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2005/09/07

『サロメ』(ロイヤル・オペラ)

dvd-salome-royal1DVDライブラリーより。

R.シュトラウス作。

1992年のザルツブルク音楽祭で制作された舞台と同じキャスト、指揮者、演出家の組み合わせによる公演。暗い閉鎖的空間の中でサロメの狂気の愛が妖しく燃え上がる。肉感的なマルフィターノのサロメがいい。長い布を巧みに使った踊りもなかなか見応えがある。ボンディはサロメに加え、変質者的なリーゲルのヘロデを配することによって狂気を増幅させている。

★★★

サロメ:キャサリン・マルフィターノ
ヨカナーン:ブリン・ターフェル
ヘロデ:ケネス・リーゲル
ヘロディアス:アニヤ・シリア
ナラボート:ロバート・ギャンビル
ほか

管弦楽:コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団
指  揮:クリストフ・フォン・ドホナーニ
振  付:ルシンダ・チャイルズ
演  出:リュック・ボンディ

[  収録:1997年4月8-11日、コヴェントガーデン王立歌劇場  ]

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コメント

これもおもしろいサロメですね^^!
TBしました。

投稿: edc | 2005/12/17 23:55


edcさん、TBありがとうございます。
私としては、ユーイングのやつよりこっちの方が好きです^_^;;
TB返しさせていただきますね。

投稿: Orfeo | 2005/12/18 08:21

同じく、比べると総合的にこっちが好きです^^! 同じ歌手のヘロデ王、強烈な個性が出ているのはこちら。お相手の存在感は比較にならないってところかしら。TBありがとうございます。

投稿: edc | 2005/12/18 09:31


おっ!やはりこちらを取りますか。そうですよねえ^_^;;
ちなみに、どうでもいい話ですが、ドホナーニとアニヤ・シリアって、夫婦でしたよね、たしか。この後離婚したんでしたっけ?

投稿: Orfeo | 2005/12/18 14:09

 あれっ!、ここでも…。僕は、これ、パリのシャトレ座で見ました。セミヨン・ビシュコフ指揮パリ管で、同じくマルフィターノ主演。
 典型的なワールドワイドの共同制作で、モルチエ総監督時代のザルツブルク音楽祭=ブリュッセル・モネー座歌劇場=パリ市立音楽劇場シャトレ座の共同制作だったんですが、コヴェント・ガーデンも噛んでましたか…。

 この人脈ってのが面白いですよね。まづ、当時ベルリンのシャウビューネの一演出家に過ぎなかったスイス人リュック・ボンディをオペラに引っ張ってきたのがハンブルク州立歌劇場時代のクリストフ・フォン・ドホナーニ。1970年代パリ国立歌劇場でロルフ・リバーマン総監督の補佐をしていたジェラール・モルチエにオペラを仕込んだのが、まさにそのドホナーニで、そのドホナーニがモルチエにボンディを紹介するなりボンディは1980年代モルチエ総監督下のブリュッセル・モネー座の主要演出家になる。モルチエのザルツブルク転出で、ドホナーニとボンディの二人はザルツブルクに持ち越され、モルチエ時代以来、常に共同制作を続けモネー座でのボンディ演出を何度も上演しているステファヌ・リスネルのパリ・シャトレ座が噛んで、さらにシャトレ座同様パリ市の市営オケであるパリ管が噛んで、モネー座の音楽監督をシルヴァン・カンブルランから引き継いだアントニオ・パッパーノがコヴェント・ガーデンに任命され、こちらがまた噛んでくる…という人脈で作られた制作なんだよね、これって…。
 ただ、これほど広範な国際共同制作を立ち上げると、各個の組織の負担分は少なくて済むんだろうけど、ヨーロッパ各地どこでも同じものがかかってるってのも問題だよね。
 ここでのマルフィターノが説得的なのは、企画が立った時点で既にボンディが予めマルフィターノを想定して演出を構想したから。だから、他の役は別の歌手が演っても、主役だけは変えられない演出なんです。

>Orfeoさん:
 そのドホナーニ=シリヤ夫妻が大喧嘩をして、あわや上演中止になりかかったのがシャトレ座の《影のない女》の時で、ドホナーニというのはえらいマッチョ野郎なんで、シリヤと結婚した時、彼女に歌手としてのキャリアを断念することを強要したんです。僕が、最後に彼女を聴いたのはフォン・ドホナーニ時代のハンブルクの《ルル》(演出リュック・ボンディ、指揮フォン・ドホーナニ:ディスクは確かウィーン・フィルだったよね)だから 1978年近辺ですが、以後彼女は専業主婦に収まって歌手活動を全くしてなかったんですよ。それから10年ほど経って、その《影のない女》に出ると彼女が言い張ったもんで、フォン・ドホナーニが激怒。ただ、シャトレ座には、ジュネーヴ大劇場の制作になるオペラの装置は既に届いている、管弦楽担当のザ・フィルハーモニア管はもうパリに来てる…で、今さら中止するわけにはいかなかったわけ。それでフォン・ドホナーニさんは涙を呑んで予定通り奥さんの出演を許しちゃったんだけど、シリヤさんとしては離婚か歌手活動再開かの選択を迫られたというわけ。二人が離婚したのはその直後で、まあまあ離婚後にシリヤが次から次へとシャトレ座に出ること、出ること…。そういやリスネルがエクス音楽祭に移ってからもラトルが振った《マクロプーロス事件》の主役がシリヤだったなあ…。
 というわけで、アニヤ・シリヤは歌手としての円熟期を旦那のお陰で犠牲にしてるんだよね。まあ、彼女はヴィーラント・ワーグナーの恋人としてデビューが異常に早かったから差し引き計算ゼロということになるんでしょうが…。

