« 虎の尾を踏んだボルトン | トップページ | 『フィガロの結婚』(チューリヒ歌劇場) »

2005/10/22

『トスカ』(イタリア歌劇団)

dvd-tosca-nhk第3回NHKイタリア歌劇招聘公演のライブ。モノクロではあるが、伝説のテバルディのトスカを拝むことが出来る貴重な映像だ。風格ある舞台の上で、テバルディの気品が光り輝いている。トスカの真情が溢れ出るその歌唱は、見る者、聴く者を魅了する。カヴァラドッシのポッジにはやや不満が残る部分もあるが、その柔らかい歌声はなかなか得難いものがある。スカルピアのグェルフィの威厳も申し分ない。聴いていてゾクゾクしてきて、これぞイタオペの醍醐味、という感じがする。伝説の名に相応しい名舞台だと思う。なお、第2幕でカヴァラドッシが拷問される光景が舞台上で繰り広げられるのがやや特異だ。

★★★★

トスカ:レナータ・テバルディ
カヴァラドッシ:ジャンニ・ポッジ
スカルピア:ジャン・ジャコモ・グェルフィ
アンジェロッティ:シルヴァーノ・パリューカ
堂守:ジョルジョ・オネスティ
スポレッタ:アントニオ・ピリーノ
シャルローネ、看守:アルトゥーロ・ポルタ
羊飼いの少年:栗本尊子

合  唱:東京放送合唱団
       NHKイタリア・オペラ合唱団   
         藤原歌劇団合唱部  
        東京コラリアーズ   
         三期会
管弦楽:NHK交響楽団
指  揮:アルトゥーロ・バジーレ
美  術:チェーザレ・マリオ・クリスティーニ
演  出:ブルーノ・ノフリ

[  収録:1961年10月22日、東京文化会館  ]

|

« 虎の尾を踏んだボルトン | トップページ | 『フィガロの結婚』(チューリヒ歌劇場) »

コメント

これって、スカルピアの椅子の脚がおれるやつですよね。
さすが、オペラ歌手、知らん顔で歌ってますね。
日本人仕様の椅子だったのかしら?(笑)

投稿: keyaki | 2005/10/22 09:09

>keyakiさん:
 いやいや、パリでもありましたよ。リバーマン時代の《ラ・ボエーム》の屋根裏部屋の椅子にパヴァロッティがどすーんと座ったら、椅子が敢えなくグシャっとつぶれちゃった。次の公演から補強したとは思うんですが、以後(…といったってあと1度見ただけですが)、彼氏あの椅子には近づかなかったな(笑)。
 当時はたいして有難たがらなかったけど、今にして思うと、これってすごいキャストだったんだねえ…。ジュゼッペ・パターネ指揮でパヴァロッティ、フレーニにトム・クラウゼだったかな?…。翌年の再演時がドミンゴで、1970年代中盤では未だこの連中がリーズナブルな値段で買えたんだよね。当時のパリ国立歌劇場で最高のギャラを取っていたのが(金額は未公表)ビルギット・ニルソンで、レオンタイン・プライスが、自分にはニルソンのギャラに1フラン加算しろと要求して、リバーマンが断ったとか、当時ヘンな話が流布してました。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/10/22 16:43


>keyakiさん、きのけんさん:

ま、いろいろありますわね、オペラには(笑)。

これは椅子が壊れる話ではありませんが、私が90年代にドイツの地方の歌劇場で観た『リゴレット』でこんなことがありました。第3幕でジルダがスパラフチーレの家に着き、扉を叩くシーン。ホントはちゃんと鍵が掛かっている筈だったんですが、それを掛け損なっていたんでしょうねえ。ジルダが叩くと、扉が内側に開いてしまうんです。これで慌てたジルダ役の歌手は、左手でなんとか扉の板を抑えながらも(取っ手なんてないから、さあ大変!)、その上、右手でその扉を叩き続けるという、矛盾に満ちた苦行難行に直面する破目に陥りました。勿論、歌いながら・・・。彼女には悪いけど、思わず笑っちゃったなあ、あれには。

投稿: Orfeo | 2005/10/22 18:00

 そうなんだよ(笑)。特にオペラの場合はリハーサル時間が限られてるじゃない。芝居だったら、それこそ何週間、下手すると何ヶ月もスタッフ+キャスト全員が集まって準備をするのに、オペラの場合、特にスターが出る時は、ホント、裏方さんなんか毎回冷や汗のかき通しだぜ。
 バスチーユの、例のセビリア万博に客演して、装置が倒れるという大事故、合唱団員の死亡事故を起こした《オテロ》(チョン指揮:DGG録音のもとになってるヤツ)でも、ドミンゴの主演が決まったはいいんだけれど、リハーサルに来れない。苦心惨憺して、ドミンゴのスケジュールに合わせてリハーサル日程を組んだはいいが、キャスト全員が顔を合わせる日が、ゲネプロの前に1日たりともなかった。これには、当初演出に予定されていたダニエル・メスギッシュがかんかんに怒って下りちゃった。急遽その代わりを頼まれて引き受けてあげたのがペトリカ・イヨネスコで、それであの事故だろう。もうやってらんないよな!…。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/10/22 19:56


うん、あれは悲惨な事故でしたね。ファントムの仕業かも?
cf. http://bbs.infoseek.co.jp/Board01?user=cineken2

投稿: Orfeo | 2005/10/22 21:05

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122009/6497236

この記事へのトラックバック一覧です: 『トスカ』(イタリア歌劇団):

« 虎の尾を踏んだボルトン | トップページ | 『フィガロの結婚』(チューリヒ歌劇場) »