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2005/10/20

『ドン・ジョヴァンニ』(フェラーラ市立歌劇場)

cd-dongiovanni-abbadoDVDライブラリーより。

白を基調としたモダンな舞台。オーケストラピットを取り囲むように花道が設けられ、歌手たちが動き回る。が、ピーター・ブルックやデボラ・ワーナーの優れたプロダクションを見てしまったあとともなると、いかにも平々凡々な作りで、面白みに欠ける。ターフェルが必死に気取ってレポレルロを演じているが、それでもいつものごとく抜けて見えてしまうので、なんとも複雑怪奇なレポレルロになっている。声楽面では貢献度大だが、彼の大根演技はどうしようもないのかも。ドン・ジョヴァンニのキーンリーサイドがはまっているだけに、その落差が余計に大きく感じられる。女声陣の中ではアントナッチのエルヴィーラが素晴らしい。アバドが落ち着いたタクトさばきを見せている。

★★★

ドン・ジョヴァンニ:サイモン・キーンリーサイド
騎士長:アンドレア・パーピ
ドンナ・アンナ:カルメイア・レミージョ
ドンナ・エルヴィーラ:アンナ・カテリーナ・アントナッチ
ドン・オッターヴィオ:ブルーノ・ラッツァレッティ
レポレルロ:ブリン・ターフェル
ツェルリーナ:パトリツィア・パーチェ
マゼット:イルデブランド・ダルカンジェロ

合  唱:フェラーラ楽友協会合唱団
管弦楽:ヨーロッパ室内管弦楽団
指  揮:クラウディオ・アバド
演  出:ロレンツォ・マリアーニ

[  収録:1996年1月24日、フェラーラ市立歌劇場  ]

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コメント

はじめまして!私のブログへのご訪問ありがとうございます。こちらからもTBさせていただきましたので、よろしくお願いします。

>複雑怪奇なレポレルロ
この演出ではあまり頭がいいようには見えないですよね(笑)不器用そうだし。

投稿: Sardanapalus | 2005/10/20 19:58


Sardanapalusさん、早速の相互TB、ありがとうございます。

そうそう、気取っているくせに頭がよろしくない(笑)。演技が上手ければ、味のあるトリックスターになれたんでしょうが・・・。

投稿: Orfeo | 2005/10/20 21:34

 やや!、フェラーラなんて田舎町にこの豪華キャストは何!…と思ったら、アバド大先生にDGGの肝入りでしたか!

 でも、このフェラーラもそうですが、イタリアの中都市に昔からあるオペラ座はいいですよ!…。やっぱしオペラってのは、あの規模のホールで見るのが本来のものだなっていつも思います。歌手たちなんか、もうすぐそこに見えるし、連中も無理しないし…。
 そこへいくと、フランスはでかい容れ物を作りすぎるんですよね。バスチーユもそうですが、モンペリエのコールムなんて、あんなとこでオペラ見る気にならんもんね(笑)。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/10/22 20:15


ニース・オペラ座友の会会員(なにそれ?)の私もまったく同感ですね。

投稿: Orfeo | 2005/10/22 21:10

>ニース・オペラ友の会

ほおー!
あすこは昔凄かったんです。というのも、スペイン人の歌手たちが、スカラ座に客演する時についでに寄って出演していくのが常だったから(どういうわけだか、そういう習慣があった)。ここの総監督を長いことやってたピエール・メドゥサン(ヴィーラント・ワーグナーの直弟子)という演出家を知ってたんですが、彼がえばってたけど、ヴォルフガンク・ヴィントガッセンはドイツ以外のオペラ座ではニースにしか出なかった時期があったんだって(ホントかね?…)。
 ちょっと安普請ぽいけど、リヨンの新歌劇場も規模としてはいいですよ。音楽家や演出家の意見をちゃんと聞いて建築計画を立てたのはフランスじゃ、あすこくらいだね。計画が立った時の音楽監督がジョン・エリオット・ガーディナー(ただしできる前に辞任)で総監督が演出家のルイ・エルロだったから、彼らの意見を十分採り入れて作った。政治家はもっとアーティストたちの言うことを聞くべきなんだよね。バスチーユだって、本来ピエール・ブーレーズの意見を容れて、演目毎に構造を買えることのできるモデュラー・ホール(第二ホール:バロック+現代音楽用)が出来るはづだったのに、結局つぶれちゃった。その余った予算で出来たのがラ・ヴィレットの音楽都市=音楽博物館なんです。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/10/24 03:23


ふ~む、スペイン人の歌手たちも、ヴィントガッセンも、ニース・オペラ座に出たい、というより、ただたんにニースに行きたかったんじゃないですか?その気持ち、分かるなあ(爆)。

バスチーユのモデュラー・ホール計画は面白かったんですけどね。あれが頓挫したのは残念でした。

投稿: Orfeo | 2005/10/24 09:02

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いつも遊びに行っているeuridiceさんのブログ「雑記帳」で映像の「ドン・ジョバンニ」祭状態ですので、私も便乗して手持ちの映像を見てみました。 イタリア、フェラーラ歌劇場での公演、指揮はクラウディオ・アバド(Claudio Abbado)。残念ながら市販されていないのですが、手持ちのは1998年ごろにNHKで放送されたものです。何を隠そう、サイモン・キーンリーサイド(Simon Keenlyside)←をはじめて見たのがこの映像でした。第一印象は、とりあえず身軽でカッコイイ!頭の良さそうな、インテ... [続きを読む]

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