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2005/08/28

『ロデリンダ』(グラインドボーン音楽祭)

dvd-rodelinda DVDライブラリーより。

ヘンデル作。

元々の時代設定は7世紀になっているが、この舞台では20世紀前半ぐらいの様式だ。グリモアルドは黒のタキシードに白の蝶ネクタイ、部下のガリバルドたちは軍服姿。彼らが手にするのは剣ではなくてピストル。これはムッソリーニやファシズム政権にでもひっかけたかったのでしょうか?イタリアの近現代史って、全然不案内なもんでよく分かりませんが。ただ、この舞台、違和感はあまり感じません。むしろ、よく出来ているほうだと思います。それは演出があまり余計なことをしないのと、そしてヘンデルの筋立てや音楽が、まるで現代の心理劇でも見ているかのような気にさせるからでしょう。登場人物たちは苦悩し、逡巡し、悲嘆し、そして歓喜する。その心の動き、機微までが美しい音楽となって溢れてくる。それだけで十分です。演出がしゃしゃり出て、邪魔をしたりしない。これはとても重要です。アントナッチ(前半はちょっと不安定)、ショルたちの真情溢れる歌唱を十分満喫出来る、すっきりまとまった好舞台。

★★★

ロデリンダ:アンナ・カテリーナ・アントナッチ
グリモアルド:クルト・ストレイト
ガリバルド:ウンベルト・チウモ
ベルタリド:アンドレアス・ショル
ウヌルフォ:アルトゥール・ステファノヴィッチ
ほか

管弦楽:エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団
指  揮:ウィリアム・クリスティ
演  出:ジャン・マリー・ヴィルジエ

[  収録:1998年6月、グラインドボーン音楽祭歌劇場  ]

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