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2005/07/25

『西部の娘』(ミラノ・スカラ座)

dvd-seibunomusumeDVDライブラリーより。

かって『リゴレット』を1950年代のニューヨーク・マフィアの物語にしてしまったことで有名なジョナサン・ミラーが、ここでは真っ当な西部劇をやっている。さすがに土地柄を考えたか?しかし、ミニーやラメレス、ジャック・ランスといった主役たちばかりでなく、周りの群衆まで一人ひとり細かく演出されていて、見ていて面白い。マゼールも柔軟な指揮をみせていて、ドミンゴ、ファン・ポンスが入念な歌唱でそれに応えている。ただ、ミニーのザンピエーリがちょっと弱いか。

なお、このオペラの音楽にはアンドリュー・ロイド・ウェバーが『オペラ座の怪人』で引用している部分がある。ミュージカル・ファンは聴き比べて楽しむのも一興かと。

★★★

ミニー:マーラ・ザンピエーリ
ジャック・ランス:ファン・ポンス
ディック・ジョンソン:プラシド・ドミンゴ
ニック:セルジョ・ベルトッキ
アシュビー:ルイジ・ローニ
ソノーラ:アントニオ・サルヴァドーリ

合  唱:ミラノ・スカラ座合唱団
管弦楽:ミラノ・スカラ座管弦楽団
指  揮:ロリン・マゼール
演  出:ジョナサン・ミラー

[  収録:1991年1月、ミラノ・スカラ座  ]

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コメント

偶々この上演観ました。私の観たのは裏配役で、記憶違いでなければカゾッラ(ザンピエーリは余り趣味でないので寧ろ歓迎でした。)、ラリン(ドミンゴが歌ったのは確か2回だけだったと思います。これもドミンゴにこだわりなかったのでOK、切符も大変になるし。)、ポンス、マゼール指揮(確かガッティと交互に振ってました。)といった陣容だったと思います。
マゼールはこの評判の余りよろしくない作品を面白く聞かせてくれて、小生は満足でした。伊紙の批評も彼に好意的だったと記憶します。まあイタリアの新聞評は大抵の上演は、「良くやった」点を評価して褒めてあることが多い気もしますので、余り意味はないかも知れませんが。マゼールは仏では、仏批評の貶し言葉の紋切りである「maniéré」の典型みたいな扱いを受けていて、彼のイタリア物はボロクソに言われることが多いと思いますが、小生はプッチーニのオケ書法の斬新さも浮かび上がるし、仰る通りそれなりに「柔軟な」カンタービレの感覚もある様に思えて好きでした。
英演出家に共通した傾向かも知れませんが、ミラーもカメレオンと言うかオペラにおける「読み替え」演出の嚆矢であったと同時に、まるでオーソドックスな舞台も作る人ですよね。パリでも「ボエーム」ではO・シェンクかと思うほどの伝統的舞台を見せたかと思うと、「トラヴィアータ」では「伝統的演出」を墨守しようとしているのか、異化しようとしているのか解らない変テコなものでした。
やはり、きのけんさんみたいな情報も楽しさもギッシリという感じのコメントはとても無理だなぁ!駄弁お赦し下さい。

投稿: 助六 | 2005/07/28 08:51

「西部の娘」はプッチーニのなかではマイナーだと思いますが、ドミンゴがやりたくて上演されているのかな?と思ってます。私も、スカラ座のとメトのLDを買いました。今は、メトのしか持っていません。(ミルンズがジャック・ランス)
このLD一万円以上したんですね、でもほとんど見ていない、まだDVDにダビングもしてないです。やらなくちゃ。LDプレーヤーがいつまでもつかわかりませんから。

先日亡くなったカップッチッリが、嫌いな役は絶対歌いません・・というなかにジャック・ランスがありましたね。なぜかしら??

ちょとスカラ座の資料で調べてみましたら、ドミンゴ、ザンピエリ、ポンスは、たったの三日間だけで、あきらかに録画のための出演でしょうね。(なんでもドミンゴなんですよね)
助六さんがご覧になったのが、カゾッラだとすると、ジャコミーニ、ラフォンの組み合わせの可能性が高いです。
あと指揮は、ほとんどマゼールですが、二日間だけ、アルマンド・ガットという指揮者になってます。

投稿: keyaki | 2005/07/28 10:20


>助六さん、
いえいえ、大変楽しい情報、ありがとうございます。マゼールって、フランスではホント評判悪いみたいですね(笑)。ま、私もあまり好きな指揮者ではないんですが、この『西部の娘』には結構感心してしまいました。

>keyakiさん、
こちらも情報、ありがとうございます。カップッチッリ、単純に西部劇が嫌いだったんじゃない?(爆)

