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2005/07/13

『ドン・ジョヴァンニ』(ザルツブルク音楽祭)

dvd-dongiovannifurvenDVDライブラリーより。

フルトヴェングラーが遺してくれた貴重な映像。れっきとしたザルツブルク音楽祭のプロダクションではあるが、いわゆる「オペラ映画」のはしりでもある。最初見た時は正座して鑑賞しました(大嘘)。ただ、このフィルムに関しては、その収録日を含め、今ひとつハッキリしていないところがあって、ここで迂闊なことを言うわけにはいかないようだ。なにせ、この収録の際に指揮していたのが実はフルトヴェングラーのアシスタントだった、なんていうトンデモ話まであるからだ。誰か、是非はっきりさせてほしい(笑)。とはいえ、シエピのドン・ジョヴァンニが見られるという点でも(その他の歌手たちも同様だが)大変貴重である。舞台も豪華な作りで、思わずため息が出るほどだ。

★★★★

ドン・ジョヴァンニ:チェーザレ・シエピ
騎士長:デジェー・エルンシュテル
ドンナ・アンナ:エリーザベト・グリュンマー
ドンナ・エルヴィーラ:リーザ・デラ・カーザ
ドン・オッターヴィオ:アントン・デルモータ
レポレルロ:オットー・エーデルマン
ほか

合  唱:ウィーン国立歌劇場合唱団
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指  揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー
演  出:ヘルベルト・グラーフ
監  督:パウル・ツィンナー

[  収録:1954年8月?、ザルツブルク・フェルゼンライトシューレ  ]

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コメント

な〜んだ、シェロー=バレンボイム版かと思ったら、フルトヴェングラーとはねえ!!(笑)…。
チェーザレ・シエピはたった1度だけ実演を聴くことができました。ヴェローナの《アイーダ》の王様に突然出てきた。あんなとこじゃ、声なんて到底聴こえないんだけど、フラーゼのエレガントなこと!ああいうのって、その後の歌手にはないですねえ…。ルッジェロ・ライモンディにインタビューした時、師と崇めているようなことを言ってたけど…。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/07/14 07:36


おっ!生シエピに遭遇されてるんですね。そいつは羨ましい(笑)。彼の優美さは、ちょっと真似出来ませんわね。
ライモンディか・・・。彼が出ている今年のエクスの『コジ』(シェロー演出)、評判悪いみたいですね。

投稿: Orfeo | 2005/07/14 08:22

こちらの、山岸さんのサイトに詳細があります。
http://www.asahi-net.or.jp/~eh6k-ymgs/op/giovanni.htm

投稿: orooro | 2005/07/14 09:21


orooroさん、はじめまして。情報、ありがとうございます。日付に関してはかなり特定されてきているようですね。なるほど、なるほど。
でも、やっぱりアシスタントか!こっちの方も気になります。

投稿: Orfeo | 2005/07/14 10:24

きのけんさん、はじめまして。
映画のボリスのレポートを書いた方なんですね!
ライモンディにインタビューされたり・・・・
すごい方が出入りされているんですね。
私、ライモンディコレクターなんですけど、内緒でやってますので、そのへんはよろしくお願いします。


Orfeoさん、
シェローの演出というよりは、ライモンディが叩かれているような・・・・歌っていない語っているとか・・笑)
フランス在住の方が、わざわざ訳して報告して下さいました。なんか、石でも投げられているのではないかと心配してます。
ブログでも紹介しましたが、15日にネットで放送されるようですので、まあ、どんなものか聴いてみます。


投稿: keyaki | 2005/07/14 16:56


keyakiさん、どうもです。私もその放送、聴こうと思います。15日の21:00からって、フランス時間ですよね。じゃあ、土曜の朝4:00からですね。よっしゃ、頑張ろっと(笑)。

投稿: Orfeo | 2005/07/14 18:32

実は私の友人が Frau Furtwaengler(Elisabeth さん)をスイスに訪ねたことがあって、この映画のことも訊いたそうなんですが、夫人によると、本人が指揮したそうです。
でも、こういう話は、なかなか分からないというか、確固とした証拠がないと、なんともいえませんね。

投稿: kalos@muenchen | 2005/07/15 09:28


kalosさん、こんにちは。貴重な情報、ありがとうございます。エリザベートさんの話はよく聞きますね。大変人柄の良い方だそうで。まだご健在なんでしょうか?
それにしても、「確固とした証拠」、どこかにないもんなんですかね?関係者もまだ残っているだろうに・・・。やはり隠蔽されてるのかな?

