« コメント一覧 | トップページ | 虎の尾を踏んだボルトン »

2005/10/21

『死の都』(ライン国立歌劇場)

dvd-shinomiyakoDVDライブラリーより。

コルンゴルト作。初演は1920年。

時空を超えた妄想世界が炸裂する妖しい舞台。廃墟と化したブルージュの街は凄味十分だが、あまりにデフォルメし過ぎているので、付いていくのに難儀する(笑)。デノケの熱演が見もの。それにしても、この音楽は凄い。激しいほどに燃え盛り、聴く者を圧倒し、飲み込んでいく。22歳にしてこんなオペラを書き上げたコルンゴルトはまさに天才だと思う。彼がナチスに迫害を受け、満足にオペラに取り組むことが出来なくなってしまったのは、痛恨の極みとしかいいようがない。なんとも不幸な時代だ。

★★★

パウル:トシュテン・ケルル
マリエッタ/マリー:アンジェラ・デノケ
フランク:ユーリ・パトゥコフ
ブリギッタ:ビルギッタ・スヴェンデン
フリッツ:シュテファン・ゲンツ
ジュリエット:バルバラ・バイア
リュシエンヌ:ユリア・エシュ

合  唱:ライン国立歌劇場合唱団
管弦楽:ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
指  揮:ヤン・レイサム=ケーニヒ
演  出:インガ・レヴァント

[  収録:2001年4月、ストラスブール・ライン国立歌劇場  ]

|

« コメント一覧 | トップページ | 虎の尾を踏んだボルトン »

コメント

昨日はどうもありがとうございました。自分でも色々試してみたけど、結局よく判りませんでした。(-_-;)

これは最後に「NO EXIT」って書いてあったやつでしょうか?一回見た後に、テープを巻き戻して、直ぐに見直した記憶があります。(^^;)確かに付いて行くのに難儀したけど嫌いじゃないなー。

投稿: simulacra1984 | 2005/10/21 08:12


simulacraさん、おはようございます。

そうそう、それです。強烈な舞台ですよね(笑)。
私も嫌いじゃないです。

投稿: Orfeo | 2005/10/21 08:38


この作品、知らなかったのですけれども、
お話も劇的そうですね。
音楽も激しいのでしょうねー
暗い感じのも嫌いでは無いので観てみたいな。

それにしても、トート、て「死」の意味だったんですね。
だから「エリザベート」に出てくるのはトートなんだ。
・・・なんて今頃言っている私はダメでしょうか(悲)
ドイツ語知らないもん。プンプン

投稿: hiyoko | 2005/10/21 11:24


ひよこさん、是非観ましょう(・・・これ、国内版、出てたかな?)。

「エリザベート」のトートって、ひょっとして内野聖陽がやったやつでしたっけ?
おぉ~、観てえ!(爆)

投稿: Orfeo | 2005/10/21 12:12

 このストラスブールのライン歌劇場って、昔から結構レベルが高いんですよね。アルザス地方がドイツ領だった時代にはフルトヴェングラーやR・シュトラウスなんかが客演してるんだよ。町にはマーラーとR・シュトラウスが出遭った場所なんていう記念碑もあるし…。
 アラン・ロンバールがやっていた時代も結構良かったし(グノー《ファウスト》、モーツァルト《魔笛》:ペーター・ホフマンにキリ・テ・カナワだったっけ?…、《トゥーランドット》なんて録音もあったでしょ)、彼の後任のテオドール・グッシュルバウアーも良かったし、ヤン・レイサム=ケーニヒ(正確にはこう読むらしい…)も結構優秀な人らしいしね。
 実は、僕はロンバール時代とグッシュルバウアー時代に全部で2度くらしか行ったことがないんです。秋の現代音楽祭「ミュージカ」というのには何度か行ったけど…。というのもパリ=ストラスブール間にはTGVが走ってなくて、えらく時間がかかるし、あすこまで行くなら、いっそのことドイツまで行っちゃえということにどうしてもなる(笑)。昔あすこからバイロイトへ直通という列車がありましてね、一度だけ乗ったことがあります。
 でも、ここは昔からこういう、特にドイツ系の珍しいものをよく演るオペラ座なんですね。それに、フランスでもここまで来ると、音楽的にはもうドイツなんですよね。リュクサンブールでは未だオケがフランス式だったけれど、ここまで来ると、もう完全にドイツ式なんですわ。コントラバスの弓の持ち方なんか、ベルリンかウィーンみたいな持ち方をしてたし、木管もバッソンじゃなくてファゴットを使ってるみたいだったし…。だから、これなんか結構いいんじゃない?…。
 ただ、僕はこのオペラ、いかにもポスト・ワーグナーってな感じで、ちょっと苦手ですが、それでもこれを聴いて、ブルージュへ行きたくなって、数年前、喜多尾道冬先生ご夫妻と連れ立って行ってきました。町そのものはえらい観光化されてて、原作のローデンバックの雰囲気も、このオペラの雰囲気とも無縁な町になっててちょっとガッカリしましたが(笑)…。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/10/21 19:28


きのけんさん、どうもです。

>ヤン・レイサム=ケーニヒ(正確にはこう読むらしい…)