それはそうと、keyakiさんのお持ちのスカラ座の資料って、なんですか?まさかオンライン・データベースじゃないですよね?昨日たまたまあるプロダクションの件で調べようと思ってスカラ座のサイトに行ってみたら、以前よく利用していたデータベースが消えていました。探し方が下手だったのかな?まさかリスネルが来たから有料化にでもしようとしてるのかな?なんて考えてしまいましたよ(笑)。差し障り無かったら、お教え下さい。

投稿: Orfeo | 2005/07/28 11:24

スカラ座のサイトはとんとご無沙汰なんですけど、データベースって、あったんですか。
私の資料は、本です。1967年から1992年の公演記録は完璧です。その間のでしたら調べますので、なんなりとおっしゃって下さい。
スカラ座のネットショッピングで数年前に購入しましたが、写真集つきで、凄いのがきて、送料が一万円くらいしたのにはびっくり、スカラ座は、FedEXを使ってますので、注文して2、3日で来るんですよね。イタリアとは思えない早さです。

投稿: keyaki | 2005/07/28 20:39


それはまた随分と豪華な本みたいですね。データベースを引っ込めて、そっちの本を買え、ということかもしれませんね。

早速お言葉に甘えて、ひとつ、いいですか?1989年(だと思います)の『椿姫』(演出:リリアーナ・カヴァーニ)のプレミエの日付とそのときのキャストを知りたいんですが、分かりますかね。よろしくお願いします。

投稿: Orfeo | 2005/07/28 21:46

お易い御用です。宝の持ち腐れですので、利用してやって下さい。
ムーティが、今度の椿姫は「美男美女だよ」と言ったとかの公演ですね。
あえて言うほどでもないと思いましたけど、、、
Fabbriciniは、ちと地味ですよね。

キャストは必要ないかもしれませんが、全部書いておきます。

La Traviata
1990年4月21日
Direttore:Riccardo Muti.
Regia di Liliana Cavani.
Coreografia di Micha van Hoecke.
Scene di Dante Feretti.
Costumi di Gabriella Pescucci.

Interpreti
Violetta Valery:Tiziana Fabbricini
Flora Bervoix:Nicoletta Curiel
Annina:Antonella Trevisan
Alfredo Germont:Roberto Alagna
Giorgio Germont:Paolo Coni
Gastone:Enrio Cossutta
Barone Douphol:Sergio Fontana
Giuseppe:Ferrero Poggi
Domestico di Flora:Ernest Panariello
Commissario:Ledo Freschi

投稿: keyaki | 2005/07/28 22:49


keyakiさん、事細かく伝えてくださり、ありがとうございます。ものによっては1989年と書いてあったり、はたまた1990年と書いてあったりで、判断しかねていたんですよ。助かりました。

それにしても、ファッブリチーニ、地味・・・すかね?書き直そっと(・・・なにを?)。

投稿: Orfeo | 2005/07/28 23:23

>ファッブリチーニ、地味・・・すかね?
ゲオルギューに比べるとです。

夫に両方見せたら、ゲオルギューのことは、「わー、美人だね」といいましたが、ファッブリチーニのことはなにもいわずに、舞台が豪華だとか言っておりました。

投稿: keyaki | 2005/07/28 23:49


旦那さんがいらっしゃったんですね(失礼!)。夫婦揃ってオペラ鑑賞出来るなんて、いいですね。

>ゲオルギューに比べるとです。
うん、ゲオルギューと比較されちゃ分が悪いかもしれませんね、たしかに。でも、結構私の好みなんです(・・・そんなこたぁどうでもいい?)。

投稿: Orfeo | 2005/07/29 07:06

Orfeoさん、こんにちは。

お蔵入りだった録画を見ました。リンク&TBしましたので、よろしくお願いします。

投稿: edc | 2007/04/15 17:33


edcさん、ありがとうございます。
早速お邪魔します^_^;;

投稿: Orfeo | 2007/04/15 21:52

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新国の舞台稽古鑑賞、わけがわからん状態で、落ちつかないので、映像を見てみようとさがしたところ、とりあえずスカラ座公演のテレビ録画が見つかりました。 メトの映像は全部観た記憶があるのですが、これは一幕の途中までしか見たことがなかったようです。 正統派の演出で、舞台装置はきわめて写実的だし、お話はとてもよくわかりました。恋と愛と憎しみ、嫉妬、そして友情と許す心。この人間にとって普遍的なテーマが伝わってきます。大勢登場する脇役の男たちも、とても丁寧に描かれていて、単なるその他大勢になっていません。 ... [続きを読む]

受信: 2007/04/16 18:25

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