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2005/08/04

『コジ・ファン・トゥッテ』(シャトレ座)

dvd-cosifantutte-chateletDVDライブラリーより。

シャトレ座がまだリスネルに率いられていた時代のプロダクション。リスネルはガーディナーとともにシャトレ座においてモーツァルト・シリーズを推し進めていたが、そのガーディナーが図に乗ってこの公演で演出まで自分で手掛けてしまったので、すっかりリスネルの不興を買い、二人の共同作業も終焉へと向かうことになった。ガーディナーがここでやりたかったのは、おそらくはストレーレルの真似事だ。舞台美術しかり、パフォーマンスしかり。だが、如何せんそれは表面的なレベルでの猿真似に過ぎないので、なんとも深みに欠けた、ベタな茶番劇に成り下がっている。結末ですべてが明らかになった後で、恋人同士ではない組み合わせでこっそり手を繋ぐのが随分と評判になったようだが、あれもストレーレルのある芝居の演出からのパクリだ(・・・ストレーレルの場合、劇全体を鮮やかに引っくり返して見せたが、ガーディナーのやり方はいかにも生ぬるい)。というわけで、舞台上には見るべきものがほとんどない。リスネルが怒るのも当然だろう。音楽は素晴らしいのに残念だ。

★★

フィオルディリージ:アマンダ・ルークロフト
ドラベルラ:ローザ・マニオン
フェランド:ライナー・トロスト
グリエルモ:ロドニー・ギルフリー
デスピーナ:エイリアン・ジェームズ
ドン・アルフォンソ:クラウディオ・ニコライ

合  唱:モンテヴェルディ合唱団
管弦楽:イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
指揮・演出:ジョン・エリオット・ガーディナー

[  収録:1992年6・7月、パリ・シャトレ座  ]

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コメント

わっはっは!…。やっぱり出てましたか!
当時『レコ芸』のインタビューでインタビューアーがさかんに先生の演出意図について訊ねてるんで笑っちゃいました。

シャトレ座で見た時も、実際、演出は全部助手任せって感じでしたよ。多分「ストレーレルの真似」をしたかったのは、その助手の方でしょう(笑)。

そういや、昔フランクフルトで見た《フィデリオ》がクリストフ・フォン・ドホナーニの演出なの。それが、結構いいんだよねえ。あれあれ!ってんで、よく調べたら、ちゃーんとブレヒトのベルリナー・アンサンブルの大ヴェテランが助手として就いてやんの!…なんだ、あいつが全部やったんじゃないか!(笑)…と。カラヤンは人任せでなく、全部自分でやったみたいだけどね。まあ、カラヤンはガーディナーほど忙しくなかっただろうから(笑)…。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/08/05 18:32


「演 出:ガーディナーの助手さん」て書き換えてやろうかな、ここ(爆)。
カラヤンの演出に関しては、いつか集中的に扱いたいなぁ、なんて考えています。

投稿: Orfeo | 2005/08/05 19:25

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