 それにしても、不思議な人だよね。キャリアのほぼ同じ時期にブリュンヒルデと夜の女王の両方歌ってた人って他に例を見ないんじゃない?…。あんなヘンな声の人も珍しいし…。
 そうだ、そのバイロイト音楽祭の初日本公演ってどっかで出てないの?、彼女が出たのはトーマス・シッパーズ指揮の《ワルキューレ》の、確か大阪公演で、このツアーではピエール・ブーレーズがヴィーラント演出の《トリスタン》を振ってるはづなんだよね。このツアー中にコヴェント・ガーデンで《ペレアスとメリザンド》(指揮ブーレーズ)を準備していたヴィーラントが亡くなった…んだよね、確か。ただし、あれはいわゆる引っ越し公演ではなく、祝祭管は同行してなくてオケはN響だったからNHKに音源が残ってないはづはないし、エア・チェックした人だってかなりいるはづなんだけれど…ねえ。
 そんなこと全然知らなくて、一度ブーレーズにワーグナーはもう振らないのか?と訊ねたら、もう全部振っちゃったからねえ、という答が返ってきたんだよ。ええっ?《トリスタン》は?…、と聞き返したら、ゲラゲラ笑って、なんだお前日本人だろ、日本でやったじゃないか!と、(ワーグナーのもので興味を持ってて)オレが振ってないのは《マイスタジンガー》だけだぜ、と言ってたんだ。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/12/18 18:17


バイロイト来日公演での『トリスタン』に関しては、edc=euridiceさんがビデオをお持ちのようですが・・・。

cf.http://www.geocities.jp/euridiceneedsahero/video05.html

私は残念ながら見たことがありません。

投稿: Orfeo | 2005/12/18 18:47

バイロイトの初来日は、といってもオケも合唱もなしですが、大阪国際フェスティバルに参加という形だったので、大阪だけの公演でした。これ、阪神間の中学生だったんですが、行きました。よく親も行かせてくれたもんだと思います。まさに豚に真珠状態。で、その時シリヤはブリュンヒルデでした。ヴォータンはテオ・アダム。トリスタンのほうの映像は海賊版のVHSがLegatoから出ていました。あれ、放送時はカラーだったはずなのですが、白黒しかありませんね。ヴァルキューレのほうも確かTVでやつたと思うのですが、海賊市場にも出てきませんね。この時代、意外になんでもTV放送があって、遠い昔、フィッシャー=ディスカウのヘンツェの全曲もTVで観たおぼえがあるのですが、夢だろうか...。

投稿: Bowles | 2005/12/19 12:09


Bowlesさん、情報ありがとうございます。
よくぞ中学生で行かれたもんですねえ^_^;;
私は北海道でやっと小学校に入った頃かな?
ワーグナーなんて知る由もなし。
うん、この話題は確実に歳がバレるなあ(爆)。

投稿: Orfeo | 2005/12/19 12:37

 keyakiさんの方に僕の上のコメントが引用されていたもんで…。
 そういや、ブーレーズに会ったあの時、彼はそんな海賊版が出てるの全然知らなかったぜ。ダビングして彼に送ってあげたら?(笑)…。
きのけん

PS:ドホナーニはその後、自分の秘書と再婚したそうです。秘書なら歌手活動なんてせんだろうからね(笑)。
 

投稿: きのけん | 2006/06/24 20:20


ダビングして、私に送ってほしいです(爆)。

PS:これでドホナーニも安心?

投稿: Orfeo | 2006/06/24 21:27

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» R.シュトラウス「サロメ」1997年コヴェントガーデン [雑記帳]
王家というよりは一般家庭内のトラブルっぽく矮小化されていて家庭劇サロメという印象ですが、意外に納得できます。このサロメは、王女というよりは、どこにでもいそうな十代の少女。崩壊しかかっている家庭の不良娘という雰囲気。 ヘロデ夫妻の奇人変人ぶりも極まっています。ベルリン・ドイツ・オペラの映像より年をとったはずのマルフィターノがむしろ若く、少女っぽくみえます。振り付けのこともあるでしょうが、踊りも上手くなっているようで驚くやら感心するやらです。どちらも歌はもちろん、視覚的にも、演技的にも役柄にぴったりだ... [続きを読む]

受信: 2005/12/17 23:54

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