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2005/07/20

『タンクレーディ』(シュヴェチンゲン音楽祭)

Dvdtancredi DVDライブラリーより。

『タンクレーディ』には初演のヴェネツィア版(1813年)と、それを改訂したフェッラーラ版(同)の2種類のスコアが残されている。前者がタンクレーディが死なずにハッピー・エンドで終わるのに対し、後者はヴォルテールの原作どおり、タンクレーディの死で終わるようになっている。今回のシュヴェチンゲン音楽祭の舞台はフェッラーラ版を採用しているが、カーテンコールの後、あらためてヴェネツィア版の結末を演奏するという、ボーナストラック付きCDみたいな公演になっている。イタリアを代表する演出家、ピエール・ルイジ・ピッツィ特有の格調高い、趣のある舞台構成が楽しめるが、劇場のスケール自体が小さいので、どことなく窮屈に映るのは致し方ないところか。舞台両袖まで使って必死に変化を付けている。あと、途中木馬に乗ってタンクレーディが登場するシーンが出て来るが、たしかかって『アルミード』(グルック)を演出したときにもピッツィは同じことやってたよなあ、と既視感を覚え、個人的に面白かった(笑)。ジェルメッティの明快な音楽の運びも見事。

★★★

タンクレーディ:ベルナデット・マンカ・ディ・ニッサ
アメナイーデ:マリア・バイヨ
アルジーリオ:ラオル・ヒメネス
オルバッツァーノ:イルデブランド・ダルカンジェロ
イザウラ:カタツィーナ・バック
ロッジェーロ:マリア・ピア・ピチテリ
ほか

合  唱:南ドイツ放送合唱団
管弦楽:シュトゥットガルト放送交響楽団
指  揮:ジャンルイジ・ジェルメッティ
演出・美術・衣裳:ピエール・ルイジ・ピッツィ

[  収録:1992年5月31日、シュヴェチンゲン宮殿ロココ劇場  ]

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