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2005/10/30

『ルル』(グラインドボーン音楽祭)

dvd-lulu-glyndebourneDVDライブラリーより。

三幕版。シェーファーの出世作となった公演。正面にはレンガ調の湾曲した巨大な壁面。その対角線上に階段が延々と伸びている。舞台中央には下の部屋につながる穴があいていて、その周りで円を描くように床が回転する。ヴィックの簡素化された舞台の中で、シェーファーが清楚にして、かつ大胆にルルを演じている。その歌唱は透明感に溢れ、デイヴィスの付ける鋭利な音楽やヴィックの緊張感の高い演出と呼応して、聴く者の心に響いてくる。やはり『ルル』は三幕版だよねえ。

★★★★

ルル:クリスティーネ・シェーファー
ゲシュヴィッツ伯爵令嬢:キャスリン・ハリーズ
劇場の衣裳係/学生:パトリシア・バードン
劇場支配人/銀行家/医事顧問/教授:ジョナサン・ヴィーラ
画家/黒人:シュテファン・ドラクリヒ
シェーン博士/切り裂きジャック:ウォルフガング・シェーネ
アルヴァ:デーヴィッド・キューブラー
シゴルヒ:ノーマン・ベイリー
猛獣使い/サーカスの力芸人:ドナルド・マクスウェル
公爵/従僕/侯爵:ニール・ジェンキンズ

管弦楽:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指  揮:アンドリュー・デイヴィス
演  出:グラハム・ヴィック

[  収録:1996年7月27日、グラインドボーン音楽祭新歌劇場  ]

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コメント

れいの新国の「勝手に2幕版、誰のせいだ!」事件の時に、予習用にルルをいろいろ見ました。
これが一番印象的でした。

>切り裂きジャック
が、その辺を歩いてる人の良さそうなおじさんなのが怖かった。しかもナイフをスーパーの白いビニール袋に入れてたし。でしたよね、、、、

投稿: keyaki | 2005/10/30 12:25

R・ライモンディ絡みではないのに、ブログに記事を書いたのを思い出したのでTBさせて頂きました。

投稿: keyaki | 2005/10/30 12:32


keyakiさん、TBありがとうございます。

>しかもナイフをスーパーの白いビニール袋に入れてたし
そうです、そうです。細かいところをよく覚えてますね^_^;;
こういうところがまた怖いんですよね、この舞台。

ところで、

>れいの新国の「勝手に2幕版、誰のせいだ!」事件
これはやはりあのオカタのせいで(以下、強制削除)

投稿: Orfeo | 2005/10/30 16:29

この切り裂きジャック、ほんとにぞ〜とします。
妙に分別くさいところが気色悪いですが、
目はすわってて、あきらかにいってますし・・・

私のブログで、信じられないアクセス数の記事、
TBしますね^^;

投稿: edc | 2005/10/30 23:01


edcさん、TBありがとうございます。

新国の『ルル』で大盛り上がり、ですかね^_^;;
いいなあ、東京の人は・・・。

そういや、もうすぐこちらにも某歌劇場の『オテロ』がやって来るんですけど、デズデモナがよりによってあのオカタなんで、私はパスです(笑)。

投稿: Orfeo | 2005/10/31 08:15

ちなみに、ルルの役はベルク自身が難しい方と易しい方と二つパートを書いてるんだけれど、皆さんどっちで歌ってるのかいな?…。クリストフ・フォン・ドホナーニ盤のアニヤ・シリヤさんのが難しい方、ブーレーズ盤のテレサ・ストラータスさんのが易しい方。初演の時、ストラータスさんは出鱈目歌ってるって批判されたけど、あれはそうじゃなくて、易しい方を歌ってたわけ。ブーレーズさんだって、それを認めてたんだよ。なまじ、楽譜がきちんと読める批評家が杜撰なやり方をすると、そういうことになる!(笑)…
きのけん

投稿: きのけん | 2005/11/01 22:15


う~ん、ドホナーニ盤もブーレーズ盤も聴いたことがないので(スイマセン)、ちょっと分かりかねますが、要するに、コロラトゥーラ版とそうじゃない版があるということですかね。だとすれば、シェーファーはコロラトゥーラを歌いこなしているので、前者、かな?ちなみに、新国の佐藤しのぶはコロラトゥーラじゃなかったみたいですが・・・。

投稿: Orfeo | 2005/11/02 09:25

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» シェーン博士/切り裂きジャック(佐藤しのぶ版Lulu ) [keyakiのメモ、メモ.........]
新国最終日に行ってきました。なんと2時開演、5時前には終わってましたので、早く帰って、夕飯のしたくでもしなさい・・・という配慮かしら?大きな御世話だわ、2時はちょっと早すぎです。一階の10列目でしたが、前後の席が空いていて、とってもリラックスして見られました。 1番眠くなる時間帯ですので、睡魔に襲われるのではと心配しましたが、シェーン博士/切り裂きジャックのクラウディオ・オテッリに注目!という情報を得ていましたので、とっても楽しめました。それに、他の歌手さん達、自分のせいで2幕版になったんじゃな... [続きを読む]

受信: 2005/10/30 12:29

» ベルク作曲、オペラ「ルル」 [雑記帳]
 来る2月、新国立劇場で上演予定のオペラ、ベルク作曲「ルル」。 1月19日、『高い水準を維持した公演を聴衆の皆様に観劇いただくため、本公演を3幕版から2幕版に変更して公演することとし、』というお知らせがHPに掲載され、話題になっています。  このオペラを初めて見たのは、NHKが放送したグラインドボーン音楽祭1996年の公演でした。予備知識なしでしたが、前半は劇の意図がわからなくて、何なの?という感じでした。でも、ルルが売春婦になってからは目がはなせなくなってしまい、それなりに感動したというか、... [続きを読む]

受信: 2005/10/30 23:00

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