヒットしてトニー賞もとったとか。あのジョン・リスゴーが出ていたそうです。いやいや、あの「ロバータ」が好演だったリスゴーではありますが、もちろん外交官のほうです。

クローネンバーグは『戦慄の絆』一本で充分かなぁ。
じぇれみぃが双子の産婦人科医を演じていて、もちろん二人とも破滅していくんですが、実在のシャム双生児に関して、泣かせるセリフがあるんです。

投稿: Bowles | 2005/12/08 09:45

 …僕も、14本もいっぺんに見せられて、さすがにもういい…という感じですね(笑)。見逃したのも結構あるけど。
 ただ、それは彼自身がいちばんよく判ってて、いわゆるクロネンバーグ節の極端なのが《eXistenZ》(1999)で、その次(《スパイダー》)からガラッと変わってきてますね。ただ、この人は、映画をあまりよく知らない人なんじゃないか?…という気がするんですよ。《スパイダー》(2002)のように子供時代の精神的トラウマを追って…とか、最新作《ある暴力の物語》(2005)みたいなある種典型的な素材を採り上げたりすると、いまいちヒチコックの方が…とか、昔の暗黒映画の方が…とか思っちゃうんですよね。
 僕だったら何だろうな?…。《スキャナーズ》と《eXistenZ》と言ったらあまりに当たり前かな?…。個人的に好きなのって…無いんですよ。
CineKen2=きのけん

投稿: きのけん | 2005/12/09 10:39

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