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2005/08/20

『金鶏』(シャトレ座)

dvdcoqdorDVDライブラリーより。

帝政ロシアの末期にリムスキー・コルサコフが書き上げた作品。コルサコフはこのオペラの中で、当時の腐敗した指導者層や、盲目的にそれに従う民衆たちを痛烈に風刺した。今回の舞台は、1984年に初演されたものの再演であるが、歌舞伎調が美しい舞台である。ただ、この作品の諧謔性を味わうには、いまいち深みに欠けている。それに、日本人の目からすれば、歌舞伎流が滑稽だと感じるにはどうしても抵抗感がある。元々幻想性溢れる作品だが、舞台全体を重い空気が支配している。

★★

ドドン王:アルベルト・シャギドゥリン
グヴィドン王子:イリア・レヴィンスキー
アフロン王子:アンドレイ・ブレウス
ポルカーン:イリア・バンニック
アメールファ:エレナ・マニスティナ
星占い師:バリー・バンクス
シェマハの女王:オリガ・トリフォノワ
金鶏:ユリ・マリア・サエンズ

合  唱:マリインスキー劇場合唱団
管弦楽:パリ管弦楽団
指  揮:ケント・ナガノ
美  術:朝倉摂
演  出:市川猿之助

[  収録:2002年12月、パリ・シャトレ座  ]

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コメント

わっはっは!…。Orfeoさんのご意見に全面的に賛成!

僕は1984年に初演になった時しか見てないんですが(指揮はガブリエル・シュムラ)、これは、その数年前にオペラ=コミーク座でパリ公演をやった猿之助の松竹歌舞伎を見て感心した当時のシャトレ座の総監督ジャン=アルベール・カルチエ(リスネルの前任者)が呼んでやらせたんだけど、要するにヨーロッパのお客さん向けの歌舞伎ショウ以外のなにものでもないやね。そのDVDにクレジットが全部出てるかどうかは知りませんが、協賛に日本企業のオンパレードだったぜ(笑)。

それから、これにはまだ続きがあって、Orfeoブログのレビューにもどっかに出ていたミュンヒェンの《影のない女》。あれは、この初演版を見て、ウチも…ということになったんだ。でも、リムスキーのオペラなんかがパリで舞台上演されたのはこれが初めてなんじゃないかな。演奏会形式ではあったけど、少なくとも僕の記憶する限り、演出付きは初めてだね。

そういや、フジテレビがこれを日本に呼ぶと言っていたけど、どうなった?…。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/08/26 06:20


そういや、いつだかニースに行った時も、この『金鶏』のプロダクションが舞台に上がっていたように記憶しています。私は見に行ってないけど・・・。

フジテレビは結局やめたんじゃないですかね?『金鶏』が国内で上演されたという話は聞いたことないから。

投稿: Orfeo | 2005/08/26 09:59

「サトコ」も「金鶏」も、パリ初演はバレエ・リュスですよ。パフォーミング・アーツ史の常識ですが、一応...

投稿: s/t | 2005/08/29 01:39


s/tさん、情報ありがとうございます。
でも、そういうの、「常識」とは言わないと思うなあ(笑)。

投稿: Orfeo | 2005/08/29 10:47

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