投稿: Orfeo | 2005/07/15 11:17

>Orfeoさん:
さて、「羨ましい」かどうか?…なにせヴェローナじゃ、声なんかロクに聴こえてこないからね(笑)。
別の人が予定されていたのが、当夜になって突然出てきたんだよ!アナウンスがあった時、冗談だろうと思ったら本当だったんだ!。
そうだ、あの日はボローニャの駅がテロで吹っ飛んだ、まさにその当日。僕は、その前日の朝までボローニャにいて、その数日前なんか駅の床屋に行ったんだよ(笑)。

>Keyakiさん:
ここに書き込むつもりが、間違えて Keyakiさんのプログに書き込んじゃいました(笑)。どうもいつもと違うなあ…と思いつつも…カプチッリの項です。
そういや、1度だけですが、そのパリのストレーレル版《シモン・ボッカネグラ》でライモンディとカプチッリの共演がありました。ギャウロフがあくまで格調高く、貴族派で権高なフィエスコだったのに対し、ライモンディの方は、むしろ娘思いの良きパパ…といった感じ。ギャウロフの時がアバド指揮で相手はミレッラ・フレニ、ライモンディの時はネロ・サンティの棒でカティア・リチャレッリだった…かな?…。いや、子供が出来たとかで(誰の子だ?…カレーラスの子かな?)、誰かに代わったかも?…。
うん、懐かしいなあ!あの《ボリス》ルポの時はホテルと撮影所の間を何度か奥さんと一緒にライモンディさんの車に便乗させてもらいました。そういや、ワーグナーのオランダ人を演るためにドイツ語をちゃんと勉強するんだなんて言ってたけど、彼氏オランダ人やってる?…。
それから、1970年代にパリでしょっちゅう歌ってたからこれから放送録音が結構出てくるかもね。特に「ドン」はほぼ毎回ライモンディだった。すごいのがあったよ。マッケラス指揮でガブリエル・バッキエのレポレロ、マーガレット・プライスのアンナ、キリ・テ・カナワのエルヴィラ、スチュアート・バロウズのオッタヴィオとか、他の時はテレサ・ツィリス=ギャラ、ユリア・ヴァラディ、ジョゼ・ヴァン・ダム…、でも「ドン」だけは、ほぼ毎回ルッジェロでした。
そういや、ついこないだアラン・レネの《メロ》を見てたら、会食の場面にルッジェロが出てるじゃないですか!…。台詞もちゃんとあったよ。
シェローといえば、ライモンディの舞台で凄かったのがユーリ・リュービモフ演出アバド指揮のスカラ座での《ボリス》。彼はヴァルラムで、例の宿屋の場面でフロリンド・アンドレオリのミサイルを肩車して、舞台中を駆け回りながら歌うんだよね。オドロキ!…。
きのけん

PS:リンクはサイト「Kinoken2」のインタビュー集成へのリンクです。《ボリス》リポートはノー・カット版を入れてあります。

投稿: きのけん | 2005/07/16 01:55

あっ、リンクが入らないぞ。下に写しときます。
http://perso.wanadoo.fr/kinoken2/intv/intv_acc.html
きのけん

投稿: きのけん | 2005/07/16 02:00

きのけんさん
>彼氏オランダ人やってる?…
ええーー、2003年3月にナポリでやることになっていましたが、2月から5月末までの全公演キャンセルで、実現しませんでした。写真を見る限りでは、彼の好みの演出ではないようですので、彼自身それほど残念だと思ってないような気がします。もうやる気はないそうです。今は、お笑い路線まっしぐらかな??来年「ドゥルカマラ」をやります。

>アラン・レネの《メロ》を見てたら、会食の場面にルッジェロが出てるじゃないですか!…
ほんとですか! 知りませんでした。
ロージー監督の「鱒 Le Truite」でも会食の場面に出てますけど、それではないですか?

きのけんさんのHPは、ライモンディで検索して、けっこう前から知ってます。お話ができるなんて夢みたいです。ネットさまさまです。
ジョゼ・ヴァン・ダムとか、プレートルとかテイトとかライモンディと共演している方の記事も読ませて頂きました。
ライモンディもやっと16年降りにパリで歌えるようになりましたから、ぜひ、インタビューをお願いします。

あと1時間足らずで、放送がはじまりますヨ。
歌ってない語っている・・・と叩かれてましたが、ドン・アルフォンソなんて歌うところなんてないですよね。

投稿: keyaki | 2005/07/16 03:04


>きのけんさん:
ご無事でなによりでした。

>keyakiさん:
おはようございます。もうすぐですね。徹夜の眠気は大丈夫でしょうか?