情報、ありがとうございます。早速取り入れました。

うん、このプロダクション、なかなか気合が入ってて、見応えはあるんですよね。
よくもここまでやったもんだな、と(笑)。きのけんさんのお話を伺って、ライン歌劇場侮るなかれ、と思いました。これから注意しよっと。

投稿: Orfeo | 2005/10/21 20:28


きのけんさんの素晴らしいコメントの後に書くようなことじゃ
ないけれど、そうです、トートは内野さんが演ってました。
昨年の冬、観ましたよ。山口祐一郎さんとWキャストでした
けどね、私は内野さんの方を観ました(偶々だけれど^^; )

orfeoさん、内野さんのファンでいらっしゃるの?
蝉しぐれも褒めておられましたよね^^
確かに演技派の方だと思います。
舞台で拝見したら、意外と小柄だったんですけど、
歌も悪くないしなかなかでしたよ^^
もう随分前の話になってしまったけれど、今度記事書こうかな。

そうそう、内野さんは、今度(1月日生劇場だったかな?)
ジョン・ゲイの「ベガーズ・オペラ」に出演されますね。
マクヒス役だからかっこいいと思いますです!
Orfeoさん、ご覧になる?
私は無理です・・・だって東京だもの(悲)

投稿: hiyoko | 2005/10/22 00:39


ひよこさん、どうも。

バレタ?実は大ファンだったりして・・・(爆)。「蝉しぐれ」でシビれ、「エースをねらえ!」で止めを刺されました(なにを見てるんじゃ!)。ミーハーかな?

「ベガーズ・オペラ」は是非見たいところですが、私も地方の人間なので、無理だな。残念!

投稿: Orfeo | 2005/10/22 08:49

>ヤン・レイサム=ケーニヒ(正確にはこう読むらしい…)

 多分正しいと思います。というのもグッシュルバウアー時代にストラスブール・フィルの事務長をやってた奴に訊いた話だから…といったって、彼自身だって普通にお喋りをしている時は、「ジャン」だの「ラタム」だの滅茶苦茶なんですわ(笑)。おいおい、それって本当はどう読むんだ?と訊ねたら、なんか英国人とドイツ人の混血だとかで、"Latham"が英語読み、"Koenig"が独語読み…と解説してくれたんです。
 こういうのって、まったくややこしいよね。Teresa Stich-Rendall〜カラヤンのシュヴァルツコプ+ルートヴィヒ盤《バラの騎士》のゾフィー〜なんかオーストリア人と結婚したアメリカ人だから「シュティヒ=レンデル」とか、Helen Donathはアメリカ人だから「ドネース」だろうなんて思ってると、Donnathは旦那の姓でやっぱり「ドナート」だったり…。
 それじゃあ、Giorgio Strehlerみたいに、オレはイタリア人じゃねえぞ、ヨーロッパ人だ!という人の名前はどう発音すべきか?…。独・仏・伊折衷で「シュトレーレル」かな?…。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/10/22 19:35


そういや、「“Dessay”は「ドゥセイ」と発音するんでっせー!」なんて音楽誌に書いてた人もいましたね。誰だったっけか?(笑)

投稿: Orfeo | 2005/10/22 20:55

 …そういうヘンなことをバラさんでください(爆)
きのけん

投稿: きのけん | 2005/10/24 03:28


失礼しました^_^;;

投稿: Orfeo | 2005/10/24 09:06


 よこはま・ちゅうかの会のO−Kさんからの私信メールの一部です。(N=Orfeo)

>Nさんがすばらしいと言っていた「ロビンフッドの冒険」
>を聴きました。コルンコルドについての評価がすっかり変
>わりました。Nさんの言っているとおりでした。このDVD
>>−audioは映画の音楽部分全曲が入っていますが、一曲
>一曲がよくできているのには感心しました。
(O−K>きのけん:10月24日)

そういや、今日あるワーナー・ブラザースが立ち上がるのに大きな寄与があったのがコーンゴルトなんだよね。ウィリアム・ディッテルレの《真夏の夜の夢》(1935)。これが成功したお陰でマイナー・プロダクションだったワーナー兄弟がだんだんメジャーに成長していく。ワーナーにとってはコーンゴルト様々ですわ。ジョージ・ルーカスやスピールバーグの音楽番ジョン・ウィリアムズが結構この人から影響受けてるでしょ。ちょっと似てるもんね。
それから、《死の都》を使っていたのは何だっけ?…ダニエル・シュミートの《ラ・パロマ》?…、あれは《トスカ》だったっけ?…。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/10/25 15:24


よこはまちゅうかかい、今年は開催出来なくなっちゃったんですよねえ。
う~ん、残念。

《死の都》を使っている映画ですか?う~む、誰か、助けて!(笑)

投稿: Orfeo | 2005/10/25 17:18

「ラ・パロマ」です。
確か・・・・・

投稿: Yuhko | 2011/12/09 00:17


Yuhkoさん、時空を超えた回答、まことにありがとうございました!

投稿: Orfeo | 2011/12/09 04:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122009/6484850

この記事へのトラックバック一覧です: 『死の都』(ライン国立歌劇場):

« コメント一覧 | トップページ | 虎の尾を踏んだボルトン »