投稿: Orfeo | 2005/07/16 03:26

Kalosさん:
>「括弧とした証拠」
公演データに関しては難しいですね。僕も春秋社版『小澤征爾大研究』に寄稿した時、小澤征爾のフランスでの公演データを国立放送局の資料センターで調べたことがありますが、そのいい加減なこと!…。キャンセルした公演がクレジットされていたり、歌手やソリストの交代が、年間プログラムのままになっていたり…。結局自前の資料が最も正確で自分のものを使いました。フランス国立管でさえ、正確なデータが揃ってなかった!…。特に歌手のドタキャンはまづ記録されてませんね。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/07/16 06:09

Keyakiさん:
いや、そう言われてみると…、レネの《人生はロマン》に主役級で出てたのは知ってる。ただ、ついこないだレネを2本立てで見たから、どっちだっけ?…。《メロ》か《I want to go home》のどちらかにちらっと出てるんですよ。
それから、ジャン=クロード・マルゴワールのインタビューでもルッジェロの話が出たなあ…。フランス革命200周年記念の「ラ・マルセイエーズ」とか革命歌を集めたヘンなディスクがあったでしょ。あれについて…。ライモンディがちゃんと楽譜が読めなくて…というか絶対音感がなくてという意味なんでしょうが(なにせ古楽器アンサンブルが伴奏だから半音低いでしょ…)、えらい苦労したなんていう話…はインタビューに収録したっけ?…。
きのけん

投稿: きのけん | 2005/07/16 07:09

きのけんさん
>フランス革命200周年記念の「ラ・マルセイエーズ」とか革命歌を集めたヘンなディスクがあったでしょ

CDは入手できませんが、もしかしたら、こっちが国家になったかもしれないとかの「サ・イラ」という変な歌は、聴いてます。
レコーディングで苦労したというのは初耳です。

アラン・レネの《メロ》DVDがあれば買ってみます。なにしろゼッフィレッリ監督の「ブラザーサン シスタームーン」にもちらっと出てたりしますので、可能性はありますものね。情報ありがとうございます。
最近、ネット効果で、親切な方々が情報を下さって、入手できなかった本も買えたりで、嬉しいことが続きます。

投稿: keyaki | 2005/07/16 20:39

>Orfeo さん、
Elisabeth さん、ご健在だとしても、かなりのご高齢でしょうね。そういえば、昨年、ミュンヘンで、フルトヴェングラーの初期の室内楽が演奏されたときに、お嬢さんが、挨拶される予定だったのですが、急病でおいでになれなくて、残念でした。

>きのけんさん、
はじめまして。やはり、そんなものですか。あの演奏では、私自身、指揮したのがだれかという問題は棚上げにして、いまではなかなか聴かれなくなったオーケストラの響きを楽しんでいます。

投稿: kalos@muenchen | 2005/07/21 21:05


kalosさん、こんにちは。
そうですね。誰が指揮したにせよ、音楽といい、舞台といい、とても今日では体験出来ない種類の輝きに満ち満ちていますからね。私もkalosさんを見習いたいと思います。

投稿: Orfeo | 2005/07/21 22:20

>kalosさん:
 おお!kalosさん、耳いいなあ!…。ルッジェロの話はともかくとして、マルゴワールは上手いことできたと自慢してましたよ。ただ、自分でレコード持ってないんだよね(笑)。色々珍しい録音をコピーしてくれましたが、これだけは無かった。
 おっ、kalosさんはミュンヒェンですか!…。僕の甥の家族がミュンヒェンに住んでまして、マックス・プランク研究所に勤めてます。奥さん(カミさんの妹)がピアノの先生。
 僕は以前州立歌劇場に居た時、Altheimer Eckeのペンションに下宿して通ってましたが、去年行ったら、ミュンヒェンの町のあまりの変わりように、中心部で迷子になってしまったぜ!

keyakiさん:
…どうです、《メロ》のあれはルッジェロでした?…。それとも他人の空似?…。というのも、あれを見た時、僕は《人生はロマン》のことをすっかり忘れていて、ああ、ルッジェロが出たレネはこれだったか!、と思ったからなんです。
 そういや「CineKen2」にもルッジェロに登場してもらってます。
「追悼・ジョゼフ・ロージー(1909-1984)」より
▼《ドン・ジョヴァンニ》(1979)
▼《ボリス・ゴドゥーノフ》(1980)
▼《鱒》(1982)
以上:
http://perso.wanadoo.fr/kinoken2/cineken2/cineken2_cont/cineken2_losey/cineken2_losey.html

「CIneKen2-FORUM」アーカイヴ3より:
アラン・レネx2:
▼《メロ》 (仏、1986)
▼《お家に帰りたい》 (仏、1989)
http://perso.wanadoo.fr/kinoken2/cineken2/cineken2_cont/cineken2_archive/forum0503.html#219

であります。
きのけん=CineKen2

投稿: きのけん | 2005/07/22 04:40

>Orfeo さんにそういうことをいわれると、とても照れます・・・。

>きのけんさん、そうですか。私は LMU で一年間研究員をしていました。といっても、実質は学生で、とても楽しかったです。国立歌劇場(私は、 Staat という語を、こちらの人たちが、バイエルンは「国」だと力説するのを聞いてから、「国」と訳しています)におられたのですか。すばらしいですね。

投稿: kalos@muenchen | 2005/07/22 20:19

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受信: 2005/08/14 21:04

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